アートプロデュースコース

学生紹介(神田真巳子:11年度入学)

やりたいことを試せる場所
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-ASP学科を選んだ動機-
芸術と人をつなげることに興味を持っていたからです。
高校時代、部活のし過ぎで気違いだった一方、小学生の頃からピアノと書道を続けていたので、進路を選択するとき芸術分野を選ぶことに抵抗がありませんでした(高校からは結構反対されましたが)。
しかし、私は絵も描けないし、続けていたピアノも上手ではありません。一時期は教育大学への進学(美術の先生)も考えましたが、中途半端な理由で進路を 決めたくなかったし、何より新しい環境に飛び込んでみたかったので、《関西》《芸術》《つながり》《絵を描かなくてよい》の条件で学校を探していたら大学 パンフレットでASP学科をみつけました。
AO入試で一通りカリキュラムを体験しました。展覧会企画、対話型鑑賞(アメリア・アレナスのビデオには衝撃を受けた)で、芸術を使ったアプローチを様々 な方向からみることができ、そして《芸術と人のつながり》についての不思議さ、面白さも実感しました。それらの体験が忘れられず、また入試にも合格するこ とができたので、ASP学科への進学を決心しました。

 

-ASP学科で学んでいること-
まずはACOP(エーコップ:Art Communication Project)で人と人、作品と人とのコミュニケーションについて考えるきっかけをもらいました。大学では、学ぶよりも考える機会のほうが圧倒的に多い です。このプロジェクトでは、一つの作品を複数人で鑑賞します。作品のナビゲイターをするために、体力、観察力、集中力、身体全部を使って試行錯誤しま す。外部からのお客様を招いた鑑賞会に向けて、私達は血を吐くほど練習を行うのですが、その日々の瞬間から、自分自身の偏見や行動、コミュニケーションつ いて考えさせられました。もちろん『作品をみる力』も学びましたが、何よりも自分自身への課題が自発的にみえてきます。他者の中の自分をみつめ直す本当に 良いきっかけだと思います。
2回生になってARTZONEの事務局長を任されることになりました。ARTZONEは学生の力で展覧会やイベントを企画し、ダイレクトに社会へ発信す ることのできる実践的な場です。そこでは毎日何かが起こります。名目は学校の授業ですが、すでに社会に出ている場所なのでシビアな部分ももちろんありま す。そこでいかに周りを巻き込んで全力で楽しむことができるか、それらを手探りで学び、活動中です。
10月にULTRA AWARD 2012というコンペがARTZONEで行われるのですが、そのスタッフを実際にやっています。この企画で、展覧会ができるまでのプロセスを一通り行ってみて、自分自身の力にしていきたいと思います。

 

-今後やってみたいこと-
まだ模索中です(笑)。
しかし、作家を目指す学生や社会人の活動を社会に発表する機会を一緒につくりたいと考えています。その方法は展覧会かもしれないし、広報物の発行かもしれません。たくさん方法はあると思います。
そのために、もっとアグレッシブに作家や学生との関わりを築いてゆきたいし、自分自身、まだまだ経験不足なのでたくさんいろいろな場所へ足を動かして行きたいです。

 

-これからASP学科にくるみなさんへ-
何かをしようと思えば何でもできる環境だと思います。しかし、思っているだけで行動しなかったらあっという間に時間が過ぎてゆく、そういう場所でもあります。
ASP学科はカリキュラムが充実していて、授業だけでもお腹いっぱいになります。その中でいかに自分のやりたいことをやりたいだけやるか、どんどん試して行って欲しいです。

〈2012/7現在〉

 

 

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