- 2025年9月24日
- イベント
高槻城公園芸術文化劇場オープンデー♪「My!舞!ハニワ祭」学生レポートをお届け!
こんにちは!アートプロデュースコースです。
8月に高槻城公園芸術文化劇場にて開催された、劇場オープンデー~ふらっと♪TAT2025~にアートプロデュースコースの3年生がイベント企画で参加しました。
今日はそんな夏の賑やかな思い出を学生のレポートでお送りします😊
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こんにちは!
アートプロデュースコース3年生の安藤さくらです。
私たちアートプロデュースコースでは、3年生になると「アートマネジメント演習」という授業を履修します。
この授業では、ただイベントを企画するのではなく、劇場や文化施設の方々の依頼や想いを受けとめ、それを形にしていきます。展覧会やワークショップ、アートイベントなど幅広いジャンルの企画を考え、さらに予算の計画や広報、当日の運営までを自分たちで担当します。こうした取り組みを通して、「その場所の思いをどうすれば人に伝えられるか」を実践的に学んでいきます。
今回のアートマネジメント演習では、8月16日(土)に高槻芸術文化劇場で開催された「高槻城公園芸術文化劇場オープンデー~ふらっと♪TAT2025~」に参加させていただきました。
私たちが企画したのは「My!舞!ハニワ祭」というワークショップです。
大きく分けて2つの内容があり、1つ目は「ワクワク!はに笑いフェスタ」、2つ目は「オドリバ(ODORIBA)—DJやぐらでおどろう!—」です。どちらも縁日をイメージしており、まるで夏祭りに来たようなワクワク感を楽しめるよう工夫しました。
また、今回のイベント全体のコンセプトが「劇場で遊ぼう!」だったので、私たちの企画も劇場を探検できる仕組みを取り入れました。高槻市といえばハニワが有名なので、ハニワが描かれたうちわを持って館内をまわりながら、いろいろなワークショップに参加し、最後には「自分だけのオリジナルハニワうちわ」を完成させられるようにしました。
特に「ワクワク!はに笑いフェスタ」では、劇場内を冒険するように歩きながら、高槻市の歴史もちょっと知ることができる仕掛けを用意し、遊びながら学べる内容にしました。
1つ目の企画「ワクワク!はに笑いフェスタ」では劇場内に3ヶ所ワークショップを設置しました。
1つ目は輪投げ屋台です。
30秒間で、ハニワにどれだけ輪を通せるかを競います。参加賞として、全員にハニワうちわのシールをプレゼントしました。
ハニワにちなんだ「はに”輪”」投げ
2つ目はごみ分別レースです。
高槻市の分別方法に基づいた仕分けゲームです。制限時間1分の間に、正しく仕分けられた数を競います。参加賞はハニワうちわのシールです。
最後にお菓子釣りです。
ゴムプールに入ったお菓子を、1分間でどれだけ釣れるか挑戦します。参加賞はハニワうちわのシールとお菓子でした。
意外と難しい⁉ごみ分別レース
お菓子釣りはアレルギー対策もばっちり。イベントは楽しく&安心安全に!
そして、ここからもう1つの企画「オドリバ(ODORIBA)—DJやぐらでおどろう!—」につながります。
オドリバは夏祭りの会場をイメージし、日本の伝統である盆踊りとクラブカルチャーを融合させた企画です。
会場の室内には中心となるやぐらを建て、少し離れた場所には休憩スペースも設けました。これによって、盆踊りを楽しむ人、休憩しながら音楽を聴く人など、さまざまな参加の仕方ができる“気軽でカジュアルな場”を目指しました。
さらに会場内にはタイムテーブルを用意し、時間ごとに雰囲気が変わる仕組みにしました。例えば「心臓のテンポを体感!脈拍BPMで踊ろう」や「はにたんとみんなで高槻bon dance」など、異なる体験ができるように工夫しています。
「心臓のテンポを体感!脈拍BPMで踊ろう」では、脈拍計で参加者の脈を測り、その数値に合わせたBPMでリクエスト曲を流します。まさに“自分の脈拍×音楽”という、普段なかなか味わえないディスコタイムになりました。
「はにたんとみんなで高槻bon dance」では、高槻のマスコットキャラクター「はにたん」と一緒に、高槻音頭を踊れる時間をつくりました。伝統的な盆踊りをキャラクターと一緒に楽しむことで、大人から子どもまで盛り上がれる内容になっています。
はにたん登場で大盛り上がりの”オドリバ(ODORIBA)”
私は今回、プロデューサーとして企画の大まかなコンセプトを考えたり、全体の進捗を確認・調整したり、劇場とのやり取りや最終判断を担当しました。
最初に取り組んだのはリサーチです。高槻城公園芸術文化劇場や高槻市、公益財団法人高槻市文化スポーツ振興事業団など、劇場に関わるさまざまな施設について調べ、企画づくりに必要な情報を集めて共有しました。
その後はグループに分かれてリサーチした内容をもとに企画を考え、プレゼンテーションを行いました。何度も繰り返す中で、それぞれのグループの良いところを組み合わせ、「劇場で遊ぼう!」というオープンデーに合ったコンセプトや、普段はできない体験ができるワークショップのアイデア、対象とする参加者像をしっかり考えることができました。
また、劇場のスタッフの方からもたくさんのご意見をいただき、その中で「はにたんとみんなで高槻bon dance」の企画内に「テケテケはにたんダンス」を取り入れることになりました。
「テケテケはにたん」とは、高槻市のマスコットキャラクター・はにたんのダンスソングで、約10年前から市内の幼稚園や保育所で体操の時間に親しまれてきたそうです。劇場の方のアドバイスがなければ、この存在に気づくことはできなかったと思います。当日は、その背景もあって多くの子どもたちが曲に合わせて楽しそうに踊ってくれて、とても嬉しく感じました。
さらに企画を盛り上げるため、学生も「高槻音頭」と「テケテケはにたんダンス」を実際に踊れるように練習しました。最初は恥ずかしさもあってなかなか本気で取り組めなかったのですが、回を重ねるうちに少しずつ空気も和らぎ、自然とみんなで声を掛け合えるようになりました。ぎこちなかった動きも次第に揃っていき、最終的には会場を明るくできるような一体感を感じられるまでになったと思います。
こうして準備段階から体を動かし、自分たち自身が楽しもうとする姿勢を持てたことが、当日の雰囲気にもつながり、参加してくれた子どもたちや地域の方々と一緒に盛り上がることができた大きな要因になったと感じています。
2年生たちもDJとして協力してくれました
今回特に学んだのは、関わる人数が多いほど企画はなかなかスムーズに進まないこと、そして乗り越えるべき壁も高くなるということです。2年生の時に履修していた「ARTZONE」ではあまり感じなかった、方向性の違いやアートプロデュースのアプローチの幅の広さを実感しました。
それぞれが自分の想いや考えを持っていて、目指すものは同じなのに、なぜか噛み合わない場面が多くありました。そこで、プロデューサー同士や先生方、それぞれの企画のディレクターと何度も話し合いを重ねることになりました。その中で見えてきたのは、企画を進めるうえで大切なのは「自分の考えを押し通すこと」ではなく、「お互いの考えを理解し合い、どう重ね合わせるかを探すこと」だということです。意見が違うからこそ生まれる新しいアイデアや視点があり、それをどう活かすかがプロデューサーの役割でもあると感じました。
今回の経験を通して、アートプロデュースは一人の力だけでは成り立たず、たくさんの人との対話や調整によって形になっていくものだと実感しました。そして、その過程の中にこそ、アートをつくる面白さや難しさがあるのだと思います。
今回の学びを踏まえ、後期の授業でも前期に得た反省や気づきを活かしながら、物事を見つめ直し、新たなものを生み出していく過程を大切にして企画に取り組んでいきたいです。
アートプロデュースコース
3年生 安藤さくら
志望コースの授業を体験できる入試です。
熱意や挑戦する姿勢で合否を判定します。
試験日:A日程 10/11(土)、B日程 10/12(日)
★総合型選抜2期探究プロセス型と同時に受験できます!
★募集人員 15%※1
★2コース併願OK!※2
★志望するコースの授業を1日受講
※1 総合型選抜1期 体験授業型・探究プロセス型を合わせた募集人員
エントリー〆切10/2 (木) 23:59
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