情報デザイン学科

【卒業展】2018年コース特別賞・ゲスト特別賞・同窓会特別賞 受賞者コメント

 

こんにちは、情報デザイン学科です。

早いもので、卒業展もいよいよ本日で最終日となってしまいました。

 

早速ですが、コース特別賞、ゲスト特別賞(平川健司特別賞、増田セバスチャン特別賞)、同窓会特別賞の

受賞者コメントをお届けいたします!

 

 

記載情報は以下の通りです。

氏名 | コース|作品タイトルメディア | 展示場所

 

【コース特別賞】

鈴木 茉弓(すずき まゆみ)|情報デザインコース|A領域

「mind composition」グラフィックデザイン|創々館 SO1F

鈴木茉

鈴木

【コメント】

自分が好きだと思える作品が賞を頂けてとても嬉しいです。1回生の頃から息抜きでノートに絵を描き続けていました。最初は誰に見せるわけでもなく自分のためのものでした。それを友人や先生に見せたときに、楽しんで描いたものが他の人にも受け入れてもらえると感じたことで、落書きをしていた時の色鉛筆で自由な感覚を保ちながら制作に向かいました。これは気持ちいい、これは違う。という自分の軸が出来たこと、学生のうちに思い切り好きなことができて良かったです。今後は誰かのために描く人になっていきたいです。 

 

 

【コース特別賞】

明治 緋奈子(めいじ ひなこ)|情報デザインコース|A領域

「Die Verwandlung」映像|智勇館 BR4F

明治

明治

【コメント】

受賞を聞いた時、私は常に人に活かされてるな、と思える瞬間でした。私の4年間は、敵わない人たちに囲まれて、自分がいかに何もないかを気づかされた日々でした。そんな自分がグレーゴル・ザムザと重なって、この作品を作りました。作品の質感、雰囲気など自分の描く世界観を具体化するために、たくさんの人が携わってくれました。絶対に一人では完成しなかった作品です。撮影中は、今まで味わったことのないくらい楽しい時間でした。言葉にはできません。だから、最初から最後まで見て頂けると嬉しいです。今後は、そんな人たちに、少しでも恩返しできるような場を作って、もっともっとスケールの大きなことをしていきたいです。

 

 

【コース特別賞・平川健司特別賞】

伊藤 瑞希(いとう みづき)|情報デザインコース|B領域

「てんじってなんだってんじ?」映像、インスタレーション智勇館 BR3F

伊藤

_MG_8611

【コメント】

この度はコース特別賞、平川健司特別賞を受賞させていただきまして、とても驚いております。私はエンターテインというテーマのもと、触るためにデザインされた点字に焦点を当てた制作を行いました。点字図書館様へのインタビューなどのリサーチの中で、盲目の方は後天的盲目の方が多く、そのため点字の普及率は非常に低いものになっていると知りました。私自身、普段生活している中で、点字を何気なく見てはいるものの、その存在をきちんと学ぶことはありませんでした。私たち、目の見える人たちにも、もっと点字を知ってもらいたい、そんな点字を学ぶきっかけとなる作品を作りたいと思いました。
点字に見立てた30個の半球に、馴染みのあるモチーフをポップなアニメーションでマッピングし50音すべてのアニメーションを制作しました。「自分の名前はどうやって書くんだろう?」と少しでも多くの方に思っていただけたら幸いです。
エンターテインという領域で学び、今回の卒業制作を経て、今後もデザインで誰かをふふっとさせるような作品を作りたいと思います。

 

【コース特別賞・増田セバスチャン特別賞】

遠藤 真裕子(えんどう まゆこ)|イラストレーションコース|D領域

「mark=311」映像、立体、インスタレーション智勇館 BR1F

遠藤

遠藤

【コメント】

賞をいただけて、とても嬉しかったです。正直何度も心が潰れて、展示するまで不安と恐怖でいっぱいでしたが、家族をはじめ、友人、先生が環境を作ってくれたおかげで作品が完成して、少しでも多くの人が私の作品に注目し私の作品に注目し評価して頂けたことはとても幸せです。

この作品は、自分で跡にする行為を行うということ。私の感情の上書きです。

制作期間はほぼ丸1年。2018年の3月11日に黙祷を終えた後すぐに始めました。

そして本当に自分のために制作しました。2011年の3月11日、私は被災し、家族、友人、町、全てを津波によって跡にされました。今までの私はこのことをただ悲しい思い出としていましたが、それだけではないということをずっと感じていました。それが「跡にされた悔しさ、怒り」だったと、記憶を整理していくうちに気づきました。乗り越えたいと思いました。

鑑賞者の方には、ただ私の感情をぶつけているので、伝えたいことは特にありません。好きに解釈して頂きたいです。

2011年、宮城にいて中学生だった私は、京都に来て芸大生になって、今年度からは東京に就職します。もし、気持ちがもう一段階登れたら、この作品を新しいかたちにさせてあげたいなと思います。

 

 

【同窓会特別賞】

木村 菜穂子(きむら なほこ)|情報デザインコース|C領域「ご当地のおみやげ」プロダクト|智勇館 BR4F

木村

木村

【コメント】
就職活動の関係で、制作期間が短くなってしまったこともあり賞の事は念頭にもなかったので、受賞と聞いた時は本当にびっくりしました。4年生の集大成として、最後まで諦めず頑張って良かったと思います。

私が、東京に旅行した時に買ったお土産が大阪、更にネットに売っているのを見たときに、現在のお土産の価値ってなんだろう?と思ったのがきっかけです。そこから、お土産品としては成り立たない、すごくローカルなものこそ現代のお土産として相応しいのではないかと考え、その地域の人しか使わない、「指定ごみ袋」をトートバックとしてリメイクし、ご当地のお土産品として制作しました。一見、価値が無さそうなものでも視点を変えれば、また違う価値が生まれるということを頭のすみっこにおいて、見ていただければ嬉しいです。

 

 

【同窓会特別賞】

渡邉 早貴(わたなべ さき)|イラストレーションコース|D領域「思い出せない数々」

インスタレーション、イラストレーション、映像|智勇館 BR1F

渡辺

渡邉

【コメント】

この度は賞を頂き大変ありがたく思います。
私は、とにかく考えることが好きで、いつも答えの出そうにないものがぐるぐる頭の中を回っています。でも何を考えていたのかと言うと複雑すぎてまだ整理出来ていなくて自分の作品について答えは出ません。
自分の作品に正直に向き合いたくて、正直になろうとすればするほど、必ず過去の経験が浮かんで、その一つ一つに感じるもの、意味について追求してしまいます。いつだって頭の中は、本当に?の言葉でいっぱいです。
また実際手を動かして創ると、考えていたことと全く違うものを創り出してしまったり、あれやこれやと別のものに手を出してしまう自分がいます。
だから私の作品は頭の中で順序立てて考えた思考と感覚的に創ってしまう、この二つの矛盾で揺れています。
しかし頭の中で並べた文章だけでは本当に創りたいものは表現できないことも、この制作を通して気づけた様に思います。
作品のコンセプトは私でもよく分かっていません。けれど理解するにはまだまだ時間がかかりそうです。
これからも沢山の時間をかけてこの作品(自分自身)と向き合って制作を続けていきたいです。

 

 

受賞者のみなさん、おめでとうございます!

本日最終日の卒業展は18時まで開催しておりますので、ぜひご来場お待ちしております。

 

 

スタッフ ウコン

////////////

京都造形芸術大学 卒業展/大学院 修了展

日程:2/9(土)〜2/17(日)

時間:10:00〜18:00

場所:京都造形芸術大学 瓜生山キャンパス

詳しくはこちらから→

2/16(土)2/17(日)同時開催!オープンキャンパス

詳しくはこちらから→

 

 

<172173174175176>