素晴らしきサークル・オブ・ライフ!

10月 12日, 2011年
カテゴリー : 過去の公演 

ご無沙汰しております。

先日、宮城の友人から宮城の物産品・お土産が送られてきて元気にやっているとの手紙と写真が届き、負けちゃいられないわ!と意気込む土屋でございます。

秋も本番、夏に花を咲かせた朝顔からはたくさんの種がとれて、また、おいしい秋の味覚のお陰で、ぷよぷよと皮下脂肪も寒さ対策を始めました。そして、どんな状況でも花は咲き、種は蒔かれ、発芽してまた花が咲いて…どんな天変地異にも負けないそのサイクルは、ただ素直に「生きる」ためにあって、人間にも同じその強さを感じた今年の秋です。

さて、ホームーページでもインタビュー掲載中の音楽劇『詩人の恋』。
インタビュー後編もアップされて、本番まで楽しみでなりません!

さて、インタビュー後編で畠中さんがお話されている“ダッハウ”について、少しご紹介したいと思います。

“ダッハウ”はドイツ・ミュンヘンにある都市で、ナチスの作ったなかで最も古い「強制収容所」がありました。ユダヤ人の悲しい歴史。この物語の中で畠中さん演じるスティーブンはその過去に向き合うべく、“ダッハウ”を訪れるのですがそこには、そのことがなかったかのように美しく舗装されておりスティーブンは怒りに震えるのです。

この“ダッハウ強制収容所”には、1933年の開設からナチスの政敵や売春婦、同性愛者など「非社会的」と判断された人々が収容されたのだそうです。食事や水も与えられないまま収容所に連れてこられ、名前も奪われた上、衛生状態はもちろんよくなく、チフスが蔓延し、またドイツ軍のための人体実験も頻繁に行われ多くの命が奪われた場所。

そのダッハウ強制収容所を訪れた畠中さんは、その場所の現在が、ご自身の演じるスティーブンが話すことそのままであったと語られました。

どうであったかは劇場でお確かめください。

過去のどんな悲惨な歴史も向き合って私たちは忘れてはいけない…その上に、新しい歴史を紡いでいくのだと思います。

人間はただ「生きる」こと以外にも、人を傷つけること人を感動させることもできてしまいます。

加藤健一さんは、インタビュー前編で、「自分が感動した作品を舞台にあげたい」と語られました。そのために加藤さんは年間200本の戯曲を読まれるそうです。

ぜひ、その加藤さんのパワーを劇場で受け止めてください。

お待ちしています。

次回は、何をご紹介するのかな…お楽しみに!!

土屋