- 2017年2月13日
- イベント
【ゲームデザインゼミ】「理想狂(ユートピア)からの脱出」
キャラクターデザイン学科の村上です。
1 月 28 日(土)、2 回生ゲームデザインゼミの制作物「脱出ゲーム」を実施しました。
毎年ホラーテイストだったりミステリーだったりとストーリーや仕掛けに趣向を凝らし、参加者をいかに楽しませるかを追求してきましたが、
今年は「理想狂(ユートピア)からの脱出」という SF の設定でストーリーと世界観を作り込んでいきました。
脱出ゲームといえばご存知の方も多いと思いますが、
ここ数年で人気が出てきた参加型のアトラクションです。
複数人のプレイヤーが実際に部屋に閉じ込められ、
みんなで協力し合って暗号や謎を解き、制限時間内に部屋を脱出するというものです。
思考力と発想力、コミュニケーション力を刺激するゲームなので、これを入社試験で行う企業もあります。
今回我々は参加者の 10%の人がクリアできるレベルデザイン(難易度)を想定してゲームを作りました。
ただ難しいだけではなく「解けて嬉しい」「解けなきゃ悔しい」「あと少しで解けそうなのに解けずにイライラする」という感情を刺激し、
また他人同士とでもうまくコミュニケーションをとらなければ絶対に解くことのできないバランスになるような謎を多数配置しました。
こちらはゲームの導入解説の様子。
運営スタッフとなるゼミ生(右側)の迫真の演技で導入のストーリーを紹介し、
プレイヤー(左側)を物語の世界へといざなっていきます。
そしてゲーム開始!
制限時間は 60 分。刻々と時間が迫る中、謎を解くごとにハラハラドキドキのストーリーが展開されていきます。皆必死です。
徐々にストーリーの全貌が明らかになり、最後にはアッと驚くとんでもない展開が!
という非常に密度の高いゲームに仕上がりました。
今回参加したプレイヤーの皆さんは
「面白い!」「難しい!」「悔しい!」と口々に感想を述べていました。
面白いとは一体何なのか。悔しいとはどういう事なのかをチーム一丸となって考え抜きました結果、多くの参加者に楽しんでいただけました。
ゼミ生たちは寝不足になりながらギリギリまで準備を頑張ったので、全工程が終了した時には満足感と脱力感で一杯の様子でした。
ゲームデザインゼミでは、ゲーム開発の職業を目指す学生が多いのですが、
やはりゲームを考えるときには人の行動を観察し、思考を巡らせ、どんな感情を与えるのかを考えなければなりません。
それはデジタルメディアでのゲームでもアナログのゲームでもやるべきことは同じです。
人生という名の壮大なゲームでハッピーエンドを迎えるために、ゼミ生たちはこれからも頑張り続けます。
でも疲れているのでちょっとだけ休ませます。