トランス・・・?

9月 30日, 2011年
カテゴリー : 過去の公演 

こんにちは。
ちまたで流行っているという「秋の花粉」らしきもので
くしゃみがとまらないツカモトです。

少しご報告が遅くなりましたが、
先日当大学では学園祭が盛大に行われました!

その中のイベントのひとつである、
関西を代表するシャンソン歌手&ドラァグクィーンの
シモーヌ深雪さんのshowを見にいきました!

普段は普通のカフェがまるでクラブかのようになり、
多くのお客さんが集まり、盛り上がりました。
昔、ハロウィーンになるとロサンゼルスの
ウエストハリウッドで大勢のドラァグクィーンにまざって、
わいわい騒いだのを思い出しました。Good times!

さて、そんな素敵なショウの後、
11/3(木・祝)に行われる『アディシャッツ/アデュー』
ご紹介をシモーヌさんに直接させていただきました。
機会をくださったシモーヌさん、学生さん、ありがとうございました。

この時話題にあがり、自分の知識のいたらなさを感じたのが
「トランスジェンダー」と「トランスヴェスタイト」の違い。
私の中では違いがあまりはっきりとしてませんでした。

『アディシャッツ/アデュー』の出演者、
ジョナタンは「トランスジェンダー」、つまり、
自分の性別に違和感を感じたりする方です。

シモーヌさんのパフォーマンスグループは
「トランスヴェスタイト」つまり、
異性装といいますか、男性が女性のような
ファッションをすること、なのだそうです。
パフォーマーの中には女性でドラァグクィーンの
格好をそれている方もいました!!
ちょっと意外でしたがとってもかわいかったです!

もしかしたら、私の説明がちょっと違うんじゃない?
という方がいらっしゃったら是非ご指摘くださいね。

シモーヌさんは本当に紳士にお話を聞いてくださって、
このブログでシモーヌさんのことを書くのを了承してくださいました!

そして、この『アディシャッツ/アデュー』という公演の
テーマの深さをあらためて感じました。
この公演はシモーヌさんのパフォーマンスのように、
かわいく、楽しく、一緒に踊りたくなる!というものではないと思いますが
ご覧いただいた方にはきっとジョナタンのパフォーマンスを通して、
人それぞれの性や生き方について何か感じていただけると思います。

ツカモト

ご紹介させていただいたシモーヌ深雪さんは毎月
川端丸太町のクラブメトロにてイベントをおこわれてます。
今月は本日30日23:00~Diamonds Are Forever presents“BAD&ROMANCE”です!

『KYOTO EXPERIMENT 2011』 始まる!!

9月 28日, 2011年
カテゴリー : 過去の公演 

こんにちは。制作助手ツカモトです。
すっかり夜は涼しくなって過ごしやすくなりましたね!

そんなお出かけ日和だった先週末、
ついにKYOTO EXPERIMENT 2011が幕をあけました!

四条通にはKEXのフラッグがはためいております!
よく見ると、写真の奥のほうにもありますよー。

先陣をきったKUNIO09『エンジェルス・イン・アメリカ』第1部 & 第2部  
ザカリー・オバザン『Your brother. Remember?』を観にいきました。

KUNIO09は本当にすべてが絶妙なタイミングで7.5時間の
長時間の大作にもかかわらず、ず~っと集中して楽しめました!
すべてのキャラクターにそれぞれの人間くささがにじみでて、
人間って実はやっぱり愛すべきイキモノだなぁ、という思いでいっぱいになりました。

ザカリーの方は、アメリカの田舎に住む若者なら皆がやりそうな、
兄弟のモノマネフィルムが20年の時をを経て、
彼らをreunite(つなぐ)していることに感動しました。

二作品とも本当に秀逸で、楽しい時間を過ごせました。

さて、そんな濃い内容のKEX!当劇場でも10/10(月・祝)に
笠井叡の『血は特別のジュースだ。』が行われます!!

以前もご紹介させていただきましたが、
笠井さんは大変有名な舞踏家です。
ですが、「舞踏」ってちょっと難しそう、
と思われるかたもいらっしゃるのではないでしょうか?

確かに本当に舞踏やオイリュトミーのことを勉強して
突き詰めていこうとすれば、それは本当に深い話なのですが、
私はそんな構えずにまずは、雰囲気を体験しに来ていただければ、と思います。
(あくまで私の私見ですよ!)
笠井さんの、動き、重心のかけ方、息づかいを見る、
それだけで楽しんでいただけるのではないでしょうか?

そしてこの公演なんと、日本初演!京都だけでの公演です。
ワールドプレミアは10月1日にハンガリー、ブダペストのメルソン劇場でおこなわれます!

笠井さんのインタビューが『笠井叡+白井剛+きたまり鼎談』として、KEXのHPに掲載されています。
踊ることと言葉の関係等について語られています。
こちらは私のブログよりずっと深く、読み応えがあるです!

ちなみに鼎談のお相手の白井剛さんは当センター主催の公演にも
何度かご出演いただいているダンサーさんです。
ツカモトは白井さんの大ファンであります!
普段は、おっとりとした印象の白井さん、
舞台上ではこれでもか!というくらい鋭い顔になり、
ぐいぐい彼の世界にひきこまれます。
今週末行われる白井さんの作品の『静物画-still life』を楽しみにしております!!

そして、きたまりさんはなんと言っても
京都造形芸術大学 映像・舞台芸術学科卒業生(2006年)なのです!!
卒業まもないのですが、いろいろな所で活躍されており、
今後もとても楽しみです!

なんだか、てんこもりになってしまいましたが、
芸術の秋!観劇の感想書き始めたらキリがありませんね!
皆様も、是非劇場へお越しいただき、
お友達と観劇感想を語り合って秋の夜長をお過ごしいただければ、
幸いです!

公演ラッシュの劇場でお待ちしております!

ツカモト

『アディシャッツ/ アデュー』感想いただきました!

9月 25日, 2011年
カテゴリー : 過去の公演 

こんにちは。制作担当の川原です。

11/3(木・祝)春秋座の
ジョナタン・カプドゥヴィエル『アディシャッツ/ アデュー』公演ですが、

昨年ブレストでこの作品をご覧になった
ダムタイプの砂山典子さんより感想いただきました!

早速ご紹介します(砂山さんのプロフィール、パフォーマンス情報は一番下にあります)↓

~・~・~・~・~・~・~・~・

まず、ジョナタンには先入観がありました。
「彼は素晴らしくタレント性があって今、人気があるんだよ」と
フランス人友人から聞いていたので。
私も共同製作とソロ作品で2年連続参加していたパフォーマンスの
フェスティバル Antipodes (フランス)でのことです。

彼は人形作家で美術家のジゼル・ヴィエンヌのパフォーマンス作品の中で演じていました。
ジゼルの作る悲しげで狂気に満ちた人形と同化するような
佇まいのジョナタンを目撃したのを覚えています。

ジョナタン自作自演を感受できたのは2010年の
同フェスティバルでした。
私のソロを彼は見に来てくれました。
そして、誰も笑わない笑えないシリアスなシーンで、
彼は声をあげて笑っていたのです。
「おもろい奴だな」という印象でした。

さてジョナタンのソロです。
大劇場なのに深夜10分前の開演で
「クラブパーティー」ノリだと聞いていて、
構えずぼんやり腰掛けていました。

すると、広い舞台の最前列に、コーラの缶をもてあそぶ彼が現れ、
友達と会話するように客席に話しかけてきました。
そのあまりにも自然体な様にフランス語の解らない私も惹き込まれていきます。
そして、アカペラで歌いだした彼の声の透明感に驚き目が覚めたのです。

そのうち舞台奥で影のように女装しながら
家族との電話や自分との対話のような一人芝居がなんだか物悲しく、
おそらくゲイカルチャーで培ってきた「持ちネタ」で、
歌ったり踊ったりおもしろ可笑しいシーンが続きます。
その上手いサジ加減、ものまね具合に感心していました。

ピレネー地方で育ったというのを後から知りましたが、
地方都市で育った環境と都会でのギャップや
セクシャリティーや家族との間にあるズレを
達観した感じが心に残ります。

何より身一つでどこまでも遠くへ行けそうな、
そのボディーランゲージ能力に魅力を感じ
再会を楽しみにしておりました。
おすすめです。

~・~・~・~・~・~・~・~・

砂山典子 a.k.a C.Snatch Z./ メリー横濱
ダムタイプのパフォーマーとして20年。
現代美術からキャバレー踊り子まで振り幅が広い。

●近日活動宣伝
as C.Snatch Z. (バーレスクショー)
Speakeasy Swingin’ Ball
9/25(日)@ Cafetin de Buenous Aires (大阪)
http://ameblo.jp/swinginmarilyn/

as メリー横濱  (バーレスクショー)
WoW! PeacHfull
10/1(土)@ PeacH Ultra Rounge(銀座)
http://peachul.web.officelive.com/default.aspx

as C.Snatch Z. (パフォーマンス)
Ero-Rock Festival 2011
10/15(土)+16(日)@ Vi-code (中津)
http://www.vi-code.com/frame/schedule.html

as 砂山典子
むせかえる世界(ライブインスタレーション)
10/21(金)~23(土)@ nitehi works (横浜)
http://nitehi.jp/

川原

真実探求の冒険へ―その1

9月 23日, 2011年
カテゴリー : 過去の公演 

こんにちは、ツチヤです。
子供の頃、牛乳を飲んだ後は、必ず牛乳の髭で水戸黄門ごっこをしていました。
そのくらい時代劇が好きだったせいか、歴史を学び出したら途端に江戸時代の魅力にハマっておりました。
娯楽として時代劇で描かれている江戸時代の世界は歴史的事実とはかけ離れている場合もありますが、ドラマとなってお茶の間を虜にしていたくらいですからそこにはやはり魅力があるのでしょう。
その魅力と事実の解明をしていくのが学問の役割なのだろうと思います。

さてさて、私の長い枕は置いておいて

シンポジウム【日本文化と〈性〉】

今回ご紹介しますのは、
日本文化と〈性〉にご登壇いただきます
田中優子先生。

法政大学社会学部教授、専門は日本近世文化、アジア比較文化ということですが、
日曜朝のテレビ番組でお見かけしたことのある方もいらっしゃるかも知れません。
そして今シンポジウムの企画者である田口章子先生が最も尊敬されている研究者のお一人でもあります。
自身初の著書『江戸の想像力』では、芸術選奨文部大臣賞受賞され、江戸時代の固定された暗いイメージを「明るい時代」と払拭しました。さらに、白土三平の『カムイ伝全集』全38巻を題材に、江戸時代を読み解いた著書『カムイ伝講義』は大変話題になりました。
2005年から2007年までWEBで連載されていたエッセイ、『カムイ伝から見える日本』も大変面白い!!
また、田口先生もお勧めの『春画のからくり』や『芸者と遊び』、『江戸の恋』、『カムイ伝講義』、『未来のための江戸学』など様々な著書が!

今シンポジウムにて田中先生にお話いただくテーマは【絵画】
江戸時代の絵画といえば…??
さあ、そのヒントは上記にもありますが、答え合わせは10月2日に是非劇場で!

ツチヤ

今日はニャンの日パート⑥ 番外編

9月 22日, 2011年
カテゴリー : 今日はニャンの日 

こんにちは。制作助手ツカモトです。
先日ちょっと遅めの夏休みをいただいて、
岩手の盛岡郊外に住む友人のところへ行ってきました。
地震のことなどがあったので、元気そうな友人の顔を見てとてもほっとしました。

そして、今日はニャンの日なのですが、岩手旅行とコラボしちゃおうかと思います。

コチラでお昼寝しているのは、最近世界遺産にもなった平泉の中尊寺にいたネコちゃんです。
後で、岩手県の観光HPを見たら、かなりの名物ネコとわかりびっくり。
(お昼寝のジャマをしないように、遠くから撮りましたよー)

そして、岩泉という鍾乳洞へ!
LEDで鮮やかに照らされておりキレイでした。
洞窟内の温度はなんと、10℃!!!
(写真の真ん中にいるのがツカモトです)

さらに、花巻でお祭り!
祇園祭の流れをくむそうです。
ちなみに花巻祭りの山車は前面が伝統的なもの、
後ろ側は新しい個性的なものでした!

(後ろは宮沢賢治にちなんでセロ引きのゴーシュ!)

そんな語りつくせないほど、楽しく、おいしく、
驚きの連続の岩手(私にとって初東北)でした。

そして、こんな素敵な東北に一日でも早く、
もっと多くの笑顔が戻ってほしい、と思いました。

そうして、京都に帰ってくると、、、、。
我が家のネコちゃん達がお出迎え!

そして、ププイ君ちゃっかり旅行かばんのなかで
まったりしちゃってますよーーー。
産直で買ってきたまたたびでお顔ボンヤリです。

さらに、ぐて~~と寝そべるミラコさん。
顔がちょっとこわいです。

最近、どうもペトチ君カメラを向けるとすぐ甘えてしまうので、
いい写真が撮れず、今回お休みです(涙)。

う~ん、最近どうも「これだ!」という
ネコちゃんの写真がなかなかとれず、煮詰まっております、、!
皆さまリクエスト、アドバイスなどございましたら、
ぜひぜひツカモトにこっそり教えてくださいね。

ツカモト

聖彼得堡の王子様

9月 15日, 2011年
カテゴリー : 過去の公演 

大嶋です。
残暑厳しいですが、いかがお過ごしでしょうか。

円高な昨今、夏休みに海外に行かれた方、結構いらっしゃるのではないでしょうか?
世界の地名、いまは大体カタカナ表記ですが、かつての日本人は漢字表記でも読んでいたわけで、納得のものや何のことやらさっぱり分からないものもあります。

欧州=ヨーロッパ、巴里=パリ、羅馬=ローマなどは有名ですし、納得ですが、紐育=ニューヨーク、雅典=アテネ、馬耳塞=マルセイユ…もうトリビアの世界ですね。馬が耳を塞いだら「マルセイユ」なのか…なぜなんだろう…。

話は変わって、今週末、大学内は学園祭が行なわれます。
芸術大学なので、ある意味年中作品の展示や制作、ものの移動があって、毎日学園祭が行なわれているような雰囲気ではありますが(笑)、学園祭にはまた別の趣があります。
劇場ホワイエでも幾つか催し物が行われますので良かったらぜひ。詳細はこちらをご覧下さい。

学園祭が終わると秋本番!10月を迎えます。劇場も公演目白押しですが、私が担当しております、バレエ「ロミオとジュリエット」のご紹介をさせていただきます。

一昨年に引き続き公演するロシア国立サンクトペテルブルク・アカデミーバレエ。率いますは、新芸術監督のアンドリアン・ファジェーエフさん。

世界でも3本の指に入るバレエ団“マリンスキー・バレエ”で15年間プリンシパル(トップダンサー)として活躍し、この春、電撃的に新芸術監督に就任。まだ若い彼の今後に、益々注目が集まっています。

ダンサーとして何度も来日している彼には、日本にもたくさんのファンがいます。マリンスキー・バレエの特徴でもある洗練された踊りに、まさに『王子様』ともいえる彼の容姿!
残念ながらダンサーとしての出演はありませんが、上演前にプレトークが行われますので、ぜひ生の姿をご覧下さい。

大嶋

ひと足お先に…

9月 12日, 2011年
カテゴリー : 過去の公演 

未曾有の大震災から半年、あの悲しいテロからは10年が過ぎました。

毎日在って居て当たり前と思えるものを、突然失うことは相当な苦しみ悲しみを生みます。

そんなときも宮城に住む私の友人やそのご家族は前を向き「私たちよりもっと辛い思いをしている人が居るから…」と話していた強さに、私も負けてはいられないと思い復興再生を祈った11日でした。

さて先日、ニュースレターHPの編集担当・佐藤さんと千葉県船橋に行ってまいりました。

(撮影:佐藤さん)

船橋の千葉街道を歩いていると巻貝らしきものを抱えたこの像が橋に…
歩きながらいろんな面白いものに出会える町でした。

いえいえ!!遊びに行ったのではありませんよ!

加藤健一事務所
音楽劇『詩人の恋』

に出演されるお二人、加藤健一さん、畠中洋さんに会いに伺ったのです!
皆様よりちょっとお先に音楽劇『詩人の恋』も拝見し、感動し、
その後、次の開演までお二人に時間をいただき、インタビューさせていただきました。
お疲れの素振りも見せず、嫌な顔ひとつせず色んな質問にお答えくださいました。
さすがプロ!ありがとうございました。

その模様は、10月1日に開催します“友の会感謝DAY”で映像にてご紹介する予定です。

さらに、感謝DAY恒例のお楽しみ抽選会用のプレゼントもいただきましたので、そちらもお楽しみに~
(もちろん、これから友の会にご入会いただいても感謝DAYにご参加いただけますよ!)

また、インタビューの模様はHPインタビューページにもアップする予定です。
(こちらは動画ではありませんが…)

 

ツチヤ

『ADISHATZ / ADIEU  こんにちは や さようなら』

9月 07日, 2011年
カテゴリー : 過去の公演 

おはようございます。
こんにちは。
こんばんは。
はじめまして。
西村と申します。

本日発売したばかりの『アディシャッツ/アデュー』について少しお話したく参上いたしました。
果たしてどんな内容の公演なのか??
9月1日の渡邊守章先生の記事にもある通り、トランスジェンダー、クィア、セクシャルマイノリティ…様々に呼ばれる
作者の内面を、作者自身が表現者となり暴きだす(さらけだす)センセーショナルなパフォーマンスとなっています。

実は私、このチラシのグラフィックデザインを担当いたしました。
公演の内容を観て、打ち合せをして、デザインする際に、私が最も気をつけたことは、
ビビッドで妖艶に。だけどどこか『切ない』デザインにすることでした。

作者、役者、腹話術師、歌手、と、マルチな才能を発揮するジョナタン・カプドゥヴィエル、初の単独プログラム。

果たしてこのデザインが公演内容をしっかり体現しているのか!?

ぜひぜひ確かめにいらしてください。

西村

優雅な生活?

9月 06日, 2011年
カテゴリー : 過去の公演 

ついに秋がやってまいりました、秋女のツチヤです。
9月に生まれたからでしょうか、この時期、私は大変過ごしやすく思います。
さて、皆さんは夏休みいかがお過ごしになられましたか?
KPACは、公演時にいつもおいしいお弁当を提供してくださる草庵さんが入っているホテルの屋上で、毎年恒例(?)ビアガーデンに今年もみんなで行ってきました~
おいしいビールや食事と会話、夜景やたまたまあがった花火が日頃の疲れを吹き飛ばしてくれました!


こうしてみんなでワイワイと過ごす日々も大事だなと思った夏の日でした。
みなさんもお忙しい日常の中かと思いますが、喧騒から離れた時間を大事にお過ごしくださいね。劇場もみなさんにそんな時間を提供できればなと思っております。

さて、いよいよ発売となりますこちらの公演。

12月17日(土)開催

原作 山口 瞳<エッセイ・ミュージカル>監修 山口正介
「江分利満氏の優雅な生活」―昭和の日本人―

≪9月7日友の会先行発売/9月8日一般発売≫

舞台は高度経済成長期の昭和30年代の日本。登場するのはごく普通のサラリーマンの江分利満(エブリマン)氏。そして演じますのは、米米CLUBのジェームス小野田さん。
原作は言わずとしれた山口瞳さんの直木賞受賞作「江分利満氏の優雅な生活」。
今回は山口瞳さんのご子息・山口正介さんが監修としてご参加くださり、上演前には本作の構成演出をされる竹邑類さんとの対談もございます!!
さらに、皆さんはもう公演チラシをお手にとられましたか?

おや、このおじ様の雰囲気、誰かに似ています。
このチラシのイラストは、山口瞳さんと共に時代を歩まれ、小説のイラストも手がけられてきた柳原良平さんによるもの。アンクルトリスの生みの親でもあります。

山口瞳さんの描いた昭和という時代。こんな姿の男性が毎夜お酒を片手にどこかのバーでユーモアのある毒舌を呟いている姿が目に浮かびます。

どうぞご期待ください。

ツチヤ

舞台裏からコンニチハ!vol.36

9月 05日, 2011年
カテゴリー : 舞台裏レポート, 過去の公演 

こんにちは。舞台・管理のくらはしです。

未だかつて、こんなに台風情報を観たかってくらいニュースやインターネットを観ていました。そして明らかになるあらゆるところの被害状況に驚きました。どうぞまだ地盤が緩んでいる地域もあるかと思いますので、もうしばらく皆様ご用心ください。

そんな中楽しみにしてくださっていましたお客様からのご心配もありましたが、
歌劇「ラ・ボエーム」は無事に幕を下ろしました。大変な中、皆様お越しくださり誠にありがとうございました。

今回は濃厚な公演だったような気がします。
それは、ブログを読まれている方はご存知の通り、春秋座で毎日のように稽古が行われていたことや、オーケストラピットと花道がある前代未聞な舞台づくり、そして、熱く熱くひたすら熱い演出家・岩田達宗さんの演出と牧村さんの熱血オーケストラ合わせ・・・その他いろんなことが日々続いていたからだと思います。はい。そして最後にまさかの台風。

濃厚といっても、それは楽しいばかりでもなく、正直段々笑顔を忘れてきたりした時もありました。でも、今回心がいつも前向きにいられたのは、演出家の岩田さんの言葉があったからなんです。
一番初めの稽古の時に出演者の皆さんへ「この作品は、君たち一人ひとりの物語なんだ!」と言われたのです。この言葉にぐさっと来ました。みんなで、作り上げるんだという意気込みに心が熱くなりました。
そして、さらに公演初日には岩田さんより出演者初め、劇場にも、素敵なプレゼントを持って来てくださいました。何と一輪のバラ!しかも毛筆で書かれた自筆のメッセージ。そして、「よろしく」と固く握手をしてくださいました。本当に熱い方でした。

くらはし

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