こども芸術学科

授業風景

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2013年6月21日  授業風景

気づきを深める特別講義|3・4年次「Czemi」

前期前半は「プレイルームをつくる」というテーマで子どもたちと関わり、

前期後半は様々な分野の方々にお越しいただいて特別講義で学びを深めるます。

このブログの授業風景の項目4月、5月で「プレイルーム」の様子はご覧いただけます。
まだの方、覗いてみてください。
その子どもとの関わりのなかで感じたこと、気づいたことからテーマを見つけて3年次生は

絵本制作を、4年次生は卒業制作のテーマを模索中です。これらと同時進行で、

6月からのCzemiは様々な分野の方にお越しいただき、特別講義で学びを深めています。

 

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第1回目 6月6日(木)は写真家、映画監督、記者と幅広くご活躍の大西暢夫さん

 

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5    9   8+

大西暢夫さんはダム建設によって水に沈む村のドキュメンタリー映画や写真集で注目を集めた写真家です。

現在は震災支援や精神科病、食育などをとおして人が生きて行くための基本的なことの中にある人間の

素直な営みを温かく共感をもって見つめ続ける活動をされています。

作品紹介とご自身の活動を通したリアルなお話は社会のなかで当たり前、普通だと思っていることを立ち

止まって考えることの大切さや、社会のなかで置き去りにされている人々の営みやコトについて考えさせ

られました。

 

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第2回目 6月13日(木)東北芸術工科大学 山形こども芸術大学の 芸術指導員の矢作鹿乃子さん

 

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矢作さんは東北芸術工科大学の美術科洋画コースを修了後、修士課程 芸術文化専攻こども芸術教育研

究領域で学ばれました。こども芸術学科の学生にとっては学びの先輩のような存在のように感じました。

東北芸術工科大学2年生の時から、こども芸術大学の立ち上げワークショップに参加し、それ以降、

ずっとこども芸術大学との関わりを持ち続けてこられました。

創設の頃、活動の軸がまだはっきりと定まっておらず、保育者と造形活動を展開する人の関わり 合いや

バランスが難しいと感じたこともあり、保育者の立場、造形活動を展開する立場の両方を 理解しながら

現場に立ち両方の橋渡しをしている貴重な存在のようです。 様々な経験を乗り越えて子どもたちの前に

立ってきた苦労や工夫などを交えなが話をしていただきました。 造形活動が子どもたちの心づくりや、

人の輪をつなげることにつながっていることを大切にされているように感じました。

 

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第三回目 6月20日(木) 京都大学名誉教授 中京大学心理学部教授の鯨岡峻先生

 

写真 2

 

写真 3

鯨岡先生はエピソード記述を進められていることで有名な方です。今回は<育てられる者>から<育て

る者>へ―子どもの心の育ちに目を向けるーをテーマにお話いただきました。

「人は育てられて育ち、人を育てることを通して自らも育てられる」。この関係論的な考え方を基礎に、

従来の個体能力論的な発達論を批判し、人の生涯を見据えた発達理論の新たな構築を目指しておられます。

従来の発達論では、昨今の虐待問題、非行問題等の、個々具体の臨床的問題に切り込めないのはなぜかを

考え、新しい生涯発達理論(関係発達論)、関係発達保育論の構築に取り組まれています。関与・観察と

エピソード記述という、新しい方法論を打ち立てて、旧来のパラダイムを刷新されようとされています。

 

自分の思いをもって自分らしく周囲の人と共に生きる存在であること。「私は私」と言える心と、「私は

私たち」と言える、子どもを二面の心をもつ主体として育てることが大切であるということ、大人の育て

るという営みには「養護の働き」と「教育の働き」の二面の働きが含まれるということをエピソード事例

を幾つか紹介していただきながら目に見えない子どもの心を育てることの大切さを改めて考える機会にな

りました。

 

紹介のエピソード記述された事例は先生のソフトな読み語りが加わり、どれも目の前に情景が浮かんでく

るものでした。エピソードの中の子どもが自分だったら、また、対応されている保育者さんとしての自分

だったら、という思いで聴いていると、胸が熱くなりました。

こんなエピソードをこんなふうに表現ができる保育士さんは、日頃から子どもに向き合い、子どもの心の

育ちをしっかりと意識しておられるからこそ、このような記述ができるのでしょう。

 

こども芸術学科の学生は芸術をとおして、感じる力を鍛えています。心という目に見えないものを感じ、

考えること、そして表現することの大切さは保育も芸術も共通しているように改めて実感する時間でした。

 

(梅田美代子:教員/イラストレーション・グラフィックデザイン)

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