アートプロデュースコース

【特別講義レポート】10/8開催 ゲスト:中山博喜氏

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10月8日(水)の特別講義は、写真家で本学専任講師の中山博喜先生に『平和じゃ困るお話』と題し、マスメディアとその情報を受け取る私たちについてご講義いただきました。

 

2001年のアメリカ同時多発テロ発生時、中山先生はペシャワール会の活動でアフガニスタンにいらっしゃいました。

当時のアフガニスタン紛争の報道をする新聞記者と中山先生たちとのやり取りのエピソードと、その時実際に発行された新聞記事を参照しながら、マスメディアから情報を受け取る我々が、一つの情報に流され飲み込まれてしまわないためにはどうすればよいのかをみんなで考えていきました。

 

後半はペアを組んでお互いの感想や抱いた疑問を交換し合いました。

いろいろな人の見方を知ることで、自分一人では気がつけなかった点にも気づけ、ますます考えが深まっていったと思います。

 

一つの情報を鵜呑みにせず、角度を変えて物事をみつめるとまた違った真実が見えてくる。

まさに1回生はいま、ACOPの授業でそれを痛いほど実感しているのではないでしょうか。

今回の講義を聞いて、ACOPをクリアする学生の口からは、

「だってニュースがそういっていたから、、、」

という言葉はきっと出てこないでしょう。

 

私たちの日常にダイレクトに訴えかけてくる内容で、普段の自分の生活を振り返りながら考えさせられる授業でした。

中山先生ありがとうございました。

 

 

●以下学生レポートからの抜粋●

 

■情報を私達はテレビ、インターネット、雑誌などのメディアからしか得ることが出来ない。遠い国のことならなおさらそうだと思う。現地に行けることもめったにないのだから。だからこそ私たちは考え続けなければならないと思った。あらゆる角度から見ないと事の全体像は絶対に把握することは出来ないと思う。その上で、自分で考えて何が正しいかという結論がようやく出せるのだろう。常に疑問を持つこと、それこそが空気に飲まれないようにするための一番大切な方法だと思う。(ASP1回生)

 

■人はテレビや新聞といった身近にあるメディアを鵜呑みにしてしまう傾向にあるというのには納得でした。私も政治関係や世界情勢といった興味の薄いニュースに対してまるまる信じてしまう所があります。自分の見かたをみつけることは、知識や経験が積み重なってできるのであって、すぐにできることではないと思います。でもメディアを疑ってばかりだと、結局何があったかという真実ばかり追ってしまって、逆に盲目的になってしまうので、そのバランスが大事だと思います。(ASP1回生)

 

■数多の“fact”を組み合わせると人はなかなかそこに潜む“truth”の存在を見抜けなくなってしまう。或いは、議論の本質がすり替わっていてもなかなか気づけない。そんな恐ろしさを改めて実感しました。記事を書くのは一人の人であり、そこに反映されるのも人が見たもの聞いたことであるのに、私たちはそこに真実を見てしまう。それは私たちのメディアの定義が“事実を伝えるもの”という風になりがちだからなのであろう。(ASP3回生)

 

 

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