- 2016年12月9日
- 日常風景
【特別講義レポート】『光と影』川内倫子さん
隔週で様々なゲスト講師をお招きし、お話を伺うアートプロデュース学科の特別講義(特講)。
今年もこれまで各方面の分野でご活躍されている方々にご登壇いただいてきました。
特講には学生が話を聞きたい人を選ぶことができる学生推薦枠を設けており、
今回は4回生の寺嶋くんの企画により、写真家の川内倫子さんのご来校が実現しました。
12月7日の特別講義は、写真家の川内倫子さんにお越しいただき、『光と影』をテーマに講義をしていただきました。
講義では、「光と影」という被災地で撮影され、制作された写真集のお話、川内さんの作品の数々をご紹介いただきながら、川内さんがどういう活動を行っていらっしゃるのかをお話ししていただきました。
スマホなどを使って誰でも簡単に写真を撮ることができ、また、それをSNSに投稿することができる今。
私たちにとって非常に身近にな「写真」がどういう存在であるのか。写真というものについて改めて考えるきっかけを得られた講義ではなかったのでしょうか。(寺嶋隆人)
学生の感想より抜粋
●写真を撮ることと発表することとその責任性。写真についてもっとこれからも考えていきたいと思いました。
●自然の循環、一瞬が永遠のようにもミクロがマクロにみえるようにも感じられる作品だからこそどこかみている自分とも引きつけて考えられるのかなと思います。作品としての写真とプライベートな写真の話では、日ごろ自分たちが写真をとっていること、それをインターネットに上げることについて考えていました。作品として出す責任について話されていましたが、今回の話を聞いてさらに、自分は誰にみせたいのか?何をみせたいのか?などについて振り返りました。
●写真が記録するものであるなら、それを共有して残したいと思うのは人間の本能なのかなと思いました。
●この世界で生きていることを問い続けるための被写体が、身近にある日常のものだったという話が印象的でした。