こども芸術学科

「風の記憶」絵師:卒業生米村治美さん

懐かしい卒業生から嬉しい連絡がありました。

 

お寺が主催の絵本公募で見事採用、出版されたとの報告を、洋画コース卒業生の米村治美さんからいただきました。

 

おめでとうございます!

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僕がこども芸術学科の担当になる前、洋画コース教員だった2006年に、米村さんは学部の洋画コース3年次生でした。その後は本学大学院に進学、大学院2年目からは中高一貫の母校で美術の先生を務めていました。

 

米村さんはこの春、任期満了で退職したとのこと。そんな折に絵本制作をする機会に恵まれたそうです。そもそものきっかけは今、洋画コースで副手をしている同級生の浦野さんに会いに来た際、大学でこの公募情報を見つけたとのこと。よかったですね。

このように、卒業生も大学に帰ってくると、いいことあるかも知れませんよ(笑)!

 

この度、この絵本を見せてくれることになり、折角だから当時の友だちを誘ってもらって食事会をすることにしました。同級生の廣田亜弓さん、一級下の川瀬由依さんも駆けつけてくれました。

 

寶蓮寺という京都のお寺から発行されたこの絵本、

タイトルは「風の記憶」。

「さわさわ..」という音とともに風がながれてきます。その風に誘われて、様々な出会いが展開します。

 

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決して文字数は多くない、詩のような文章の行間に寄り添うように、絵師米村さんのみずみずしい水彩のタッチが映えます。特に、夕焼け空の色彩はとても美しく、その絵から僕も小学生の頃に見た風景の記憶が蘇りました..

 

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IMG_5346米村さんは子どもの頃から絵本が大好きで、夏休みには100冊の絵本を読みまくったこともあるとか..

 

制作をずっと続けていると、色んな経験が一つに繫がるようなことがあるものですが、米村さんは満を持して今回の状況を自分で引き寄せたのだと思います。

 

大学近くのイタリアンレストランで美味しいワインとパスタをいただきながら思い出話にも花が咲き、とても楽しい会となりました。

 

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あっという間にお店も閉店時間。造形大の卒業生がこうやって活躍していることがとても嬉しいし、何より作品を介して再会できるなんてつくづく幸せなことだと思うのでした。

 

(森本玄:教員/絵画)

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