- 2018年5月28日
- 日常風景
毎年恒例!新入生研修旅行に行ってきました!
5月26日。薄く雲がかかった空模様のもと、
そんな天気にも負けない、朝から元気いっぱいな学生たちと、
毎年恒例、1泊2日の新入生研修旅行へ行ってきました。
1日目は伊勢市にある伊勢神宮と三代続くミニシアター・進富座へ。
2日目には大阪・北加賀屋で開催されていたASIA BOOK MARKETへと向かいます。
さて、1日目。
まず訪れたのは、伊勢神宮の外宮と内宮。
伊勢神宮は正式には「神宮(じんぐう)」と呼ばれていて、内宮・外宮など計125社から成る神社です。
外宮から内宮への参拝方法が広く親しまれていて、私たちもそれに習って参拝しました。

左:外宮(げくう)、右:内宮(ないくう)

「手水(てみず)」と言って参拝前には手を洗います。よく分からず、戸惑う子もいましたが、
神社に詳しい学生がみんなにレクチャーしてくれていました。

内宮では、五十鈴川(いすずがわ)の川岸でも手を洗います。

文芸表現学科の学生が多く在籍している歌会サークルに、今年の新入生も数名参加しているようで、
木々を見つめながら、歌を詠んでいる子もいました。

参加してくれた先輩たちも楽しそうでなによりです。

森や社殿に習わしなど、伊勢神宮で触れたものは、
たくさんの人たちによって今に残されてきたものです。
そこにはきっと、たくさんの物語があります。
それを知っていても、知らなくても、
実際にその場に訪れることでしか感じられない「なにか」や「なぜ」があります。
学生たちには読むことでの体験に加えて、
肌で感じられる実体験もどんどん増やしていってもらえたらなと思います。
神宮参拝後はお昼休憩がてら、おかげ横丁を観光しました。

可愛いイヤリングを買ってご満悦の1年生たち。
おかげ横丁で一息ついたら、続いてはミニシアター・進富座へ。
昨年に卒業された水野結さんとそのご家族で経営されています。


家族経営のミニシアターは進富座が全国唯一なのだそうです。
鑑賞した映画は、インド映画世界興収史上NO.1作品の、『ダンガル きっと、つよくなる』。
インドの女子レスリング業界を熱狂させた、父と姉妹のサクセスストーリーで
実話を元にしたノンフィクション作品です。


どんな映画なのかワクワクしているのかと思いきや、
映画に対して、「正直、あまり期待していなかった」という学生がちらほら。
しかし、上映が始まると館内のあちこちから、ズルズルずるずる鼻をすする音が。
「今までで一番泣いた」、「泣きすぎで頭がいたい」、「物語の伏線回収に感動した」といった好評価な感想が多く、
早速、女子レスリングについて調べている学生もいて、今後の制作への良い刺激になったのではと思います。
鑑賞後には、卒業生の水野結さんと、
水野さんのお父様で、進富座3代目館長でもある水野昌光さんにお話をしていただきました。

水野さんが執筆した、進富座についてのノンフィクション作品は、学長賞を受賞しています。
卒業制作で、自身と進富座との関わりをノンフィクションとして執筆した水野さん。
取材を進めていくうちに、ずっと知らないままでいた家族の物語を知り、
自分も進富座のために何かしたいと、卒業後は進富座で働いておられます。
今回の上映は水野さんが映写をしてくださったそうで、
今はできることからと、少しずつ映画館の仕事を学んでいっているそうです。

お父さまからは、日本の映画環境のお話があり、
日本は色んな国の映画がたくさん観れる、世界からみても珍しい国だそうで、
国やジャンルにとらわれずに、色んな作品に触れて制作活動へと繋げてほしいと、
学生にエールとアドバイスを送っていただきました。
ブログを書くにあたって、
スマホに入れている暦(こよみ)のアプリ見てみたところ、
5月26日と27日は日本の旧い季節の表し方で、
小満(しょうまん)という「あらゆる生命が成長し、天地に満ち始める」時期でした。
入学して2ヶ月が経とうとしている新入生も、まだまだこれからが成長の時です。
始まったばかりの大学生生活に焦ることなく、色んなものに触れて、感じて、
悩みや迷いも全部、自身の肥(こ)やしにしていってもらえればないいなと願うばかりです。
1日目でこのボリュームになってしまったので、
2日目の様子はまだ後日に。
楽しみにしていただければ幸いです。
6月、7月に行われる1日体験入学では、
研修旅行に参加した学生も授業に参加してくれます!
授業内容は、
6月10日は「ショートショートを書こう」、7月8日は「エッセイを書こう」です!
在学生にも書いてもらうので、授業と合わせて、先輩たちがどんな文章を書くのかも、
楽しみにしていてくださいね!

(スタッフ・大賀)