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Unexplored

(大学院)写真・映像領域 綿谷 正之

領域奨励賞

私たちが知覚する現実は、事実に到達しているとは限らない。
素知らぬ振りで潜む虚構を、フィクションとして認識できるか。
そのあわいは、朧げである。


事実さえもフェイクではないか疑うことが常態化した現代社会において、人の知覚は写真が示すイメージの現実と虚構を判別できるのかという問いが、本作の制作の発端となっている。

2021年のコロナ禍のもと、自宅で最低限の素材と機材を利用して制作を開始した。使用済みの紙を、そのまま、破いて、くしゃくしゃにして構成し、それを、カメラレンズのボケや圧縮の効果と、窓からの自然光を活用し撮影することで、虚構の風景を生成する。

ポストプロダクションが隆盛のデジタル社会において、撮影の前工程の操作によって虚構的なイメージの生成を実践する。それは、デジタル化の加速により人が思考と身体を働かせる機会が失われていくなかで、自身の創造力がまだ保たれていることの確認作業でもある。

綿谷 正之

(大学院)写真・映像領域

CONTACT

1975年 石川県金沢市生まれ
2023年 京都芸術大学 通信教育部 芸術学部 美術科 写真コース 卒業
2026年 京都芸術大学 大学院(通信教育)写真・映像領域 修士課程 修了

「Unexplored」受賞歴
2022年 IMA next THEME #38 "REBIRTH"ショートリスト
2024年 NEW YORK PHOTGRAPHY AWARDS SILVER WINNER (Fine Art Photography - Open Theme)

「Unexplored」展示歴
2023年4月 「京都芸術大学卒業制作展」京都芸術大学 ギャルリ・オーブ
2025年4~5月 「Unexplored」 同時代ギャラリー Un plus

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