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アートライティングコース 亀谷 陽子

村上春樹『世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド』の装丁の変遷について考察したアートライティング作品です。
きっかけは、私が持っていた初出単行本とまったく違う装丁の単行本を見たことでした。同じ内容の本とは思えないほど見た目が違っていたのです。その後、日本近代文学館で「<容れもの>としての書物」という講義を受け、額縁が変わると絵が変わって見えるように、書物という<容れもの>が変わると文学作品が違って見えることもあるという内容を聴き、『世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド』の<容れ物>について調べてみようと思い立ちました。
調べてみたら、『世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド』の日本語版には単行本に3つのバージョンがあり、全作品集が1つ、文庫本も2つのバージョンと3種類のカバーがあることがわかりました。単行本の改装が二度行われ、文庫本も単行本とは違うカバーデザインがあり、こんなに本の顔つきが違うと作品そのものの受容のしかたも違うのではないかと思ったのです。
本稿では、それぞれの装丁の特徴を可能な限り文章でディスクリプションし、そのような装丁になった背景を推察しました。


東京都

本の顔つき〜村上春樹『世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド』の装丁をめぐって

亀谷 陽子

アートライティングコース

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