- 2013年6月18日
- 日常風景
気づきの場。学びの場。(4)− 年長さんと|3・4年次「こども芸術研究IV」
月曜日2限、3限はこども芸術研究IVの授業です。
前期授業テーマは「ファンタジーをつくる」です。
こども芸術大学の子どもたちと学生たちで瓜生山を舞台に物語を展開します。
今回は年長児との活動です。
いつもこども芸術学科のブログを見てくださって、ありがとうございます。
連続して授業が流れているので、はじめての方に少しご説明を。
この授業はこども芸術大学の子どもたちとのコラボレーション授業です。
学生と子どもたちで瓜生山をテーマに物語が展開しています。
瓜生山には森の住人さんがいます。
森の住人さんにまだ誰も会ったことはありません。
ある日その住人さんからお手紙が届きました。
お手紙の内容はどんな事情があるのか分かりませんがお家をつくって欲しいというものでした。
お返事を出したいのですがどこに出せばいいのか分かりません。
そこで、年長さんと学生でポストを二つ作りました。
そして、森の住人さんと子どもたちの往復書簡が続き、
子どもたちの中にいろいろな物語が芽生えはじめています。
森の住人さんにお手紙を書きました。
森の住人さんはどんなお家が欲しいんですか。
住人さんの身長は大きの?小さいの?
どんな食べ物が好きですか?
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そして森の住人さんから、ちはるちゃんのところに来たお返事を見せてもらいました。
6月3日
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活動は森の住人さんを想像しながら設計図を描きました。
みんなどんな森の住人さんを想像して描いているんでしょうね。
6月10日・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
お家を建てました。完成したらモデルルームになるそうです。
活動が始まってから玄関をみると、きれいに靴が並んでします。
もう、学生たちが「靴を揃えてね」なんて声を掛けなくても大丈夫みたいです。
今日は森の住人さんが先週みんなが描いた設計図を夜の間に、
こっそり見に来たんだって。
みんながつくってくれるお家をとても楽しみにしているみたいだよ。
がんばってつくろうよ。
森の住人さんの村長からのお手紙です。
みんな真剣です。
何をつくってるの?
森の住人さんだもの小枝のお家がいいんじゃない?
大工の棟梁みたいに手つきがいいです。お家はとても大きいですが
このお家に住む森の住民さんはとても小さいんだそうです。
ドアも10cmほどしかないそうです。
なぜかアスレチックができて、それを収納するロフトもあるそうです。
ストローからはガスが出て、熊が出ても近づけない装置がついています。
とても、モダンなお家ですね。構造もよく考えています。
二人合作のお家です。バンガローのようなお屋根のお家です。
大きな屋根にはドアノックが付いていたり、いろいろな装飾が付いています。
朝ですよ。昼ですよ。夜ですよ。のお知らせも付いています。
部屋の中はふかふかの絨毯が敷かれています。
竜のお家だそうです。
瓜生山には竜の木があるんですよ。
赤いハートのテーブルとソファーのかわいいお家です。
お風呂にはイチゴが入っています。
森の住人さんのお家ができたのでお洋服を作ったそうです。
ハンガーに掛かっています。
ドラゴンのお家です。
赤い紐は電気を起こすのだそうです。
お家に乗って空を飛ぶのでしょうか。
お家が完成したね。モデルルーム完成です。
環境デザイン学科のみなさん、子どもたちのお家の出来映えはどうでしょうか?
意外に構造も考えていたり、デザインも格好良かったりしていると思いませんか?
今日の終わりの会にはこんな会話がありました。
「森の住人さんのお気に入りのお家はあるかな?」
「今晩はここのアトリエ電気を消さないでね 」
「森の住人さんが夜に見に来きて、電気が消えていたら見えないからね」ですって。
子どもたちは森の住人さんを見たいとも会いたいとも、一度も言いません。
遊びの世界を楽しんでいるようです。
もう課題で進んでいたプログラムは子どもたちによる物語世界が追い越して行く感じです。
どんどん面白くプログラムは展開しています。
完成形を求め過ぎないで、暫く子どもたちの世界に私も学生たちも付きあってみようと思います。
また、ご報告しますね。
(梅田美代子:教員/イラストレーション・グラフィックデザイン)