アートプロデュースコース

学生紹介(辻口実里:11年度入学)

苦手な分野に挑戦する
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-私がASP学科を選んだ動機
私は高校で視覚デザイン(ポスターや商品デザイン)をしていました。初めはモノ作りがした いので美術工芸学科や情報デザイン学科をAO入試で受けましたが見事に落ち、モノを作る以前 に「アートとは何か」「何故自分がアートと関わりたいのか」についてもっと思考し、勉強し なければいけないと思うようになりました。それからとはいうもの様々な美大のコースを新た に調べ、偶然見つけたのがこのASP学科でした。作品を「見る・考える・話す・聞く」という ACOPの授業は、まさに私の勉強したかったことであり、そして私が今まで逃げていた分野です。 コミュニケーションや考察、文章を書くことはとても不得意ですが、これらが出来ないと社会 に出たとき就職出来ないと思い、あえて苦手な分野に挑戦しようと思いました。

 

-ASP学科で学んでいること
ACOP(エーコップ:ArtCommunicationProject)の授業では、前期に作品をよく見て「何故だろ う」「どうしてこう描かれているのかな」と作品に対して様々な考察をし、それを短く・分か りやすく伝える鑑賞者の勉強をします。後期は、鑑賞者と作品とをつなぐナビゲーターを習い ます。これはただコツをつかめば良いというものではなく、コミュニケーション能力、頭の回転 の速さ、作品の考察力、語彙力などが必要とされ、それだけでなく練習している内に自分の中に 存在していた偏見や直さなければいけない部分が浮き彫りになってきます。最初は落ち込んだり 自己嫌悪になる日々が続きましたが、時間が経つにつれ「直さなきゃいけないところはまだまだ 出てきそうだからこんなことでへこんでいられない!」と考えるようになり今は前期よりも少し タフになったように思います。ACOPという名の自分との戦いは長く、辛いものではありますが、 得るものがたくさんあります。苦手だけど好きな授業です。

 

-今後やってみたいこと
高校でデザインをやっていたので学科の広報に携わりたいと考えています。ASPって制作物が 報告書しかないからオープンキャンパスでは割と地味なんですよね。面白い学科なのに勿体ない。 でもその地味な感じが逆にASPらしいと最近思うようにもなりました(笑)この学科にしてもARTZONE にしても目立ち過ぎず、ちょっとダサくて、偶然この学科に出会えた変わり者が入る…それがこの 学科の魅力なのではないでしょうか。癖は強いけど一人一人尊敬出来る人ばかりいるし、このまま でも良いんじゃないかと。
それで、そうなったら別のことでデザインしたいなと思っています。前期ARTZONEでは担当した 展覧会のポスターやDMを作らせていただいたので、今後も引き続き機会があれば作らせてもらいた い。それだけでなくWebサイトの作り方や名刺作りなどやりたいことは山ほどあります。また、二回 生になったら論文のテーマとアートに関わる様々な職種を調べるために色んなところに赴く予定です。

 

-これからASP学科にくるみなさんへ
大学はただの登竜門だと私は考えています。受験が人生のゴールではありません。得意分野を そのまま伸ばすのも良いですが、自分の知らない分野や苦手な分野にあえて大学で挑戦すること もなかなか面白いですよ。そしてこの学科では様々な分野の作品や作家と出会えます。学科外の 出会いも刺激的ですが、学科内の出会いもとても面白いです。常に多くのことに気づかされます。
そして、モノが作りたければ自分から動けば何だって作らせてもらえます。逆にモノが作れなく ても入れます。アートと関わりたい全ての人にオススメです。

〈2011/10現在〉

 

 

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