- 2018年5月25日
- 日常風景
Happy Elementsゲームデザイン奮闘記Vol.2「面白いって難しいの巻
前回までのあらすじ。
「あんさんぶるスターズ」でおなじみ人気のゲーム制作会社Happy Elementsとの連携授業として、去年は単発のワークショップを行なっていたのに対し、
今年度は通常の集中授業として年間を通して実施する事になりました。そして13人の受講生を4チームに分割し、
それぞれがオリジナルのゲーム企画を立案して最終的にはコンセプトアートや画面レイアウトも含めたプロレベルの企画書を作成していきます。
というように、4月の授業ではゲームのアイデアを出し合い、なんとなくのアウトラインを固めるところまでを実施しましたが、
今回はゲームシステム、プレイサイクルまでを練り込み、イメージ画を含めて企画草案書を作りました。
漠然としたゲームの構想から具体的なゲームの流れをまとめ、それが「面白い!」と思えるレベルになるまで、
みんな積極的にアイデアを出し合い、恐ろしい集中力で予定通りに企画書を完成させました。
人間の集中力は15分までといいますが、好きなことになると朝から夕方までノンストップで突っ走る事ができるもんなんですね。
結構しんどい課題のはずなのに、みんな楽しそうにやっていました。
チームリーダー兼プランナーを担当する学生はゲームの仕様をまとめていきますが、
デザイン担当の学生が次々に描いていくイメージイラストやコンセプトアートを見て、そこから更に面白いアイデアをひねり出していきます。
では数週間に渡って、各チームの企画内容を紹介していこうと思います。
まずはチーム「芋けんぴ」。
ほとんどのチームがスマホ用ゲームを企画していく中、このチームはPlayStation4を想定した企画を進めています。
企画内容は、少年と怪物の交流を通して、現代と未来の世界を行き来しながらマップを攻略していくというもので、
少年と怪物の行動特性を使い分けて行動範囲を広げていく過程にパズルの要素が含まれています。
ここは小林彩香さん(長野吉田高等学校出身)と石森由起さん(小松市立高等学校出身)という
二人のイラストレーターがどんどんイメージ画を描いて、
それらをプランナーの門瀬菫さんが統合してゲームシステムを作り込むという手法をとっています。
門瀬さんは普段はゲームシステム(遊びのルール)を固めて、それが面白くなってからビジュアル面を突き詰めるやり方をしており、
今回ビジュアルからシステムを構築していくという手法に最初は戸惑っていましたが、
一旦突破口が見えると途端にゲームの構想がどんどん広がり、一気に企画がまとましました。
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