情報デザイン学科

【情デの放課後】教えて、先輩!第2回: 磯本朱里さん

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大学の春休みって2ヶ月ぐらいあるんですね。

こんにちは、ビジュアルコミュニケーションデザインコース1年の柴田真衣です。

 

さて、【情デの放課後】第2回。本日の放課後は、我々と同じTsutaeのメンバーでもある、

イラストレーションコース2年生の磯本朱里(いそもとあかり)先輩とお話しました。

 

磯本先輩は、【Redfish】というブランドを立ち上げ、

イラストレーターとして活躍されています。また、ファッションブランドや

雑誌とのコラボや個展の開催など幅広く活動していらっしゃいます。

 

今回は、わたし自身も気になる作品やお仕事のことから大学生活のことまで

色々と教えていただきました!

isomoto_2【磯本 朱里(いそもと あかり)】

京都市立紫野高校卒業後、

京都造形芸術大学 情報デザイン学科 イラストレーションコースに所属。

 

 

【Redfishの由来】

 

Tsutae(以降、T):Redfishの名前の由来って何ですか?

 

磯本先輩:Redfishって赤い魚やんか。私もともと魚しか描いてなかってん。

 

T:え!?そうなんですか!

 

磯:それで、『魚を描くアーティストになる!』と思って、

大学1年の時に、”さかな”って名前で活動してたけど、さかなクンと名前が似てるから、

さかなチャンって呼ばれるようになって、「ん?なんかちょっと違うぞ」と思ってん。

それで、本名が磯本朱里(いそもとあかり)やから、あかりのさかなであかさかな、

赤いさかな、redfish!

 

T:おぉ〜〜!!

 

磯:けど、今だに仲のいい友達からは、さかなチャンって呼ばれる(笑)

 

 

isomoto_3【お客さんの話】

 

磯:高校3年の終わり頃、初めて展示したんやけど、

その時お客さんと呼べる人はあまりいなくて、通りすがりの人が、

「何してんの?」って観に来てくれるぐらいやった。

けどこの半年ぐらいは「インスタ見てきました!」って言ってくれる人がいて。

1年前までは、私はどこにでもいるような人やったのに、自分の絵を見にきてくれたり、

自分のグッズが欲しいって言ってくれたりする人がいるっていうのが

不思議でなんともならんのよ。

 

T:先輩のライブペイントの撮影に参加させてもらった時に、

お客様との関わりかたですごいな〜って思ったことがあって、すぐに声をかけたり、

近づいていったり、距離が近いなって!

 

磯:うちに会いにきてくれる人とかが増えてきて、すごく嬉しくって!(笑)

絵の活動を通して、人と繋がることができるっていうのが楽しいかな〜!

 

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【作品についてのお話】

 

T:作品を作っていく時に色はどうやって選んでいますか?

 

磯:色、色なぁ〜、もともと服がすごい好きで。

例えば朝起きて服選ぶ時に、トップスが紫だから靴下は黄色で差し色にしようとか。

作品も服選びとおんなじ感覚で、組み合わせとかを自分なりに選んでやっているかな。

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T:今と昔では色の変化はありますか?

 

磯:色は、お仕事とともに変化していってる。これが初期の作品やねんけど…

(携帯を取り出し、インスタから過去の作品を見せていただく)

これあんまりピンク使ってないねん。カラフルが好きで原色が多くて。

それから「SPINNS」のお仕事をして、ピンクがどんどんでてきたって感じ。

「SPINNS」でよく服を買う中高生ってピンク好きやから、そんなターゲットに合わせて

色を変化させていった感じ。たまたまそれを好いてくれて、

「SPINNS」の時からのお客さんが多いからピンクの作品が好きですって

言ってくれる人もいるし、お仕事が影響してるなぁ。

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T:普段の生活とかも影響ってありますか?

 

磯:差し色とかまとまりっていうのは、やっぱり大学に入ってから合評とかでだいぶ意識していった。

『カラフルすぎるね。』『まとまりがないね。』って言われて気づかされた。

とことんカラフルな作品の時期とまとまりを意識した時期の間に、「ちゃんみな」さんのお仕事があって、

こういうpvみたいなのを作ってんけど…

 

(実際の動画を見せていただく)

 

事前に相手のことを調べる時にちゃんみなさんってかっこいい人やから、まとまりは必要だと。

私のイラストではちょっと違うかな?このお仕事をするにはまとまりが必要やなって思って、

大学の合評とかの講評で言われた、“まとまり”を意識して、お仕事ができた。

 

T:なるほど〜!!

 

磯:やから、自分の絵柄とか、お仕事、こうやって活動できているのはやっぱり京造の何気ない合評、

課題での先生の言葉とかがどこかにいきてきてるのかもしれない。

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T:先輩の絵は特徴的な絵柄ですが、これだ!って決まった時はいつですか?

 

磯:実は最近それを振り返る機会があって、東日本大震災や熊本地震などの震災の義援金のお仕事の内容が

自分の一番影響を受けた絵本を提供するっていうものやった。

それで、自分あまり本読まんし何選ぼうって思ってんけど、『あっ、バーバパパや!』って思い出して。

バーバパパをずっと真似て描いてたんが、いまの絵柄になってるって気付いた。

だから、絵柄が確立したのは高3の終わりくらいなんやけど、絵柄の起源は実はバーバパパなんです。(笑)

 


よく、『絵が確立しないんですよ。』『どうしていましたか?』って聞かれて、自分もそれで悩んでいたから。

ほんまに『ハっ!』ていう時に『これっ!』って、好きなものを追求してったら絶対いつか描ける。

まあ、絶対に絵柄が確立しないといけないかって言うとそうでもなくて、

やっぱり人それぞれにあった絵柄があるから、全然自分のタッチで表現できればいいと思う。

自分は好きなものを追求していったら、自分だけのオリジナルのキャラクターが生まれたって感じ。

びっくりしたもん!『あっ!あっ!』ってなって(笑)

 

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T:高校生のころからお仕事してるときいたのですが、

いずれお仕事したいと思っている子達に何かアドバイスをお願いします!


 

磯:”現役芸大生“っていうのをいかしまくってやって行くことは大事!

 

T:学生アピールですか?

 

磯:うん、そんな感じ。現役っていうのは今しかないし、今こうしていられるのに誇りを持ってやっている。

自分は、好きなものだったり昔好きやったものだったりも振り返りながら、かつ時代に合わせながら、

この仕事をやってる。色々やり過ぎて『大変そう。』『大丈夫?』とか言われたり、まあ体調崩したりするけど(笑)

基本楽しくって、自分の好きなことだけをやっている感じ。今しかできないことをしてる。

 

T:『ヤングナフェスも学生だからできた、今しかできないことですよね。

 

磯:お仕事はそういうことが多い。例えば、京造のオープンキャンパスのフライヤーとか今しかできないし、

『ヤングナフェス』も自分もヤングやったからできたこと。『OPA』も京都に住んでいるからこそできたお仕事。

自分の周りの年齢とか環境とか…今しかできないことをやるのは大切!

 

T:あかり先輩を見ていて、自分自身が気に入っているとか楽しいと思って活動してはるんはいいなぁって

思っていて、先輩と普段喋ったりするときとか、伝わってくるんですよ!楽しそうやなぁって、生き方が。

 

磯:やっぱり今、自分が『京造楽しいぞ!』って思わな仕事ももらえへんし、

学生ということに誇りを持たないと出来なくて。あとはやりたいこと、こういう仕事がしたい!っていう夢は

どんどん人に話すのがいいと思う。チャンスが降ってくる!

 

 

磯本先輩、ありがとうございました!

『好きなことを追求・今やれることをやる』。高校生、大学生にも参考になるお話だったんではないでしょうか。

何事もチャレンジする事が大切だと話を聞いていて思いました。勉強になります。

 

最後まで読んでいただきありがとうございました。

 

※追記

磯本先輩がロゴ制作を行なったNHKのイベント、「ヤングナフェス2018」の詳細はこちらから!(https://uryu-tsushin.kyoto-art.ac.jp/detail/458

 

 

【Tsutae 取材班】

柴田 真衣(ビジュアルコミュニケーションデザインコース1年生、京都府立西城陽高等学校 出身)

高橋 和奏(ビジュアルコミュニケーションデザインコース1年生、京都府立桂高等学校 出身)

菅沼 穂乃花(ビジュアルコミュニケーションデザインコース1年生、小松市立高校 出身)

五条 ゆり(ビジュアルコミュニケーションデザインコース1年生、大手前高松高等学校 出身)

 

 

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