- 2014年11月19日
- イベント
【大瓜生山祭】学生作品展の振り返り③
こんにちは!歴史遺産学科副手です。
だいぶ遅くなってしまいましたが、学生作品展の振り返り、最終章です。
伎楽面と衣装制作を行った岡田先生クラスです。
3回生の海津さんが記事を書いてくれました。
それでは御覧ください!
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こんにちは、歴史遺産学科 文化財保存修復コース、岡田ゼミの海津です。
今回のブログでは、私たちが前期授業で取り組んだ内容を、9月下旬に行われた学祭での学科展の様子と合わせて、遅くなってしまいましたがご紹介します。
前期の取り組みは大きく分けて2つです。
1つは伎楽面制作。
飛鳥時代から奈良時代にかけて寺院の法会で盛んに上演された伝統芸能、伎楽。
それに用いられたのが伎楽面です。
正倉院に残されている品を参考にしました。今年の第66回正倉院展にもいくつか出展されていましたね、ご覧になった方もいらっしゃるのでは?
漆について学ぶという一環で、乾漆技法という、土で成形し布などをかぶせた上から漆を塗布する技法を用いました。
制作は山崎隆之先生に指導していただきました。
そうして完成し、学科展で展示された作品がこちら。
もう1つは、伎楽衣装の作製です。
今までにない挑戦をしよう!と染めから行いました。天然染料である茜、刈安、紫根の3種類から4色に絹地を染めました。
真っ白だった絹が、染色のあと乾燥して鮮やかな色合いになったのを見たときの感動といったら!
一度染めた布をもう一度別の色の染料で染めることで、混色もできるんです♪
縫製も一から自分たちで。
もちろんミシンは使わず、手縫いです。染色も縫製も、青木正明先生のご指導のもと行いました。
できあがったらマネキンに着せて、伎楽面もかぶせて、岡田ゼミブースの愛すべきマスコットの完成!
名前を「カルラ」といいます。
展示ブースにお客さんを呼び込む役割を果たしてくれました。
学祭当日はたくさんのお客様がご来場くださいました。
研究や実験がメインとなりがちなこの学科での取り組みで、それだけでなく実際に自分たちの手で作った作品を多くの方に成果として見ていただく機会はとても貴重なものです。
この取り組みを土台に、さらいろいろな経験を積み重ねていきたいと思います。
最後になりましたが、観にいらしてくださった方々、本当にありがとうございました!
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海津さん、ありがとうございました!
漆を触るのも、染色を行うのも初めての学生が多かったのですが、皆持ち前のパワーで楽しんで制作していましたね。
こうした素材に触れたことは大きな経験になると思います。
これで学生作品展の振り返りはすべて終わりました。
しかし、歴史遺産学科の授業や取り組みはまだまだたくさんあります。