こども芸術学科

縄文土器と子ども|こども×アートな日常


作り方を継承するために、子どもたちにも縄文土器を作らせていた!?



長野県に出張に行って来ました。

昨日は、茅野市にある京都造形芸術大学附属康耀堂美術館の学芸員、渡邉昌美さんと 尖石縄文考古館へ。
5月に予定している茅野市の小中学生を対象にしたワークショップの打ち合わせです。
今回で3回目なのですが、昨日も縄文考古館の鵜飼幸雄館長から、展示されている縄文土器の解説をしていただきました。

「ほら、ここに手があるでしょ」といわれると、確かに確かに。
縄文土器を持っているように作ったのか、ゆったりと何かを包み込むかのような腕と、その先には摩耗していて気がつかなかった手と指のようなものが!
鵜飼館長のお話はいつも何かの発見をさせてくれます。

何という幸せ。

それから、ちょっと小さな土器が並んだケースに。
縄文土器にも「下手もの」(だったかな?)という分類があるとのこと。
確かに他の土器とはちょっと違うけど..
鵜飼館長のお話しによると、なんとそれらはどうやら子どもたちがつくったという説です!
それも、比較的大きな集落の遺跡から出ているとのこと。
それって、ひょっとして、学校じゃ!?

..学校かどうかはともかく、縄文土器の作り方を継承するために、子どもに作らせていたのではないかと推測されているとのこと。
考えれば、確かに縄文土器がいきなり出来るのではなく、練習していくつも作るうちに形になっていくのは今も昔も同じこと。

また、縄文時代がリアルに感じられたのでした。


(森本玄/絵画)

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