基礎美術コース

【基礎美術1年生】ファンデーション

5月と6月は京都造形芸術大学の美術・工芸学科の名物となっているファンデーション授業の期間でした。

ファンデーションとは簡単に言うと美術・工芸の1年生がコース間で留学できる制度のこと。

普段は6つのコースに分かれて授業を行っている美術・工芸学科の中で希望を出し、別のコースの授業を受講することができます。
基礎美術が今年用意した授業は山本太郎先生の「フィールドワークを行い日本の文化を知る」というもの。

 

まず、大学近くことを知るためにの5月の授業始まりの週に吉田神社に行きました。
5月31日に学内のお茶室「千秋堂」で奈良宗久先生から茶道の基礎の手ほどきを受けるというスペシャルな回を挟み、次の週にはグループに分かれて楽美術館・河村能舞台・彩雲堂(日本画材料店)・高室畳工業所の4か所に学生たち主体でフィールドワークに行きました。

初めてのフィールドワークで慣れないながらも学生自身でアポイントを取ったり、場所までのアクセスを考えたり、質問を考えて現場に臨みました。
行くまでは緊張していたり、興味が薄い学生もいて、上手くいくのか少し心配でしたが。。。
フィールドワーク先に行ってみたら初めて経験することに目を輝かせ始めた学生たち!現場で働くプロの話を聞くことでかなり刺激になったようです。

 

また、伝統を受け継ぐ場所にだけフィールドワークに行くだけではなく、京焼の伝統を受け継ぎつつ現代の生活にもマッチする器を提案するブランド「SIONE」を訪ねたり、京都造形内の舞台春秋座で公演行った「鼓童」の仕込みをしている現場やリハの見学、鼓童代表の船橋裕一郎さんから授業を受けたりとこの5週間で様々な経験を積んできました。
ご協力いただきました皆様、本当に本当にありがとうございました。

 

そして最後の課題は自分自身の身の回りでふた回りくらい離れた世代の人にインタビューを行い、その人の「人生の一番の思い出」を聞くというもの。

自身のおじいちゃんの恋話を思わず聞けた学生、おばあちゃんが40年前に1ヶ月以上かけてヨーロッパを旅行して回った話を聞けた学生、同じ戦争体験者でも悲惨な体験を覚えている人もいれば、意外とのんびり過ごしていた過去を話したくれた人もいたり、母国の親や親戚に話を聞けた留学生など、そのインタビュー内容だけでも多岐に渡って興味深いです。

そのインタビューを基に最後は作品のプランを創り上げます。今回は作品を作るところまでは授業のコマ数がないのでプランのみです。笑
昨日と今日は中間プレゼン。山本先生だけがそれぞれのプランにコメントするのではなく、「企画会議」と称して20名の履修学生全員が、それぞれのプランに対してより良くなる案を提案していきます。
この中間のプレゼンを経て明日が最終プレゼンです。

どんな作品が出てくるのか楽しみです。
長かったファンデーションも明日で終わり。いよいよ基礎美の1年生は前期の後半戦に向かいます。

 

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