- 2024年5月27日
- ニュース
【こがくの学び】マテリアルとあそび ~並べる、土、水~
こんにちは!こども芸術学科、通称『こがく』です。
今日と明日は雨模様の京都です☔
今年度の第1クオーターの授業も終わりに近づいてきましたね。
前回の投稿にて特別講義を紹介させてもらった「マテリアルとあそび 1」。
1回生の芸術系演習科目のこの授業は、普段はどんなことに取り組んでいるのでしょうか?
今日は授業の様子をたっぷり2日間分お伝えします!
【5月17日(金)】
日常にあるものを「並べる」という行為をテーマとして、手先と目を動かしてあそんでみました。
この日のマテリアル(素材)は「数えきれないくらいたくさんのもの」。
学生個々に持ち寄ったものは、ごま、コーン缶、ビーズ、ドライフラワー、お米などなど!
中には犬の毛、猫の毛などの強者も!並べ甲斐がありそうなものばかりを目の前にして、学生は1つひとつを丁寧に観察しながら、ひたすら無心で「並べる」ことにチャレンジしていきます。
その結果、「並べる」という単純な繰り返しの行為から、思わず「すごい!」と声を上げるほどの立派な「作品」が生まれましたよ!
はて、いつの間に作品に変わったのでしょう。
【5月24日(金)】
この日の授業テーマは、「土あそびと水あそび」でした。
まず、土あそび。身の回りにある土を250-300gほど持ち込みました。
瓜生山の土や地元の土、野菜を育てている土などが集まったところで、改めて「土との出会い」を体感!
教室内は土の匂いがぷんぷん。様々な色や肌触りの違いを感じたうえで、今度はそれぞれ持ち寄った土をふるいにかけて“ふわふわ”“サラサラ”状態に変えて楽しみました。
土の採集場所によって色の違い(茶色のグラデーション)が、より明らかに現れることにびっくり!
ふるいにかけてみる!
1回生 土色パレットのお披露目です✌
続きまして、水あそび!
水の揺らぎで生まれる波紋を紙に写し出そうと、墨流しにチャレンジしました。
水の表面に慎重に墨を垂らしたあと、楊枝を使ってごく微量の洗剤を水面に置きながら、墨の跡を水の上で慎重に動かします。墨の自然な動きを見ながら、面白い動きの瞬間を紙の表面に写し取ります。
いかがでしょう?
水と墨の動きの瞬間と手・指・目の微妙な調整に迫ります。
一瞬に賭ける学生の集中力がすごかったです!
このように、「マテリアルとあそび」の授業では日常生活で何気なくつかっているマテリアル(素材)に意識を向けて直接体感することを大切にしています。
こうした取り組みの繰り返しは、こどもの頃の「あそびごころ」を呼び起こすきっかけになると同時に、既存の「あたりまえ」を見直し、「こども芸術」とは?を探っていく基礎固めに繋がっていきます。
「マテリアルとあそび」は第2、第3クオータに続くシリーズ科目です。これからの展開が楽しみですね!
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
【こがくのおしらせ】
〇次回のオープンキャンパスは体験授業!
テーマは「つくってあそぼう、ひとつながり絵本」📚