文芸表現学科

【告知】「多和田葉子 詩のワークショップ&朗読と講演」

tawada
食欲の秋に、読書の秋、芸術の秋--。
文化や芸術を楽しむ季節と表される秋は、四季のなかでは、
寒くきびしい冬に向けて「蓄える(たくわえる)」季節なのかなと、
この頃感じています。
 
さて、では何を蓄えるのか。
生き残るためより良いものを選ぶために冴えてきた感覚や感性から、
私たち人は、文化や芸術を選んでいるのか--。
 
だなんて考えちゃうくらい、秋は楽しみを見つけるのにぴったりな季節ですね。
 
 
さて、そんな秋に文芸表現学科では、イベントを続々と開催する予定です。
まず、お知らせするのは大学院との共催で開催します「多和田葉子 詩のワークショップ&朗読講演」
 
 
芥川賞や谷崎潤一郎賞などのほか、
ドイツの歴史ある文学賞であるクライスト賞の受賞作家にも選ばれている、
日本を代表する小説家であり詩人の多和田葉子さん。
 
22歳から現在までドイツで執筆活動をされており、
その作品は日本とドイツだけでなく、英語、フランス語、イタリア語など、
多数の言語で翻訳されています。
 
「外の世界」と自身との間に感じる違和感を「人間について考え直すチャンス」と捉え、
執筆活動の根源にされており、多和田さん自身も、
日本語・ドイツ語・英語と多言語での執筆を行われています。
 
そこから生まれてくる多和田さんの「ことば」を、
堪能できるイベントとなっております。
 
第2部では朗読とレクチャーからは、一般の皆様もご参加いただけますので、
平成最後の秋に、良質な言葉を蓄えにぜひお越しください。
 
皆様のご来場を、お待ちしております。
 
 
 
「多和田葉子 詩のワークショップ&朗読と講演」
開催日 2018.10.25(木)
第一部 詩のワークショップ(文芸表現学科学生のみ
    15:00-17:00/NA207教室
第二部 朗読と公演(一般聴講可
    18:00-19:30/NA401教室
    ※お申し込みは不要です。
共催 文芸表現学科/大学院
問い合わせ office@creativewriting.jp(担当:竹内・大賀)
      606-8271 京都市左京区北白川瓜生山2-116
      075.791.8039(平日:09:00-17:00)
      
 
多和田葉子(小説家/詩人)
1960年、東京生まれ。早稲田大学文学部卒。1982年、ドイツ・ハンブルクへ。
ハンブルク大学大学院修士課程修了。チューリッヒ大学大学院博士課程修了。
1991年「かかとを失くして」で群像新人賞、1993年「犬婿入り」で芥川賞、2000年『ヒナギクのお茶の場合』で泉鏡花賞、2002年『球形時間』でドゥマゴ文学賞、2003年『容疑者の夜行列車』で谷崎潤一郎賞、伊藤整文学賞、2011年『尼僧とキューピッドの弓』で紫式部文学賞、『雪の練習生』で野間文芸賞、2013年『雲をつかむ話』で読売文学賞と芸術選奨文部科学大臣賞(文学部門)を受賞。近著に『献灯使』などがある。日独二ヶ国語で作品を発表しており、1996年にドイツ語での作家活動によりシャミッソー文学賞、2016年にはドイツで最も権威のある文学賞のひとつクライスト賞を受賞。2006年よりベルリン在住。
 
 
 
(スタッフ・大賀)
 
 
 
 
 

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