- 2016年7月8日
- 日常風景
【特別講義レポート】『反・地域アート入門』花房太一さん
7月6日に「反・地域アート入門」と題して特別講義を開催しました。ゲスト講師は、アート・クリティック、アート・コメンテーター、キュレーターの花房太一さん。2014年より、牛窓・亜細亜藝術交流祭(岡山)の総合ディレクターをつとめていらっしゃいます。
世界と日本における国際展の歴史、そして地域アートプロジェクトの歴史や構造を踏まえた上で、牛窓・亜細亜藝術交流祭とその前身にあたるJAPAN牛窓国際芸術祭について、どういう経緯でそれが始まったのか、コンセプトや内容についてレクチャーしていただきました。
今、日本各地で起こっている地域アート系のプロジェクトは、“地域活性化”という行政的な目的と切り離せない状態にあるといいます。それに対し、JAPAN牛窓国際芸術祭が掲げるコンセプトは「反・地域アート」。アートプロデュース学科には、授業やインターンで地域アートプロジェクトにかかわっている学生が多いこともあり、今回のお話は、批判的な目をもって目の前で起こっている現象を捉えていくことの重要性を再認識させられる内容の講義でした。
■以下、学生レポートからの抜粋
・最初の方は知らない単語が多く出てきて、自分とは遠い話なのかと思っていましたが、花房さんの話はとてもユニークで、遠い近いという感覚よりも、こんな考え方で活動している人がいるんだ!という面白さに変って行きました。「動機は単純でいい」「ウソをつかない」「偶然からはじまる」…。批判的な言葉も含めて、自分のために生きて活動する!といった気持ちを改めてもてるような講義でした。
・ひとつ思ったのは「地域アート」という領域でやっていくには、「反・地域アート」の扉を開かないと面白くないのかなと思いました。
・目を引き付けられる「反・地域アート」の文字。
実際に最前線で活動されている方の見ている世界や知識に触れると、自分がいかに無知であるか分かります。もっと様々なことを知っていきたいと思わされました。
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