歴史遺産コース 角谷 安弥子【コース奨励賞】
本卒業研究では、明治時代に日本を訪れた外国人(欧米人)の旅行記等のうち邦訳されているもの84点を対象に、京都への訪問の有無、訪問者の出身国などの属性、滞在場所、京都での行動選択に影響を与えたもの、訪問地、花街・茶などの文化体験等、食事、買い物に関する記述を抜き出し、定量的に分析を行うことで、明治時代に京都を訪れた訪日外国人の実態を把握することを試みた。
今回の研究を通じて、これまで数値的な根拠がほとんど示されてこなかった彼らの動向について、定量的に分析した結果を示すことができた。また、その中で、嵐山については、保津川下りを楽しんだ後の休憩のために茶屋に寄ったとの記載にとどまっているものが多いこと、現在の人気コンテンツである四大行事や桜・紅葉については、そもそも触れているものが少なく、称賛のコメントはほとんど見られないことなど、興味深い気づきもあった。しかしながら、明治時代の日本及び京都について書かれた外国人旅行記等は、邦訳されていないものも含めると、今回の調査対象史料以外にも数多くあると考えられる。今後、欧米人以外が記した史料も含め、より多くの史料を対象に研究が進むことを期待したい。
京都府
明治時代に京都を訪れた訪日外国人の実態
角谷 安弥子【コース奨励賞】
歴史遺産コース
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