こども芸術学科

卒業生リレーメッセージ11:原衛典子さん

 

今日は3期卒業生、原衛典子さんがメッセージを寄せてくれましたので紹介します。

 

原衛さんはこの春の卒展で学長賞を受賞しました。

受賞作品は、京都造形芸術大学附属康耀堂美術館にて開催中の「はじまりの部屋」展にも選抜されて、只今公開中です!この展覧会は6月9日まで。

 

康耀堂美術館のHPです。

http://www.koyodo-museum.com/

 

GW真っ只中ですが、もし長野県茅野市方面にお越しの際には、ぜひ足をお運び下さい!

(森本玄/絵画)



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こんにちは

 

先月卒業したばかりのこども芸術学科3期生の原衛典子です。

 

卒業式・謝恩会当日も卒業の実感がなかったのですが、未だに学生気分です…

 

私がこども芸術学科と出会ったのは、高校2年生の夏でした。
小さな頃から夢だった保育士になりたい気持ちと、中学から続けてきた美術とかけ離れた生活をする自分が想像できない気持ちとで悩みました。
けれど、こども芸術学科に入学して、ようやく本当にやりたかった事を探せたような気がします。

 

大学にはいってからの2年半は出会うものすべてが新鮮で、専門分野の知識を増やすのは楽しかったし、芸術では物足りなさもある反面、新しい視点を得る面白さで毎日があっという間でした。数々のWSやプロジェクトに携わり、子どもや障がい者・大人と直接関わる機会を経験してきました。昔から人と話したりすることは苦手で、ましてや前に立って話すことなど大嫌い。ですが、授業で発表したり、実習先で先生として子どもたちと接するうちに、いつしか前で話したり、初めて出会う人ともお話ができるようになりました。
それに加え、ネフという木製玩具の展覧会を見たことから、昔から好きだったおもちゃに目覚め、2回生後期から卒業制作まで一貫しておもちゃを作り続けてきました。WSやプロジェクトなどを通じて感じた人と人の『繋がり』をテーマに、制作をしてきました。こども芸術大学にもご協力を頂いて実際に遊んでもらうことで、子どもたちだけでなく、大人からの生の声を聴けました。それらの声をもとに改良し続けて完成したのが、卒業制作展の作品です。

 

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広い世界の人と関わるようになってから、作品制作は自分だけのものでなく、みんなのものになったような気がします。

 

人の事にも敏感で、かつ自分の世界も持っているそんな人がこども芸術学科には多いと思います。わたしも本当に助けてもらうことばかりでした。高校の先生に反対されながらも来てよかったと本当に思います。

 

4月からは憧れだった海外輸入玩具を販売するショップ店員として社会人デビューをします。輸入がメインなので、自分でデザインできる日が来るかはまだまだ分かりませんが、子どもにとって睡眠や食事と同じくらい大切な遊びをたくさんの親子に届けていきたいな、と思っています。


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原衛さんの就職先
株式会社 ボーネルンド   http://www.bornelund.co.jp/index.html

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