- 2016年12月24日
- イベント
大きな折り紙で動物をつくろう:動物たちとクリスマス
先週の土曜日12月17日に今年度第4回目の一般親子を対象にアート&チャイルドセンター主催のこども芸術
大学土曜講座を行いました。こども芸術大学土曜講座は、こども芸術大学の理念を一般の親子にも広げるための
活動として実施しています。活動内容はこども芸術大学で行われている創作の時間や日々の活動をこども芸術学
科の2回生、3回生がアレンジして、計画から実施までを行っています。講座は回を重ねるごとに応募者も増え、
締め切り日を待たずに定員に達するようになりました。次につなげるエネルギー源です。主催者も学生たちも心
より嬉しく思っています。
さて、今回のこども芸術大学土曜講座は大きな紙やいろいろな材料を使って大好きな動物を制作しました。
制作途中の子どもたちの小さな呟きに耳を傾けると、子どもそれぞれの工夫や想像力とともに物語世界がみえて
きました。ちょうど季節はクリスマス。街はイルミネーションで彩られていますね。大人も子どもも素敵な物語
の主人公になれる、わくわくがいっぱい詰まった宝箱のような季節です。そんな季節に親子で創作活動をしなが
ら素敵時間と物語世界を楽しみました。親子でつくったユニークな動物たちが大集合。動物たちと子どもたちの
楽しいクリスマスパーティーがはじまりそうな動物園が完成しました。
ご参加くださったみなさん、ありがとうございました。当日の様子を写真でご紹介します。
今回メインで担当するのはこども芸術学科2回生のえびちゃんこと戎里央さんとはいじこと楊りのさんです。
実習を終えたばかりの二人には前回よりも少しだけ余裕を感じますが、メインの担当ということで、緊張感も伝
わってきます。子どもと関わることは愉しいことばかりではなく、いろんなところにアンテナを張って、子ども
の動き、安全面など予測しなければならないことなど、大切な命を預かっていることの自覚と責任感を学んでき
たようですね。
さーて!いよいよ始まりましたよ。
さじちゃんのピアノの音に合わせて、うさぎになりきってぴょん…ぴょん!大人も子どももぴょーん、ぴょーん!
そして本題の創作活動です。材料はいろいろなお菓子の箱、大きな紙、紙筒、マーカー、テープ、など身近にある
材料ばかりを用意しました。
カエルをつくるそうです。紙の蓋を目に当ててカエルになりきってるのかな?
何をつくる?ん〜!大きな紙の中にいろいろな紙をくしゃくしゃにして包むのかな?
作るものが決まったらみんな真剣です。
小学1年生の彼は折り紙にこだわって大きな紙をきれいに折ってカブトムシのようです。
見えないお腹にこだわってもぐり込んで制作です。
「幼児期のような大胆さは無くなってきたけれど、年齢に応じた成長過程がみえました。」とお母さん。
こんな感じかな?立った!立った!
良いカタチの段ボールをみつけたね。
そうか!象さんの鼻だったんですね。
うさぎさんかな?お顔がかかわいいですね。作者に何処か似てますね。
こちらも可愛いうさぎさん。透明のストライプの紙でお洋服にこだわって。
家族で参加してくださいました。お父さんも創作は大好きなようですがお子さんのやりたい気持ちに上手に添っ
て、見守りながらサポートです。
キリンさんの首の着色に夢中です。
みてーみてー!とっても嬉しそう。みんなに見て欲しいですね。
紙筒を材料屋さんのお姉さんのところへ何度も何度も取りにきていた男の子。何をつくるとも無く運んできては
お姉さんにつないでもらうことが愉しいのです。みんなに高くなったね、長くなったね、と声を掛けられる度に
モチベーションが上がります。そしていつの間にかキリンを作りたくなったようです。子どもの作りたい気持ち
はいろんな方法で生まれるんですね。
まだまだ一人では作れない2歳児さん。くるくるっとお母さんに丸めてもらったらイルカになりました。
全貌は見えませんがなかなかよくできたカバができあがりました。大きなお口の中にペットボトルのキャップで
歯が並んでました。結構この歯が生きてます。
親子で前日からワニを作ろうと相談して来られたようです。お母さんと子どもに役割分担がとても上手でした。
このワニさんは口が大きく開く仕掛けまであるんですよ。
会場を片付けてお昼です。
たくさんのユニークなそれぞれの子どもの思いがいっぱい詰まった動物たちができました。
子どもたちがお昼に行っている間に学生たちと動物の配置を決めて動物園のように展示作業です。
教室のカーテンを閉めて、子どもたちには内緒です。子どもたちの反応は如何に…。
そして、子どもたちがお昼から帰ってきました。今日の動物園のナビゲーターの辻君と鈴木さんが教室の外にお
出迎えです。カーテンが開いてドアから入ってきた子どもとお母さんから「わっー!」と声が上がりました。
主催者全員、ヤッター!という感じです。
辻君の案内で動物園を巡ります。その途中で自分の作った動物についてインタビューされる子どもたち。
みんなしっかりお話してくれましたし、お友だちの作った動物にも興味津々でした。
お友だちが作った馬の背中を優しく撫でてました。子どもたちには紙の馬も生きているんですね。
いちばん一生懸命に作ったところはキリンさんの首だそうです。一生懸命塗っていたものね。
大作ですね。大きなワニにはひもを引っ張ると、大きく口が開く仕掛けがありました。凄いですね。
こっちの小さいのも口がパクパクするよ。
お母さんたちが今日の振り返りをしている間に子どもたちはクリスマスや動物の絵本をお兄さん、お姉さんに
読んで貰いました。辻君は子どもたちの前で絵本を読むのははじめてのチャレンジだそうです。ドキドキだった
かもしれませんが子どもが真剣に耳を傾けてくれるのに救われますね。これで自信がつきましたね。
今日はみなさんお疲れさまでした。お母さんたちが子どもさんと関わる姿やことば掛けを間近で見たり聞いたり
できる貴重な時間ですね。子どもたちとの関わりは準備も含めて毎回気づきが多いですね。
今回は作るものが大きいので後片付けが大変になるだろうと覚悟をしていたのですが、殆どの子どもたちは自分
たちが作った動物を持って帰ってくれました。☟こんな感じで…。
今年も愉しい時間をありがとうございました。
次回年明けの2017年1月15日(日)10:00〜です。【伝統あそび:分身力士のとんとん相撲をしよう】です。
まだまだ、試行錯誤中ですがきっと愉しいプログラムになると思います。ぜひご参加ください。
みなさん、良いお年をお迎えください。
来年もよろしくお願いいたします。
土曜講座スタッフ一同
教員:梅田美代子(記)