文化財保存修復・歴史遺産コース

【歴史研究クラブ】古写真~明治の日本の色を再現する

こんにちは!歴史遺産学科副手です。

 

先日、前期の全5回歴史研究クラブ(BUKATSU)の最終回、『古写真~明治の日本の色を再現する』が行われました!!

今回は顕微鏡も使用します

今回は顕微鏡も使用します

写真の歴史、仕組みなど、実物を見ながら解説を受けます。

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皆さん真剣です。

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こちらは手彩色写真。

白黒の写真の上から、人の手で彩色されたものだそうです。

日本のお土産として、おもに海外の方に販売されたり、工芸品として世界各地に輸出されていたようです。

P1330179 P1330174本学科卒業生で、本学大学院に進学し写真の保存について研究を行っている三原さんも説明をしてくれました。

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表面を顕微鏡で観察します。

細かいキズや色も、写真の種類によって異なります。

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写真の彩色に用いられた色材を、色ごとにスペクトル分析器でスペクトル(波長)を測ります。

当時、どのような材料で色が塗られていたのか、こうした機器を用いて紐解いてゆきます。

 

参加者の皆さん、写真の知識が豊富であったり、興味がおありで、とても盛り上がっていました。

私も、知識がないながらも興味深く聞かせてもらいました。

感光材料として銀板やガラス、紙などさまざまな素材が用いられていたことにも驚きました。

デジタル写真が主流となっている今、それらをどう保存していくか、今度も注目です。

 

 

さて、前期全5回の歴史研究クラブを終えましたが、それぞれの回がとても充実していました。

知っているようでいても、実際にものを見ると新たな気付きがあります。

その気付きを、受講者の皆さんに持ち帰っていただくことができたと思います。

この歴史研究クラブ(BUKATSU)、好評をいただき、後期も皆さんとお会いすることができるかもしれません。

続報をお待ちください!!

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