アートプロデュースコース

学生紹介(中山咲子:12年度入学)

新鮮な刺激に溢れた環境で学ぶ

sakko
 

 

 

 

 

 

 

-私がASP学科を選んだ動機
美術科の高校に通っていたので、油絵・彫刻・デザインなどを一通り勉強していました。しかし、描いたり作ったりせずにはいられない程まで夢中になるわけでもなく、何とか自分の表現をひねり出して課題をこなしていました。それよりも、美術史の授業で色々な作品を見たり、その感想を書いたりすることが好きだと気が付き、作品をみる側の勉強をしたいと考え、ASP学科を選びました。

 

-ASP学科で学んでいること
1回生ではACOP(エーコップ:芸術表現演習1・2)という授業で、鑑賞者同士の対話を通した作品鑑賞をします。1人で鑑賞するときには「なんとなく良い雰囲気の作品だなあ」という程度に終わっていたものも、対話となると「なぜそう思ったのか」を相手に伝わるように言葉にしなければなりません。いざ、言葉にしてみると「良いと思ったのは本当にその理由だけなのかな?」とさらに自問したり、他の鑑賞者から自分とはまったく逆の反応が返って来た時は「どうしてあの人はそう思ったのだろう?」「その視点からみるとどうみえるかな?」と興味を作品・自分・他者の間を行き来させながら、作品に留まらずにそれぞれを深く探って行きます。
後期になると、鑑賞者のみならずその対話のナビゲイターとして約3ヶ月間みっちり練習を重ねます。グループで朝から夜遅くまで練習や話し合いを繰り返していく中では、自分の痛いところをビシバシ指摘され、相手の話を聞くこと、考えることがいかにできていなかったかを思い知らされます。できている・分かっていると勘違いしていたものに改めて直面させられる修行です。この濃い時間を通して自分の考え方、人との接し方の癖(良い部分も悪い部分も)が見えてきます。何より、人と関わることの難しさと面白さ、奥深さを身を持って味わうことができました。より柔軟に動き考えることができるようになるために、自分を疑い続け・他者のことばに耳を傾けるのが私の今後の課題です。
また、私は河原町三条にある学生が運営するギャラリーARTZONEの運営にも参加しています。企画から搬入出、広報活動など全てを学生同士で協力しながらの活動で、日々試行錯誤の繰り返しです。問題にぶつかること、うまくいかないことが多くてめげそうになることもしばしばですが、メンバーとなんとか切り抜けることにやり甲斐も同時に感じています。

 

-今後やってみたいこと
正規の美術教育を受けていない人々の作品であるアール・ブリュットやアウトサイダー・アートへの興味から派生して、無意識や少年犯罪について・反社会的な欲望のガス抜きの場や方法についても研究してみたいと考えています。今はもっと外に出ていろいろな方の話を聞いたり本を読んだり、それについて語ることばや知識を吸収したいです。

-これからASP学科にくるみなさんへ
ASPは面白い人が集まった本当に濃い濃い学科です。穏やかなのにサバイバル!学年や経験問わず一緒にもみくちゃになって過ごせる上に、新鮮な刺激に溢れた環境だと思います。来て損はしません!!

 

〈2013/5現在〉
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