こども芸術学科

学生紹介

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2013年5月18日  学生紹介

卒業生リレーメッセージ12:上島愛子さん

芸大生が保育士になるという選択をした、卒業生を紹介します。

 

ちょっと前の話になりますが、「これから『春の顔見世展』を見に行きま~す!」
と、こども芸術学科の2期卒業生、上島愛子さんが連絡をくれました。
春の顔見世展は、こども芸術学科の専任教員全員が出品している展覧会でしたが、その最終日に、遠路を大学まで来てくれました。
上島さんは、こども芸術学科の3年次から僕と岸本先生で担当しているBzemiの2期生です。2011年度卒業制作展で、「絶滅危惧種のオオカミ」と「実験用マウス」を対で描き、学科賞を受賞されました。

 

http://www.kyoto-art.ac.jp/production/?post_type=gallery&p=2725

 

現在は、兵庫県西宮市で保育士として勤務されています。上島愛子さんと会うのは卒業式以来、1年ぶりとなります。
「今も、絵を描きたくなるけど、仕事で毎日、子ども達のお世話をするのが楽しくて..」
と言いながら、上島愛子さんは学生の頃と変わらず、ニコニコしています。

 

IMG_4750

 

そんな上島さんにいくつか質問を投げかけ、メッセージをいただきましたので掲載します。


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Q:保育士になろうと思ったきっかけは?

 

上島:在学中の2回目の保育実習の時です。私は本来、子どもが大好きで、保育に関わってみたいと思っていました。特に2回目の実習では乳児担当でしたので、子どもの立場に立つことの大切さを実習先の保育所で教えていただきました。自分でも子ども達の育ちに寄り添う保育に納得することが出来て、さらに幼児教育に携わることの使命を実感致しました。

 
 

Q:実際に保育士になってみて、どうでしたか?

 

上島:私の勤めているところは定員70名程の保育園です。1年目は2歳児を副担任として担当しました。主担任の先生が、大変素晴らしい先生で、大切なことをたくさん教えて頂きました。ご自分の仕事と事務的仕事を定時に終わらせる先生で、仕事も早く、サバサバした性格で、皆んなにも優しく、フォローもきちっとされる先生です。
さらに、子どもに対しても、例えば、『おもちゃを片付けていない子どもには………“床に玩具がいっぱい落ちていたら踏んで転んでしまうかもしれないよ。どうしたらいいかな~~”と声をかけられます。』そうすると、子ども達も納得して片付けてくれるのです。

 

今年は担任となり、主担当です。保護者の方にとっても初めての保育園なので、安心、安全、信頼、信用、していただけるよう、誠実な対応を心がけています。
学ぶことは子どものことだけではなく、社会的教養も学ばせて頂けるので、この園に勤めてよかったなと思っています。

 
 

Q:保育士の楽しいところは?

 

上島:乳幼児への読み語りも多く、何回も繰り返して子ども達に絵本を読むので、絵本の関わり方がもっと深くなりました。また、リトミックや造形遊びなども子ども達の反応がよく、何をやっても楽しんでくれるので、こちらもやっていて嬉しくなるので、やりがいがあります。
保育士になってみると、子ども達の細かい状態ひとつひとつに意味があることが分かりました。子どもの姿を認めながら育ちの手助けが出来るよう、試行錯誤することは、やりがいもあり、楽しいです。

 
 

Q:こども芸術学科の学びで印象に残っているものは?

 

上島:幼い頃より、絵を描くことが好きだったので、絵画基礎や3年次からのBzemiでの制作ですね。
また、仕事に就いてからも、よく振り返る授業もあります。水野先生の造形表現Iでのワークショップ型授業や、座学では浦田先生の福祉施設や虐待についての講義を思い出したりします。体育の廣中先生に教えて頂いた、“でんぐり返し”のサポートの仕方などは保育の現場で実際に役立っています。

 
 

Q:こども芸術学科の在学生と、学科に興味を持っている高校生にメッセージをお願いします。

 

上島:こども芸術学科で経験、体験したことは全て役立っています。座学から実技まで、満遍なくやることが大切だと改めて感じます。保育の現場に出たら、“おむつの交換”や“手遊び”などは、先輩から学ぶ機会もあり、今では職場の先輩方のお陰で、どんどん出来て当たり前のようになって来ました。
でも実技などは自分なりの“引き出し”を持っていないと、なかなか対応出来ないものです。例えば、保育の雑誌を参考にしなくても、即興で制作遊びが出来ます。段ボールで形を作り、スポンジをスタンプにして、子ども達に絵の具の遊びを楽しんでもらいながら制作をすることができました。

 

制作が出来ることは、芸術大学・こども芸術学科で学んだ事が大きく役にたっています。勤務先での、生活発表会の劇の背景づくりなどに、急遽お手伝いさせて頂いたことがあり、子ども達と一緒に手作りで花を作り、無事に劇も開催でき、とても喜んでいただけました。
芸大にいると当たり前のことも、保育園など子どもの現場では柔軟な発想力や、手近なもので表現出来ることが重宝されています。

 
 

(上島愛子:こども芸術学科・第2期卒業生/社会福祉法人 夢工房 のぞみ夢保育園勤務)

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上島さん、どうも有り難うございました!

 

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上島さんが顔見世展に来てくれた後のこと。丁度、「みやこめっせ京都市勧業館」で社会福祉施設の展覧会を開催中だった、同級生で、「なづな学園」に勤務している小山友香さん、株橋亮子さんと大学で合流。沖縄料理のお店で一杯やりながら、楽しく歓談となりました。思いがけないプチ同窓会に感謝。

 

(森本玄:教員/絵画)

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