2022年11月2日
ART meets SCIENCE
日程終了しました
12月16日(金)18:30より、文哲研オンラインセミナーART meets SCIENCE#11「公共空間の音環境デザインを考える」を開催します。
講師は環境音楽家・音響心理学者の小松正史先生です。
みなさまのご参加をお待ちしております。
*Official Websiteでは、小松先生の音楽アルバムの視聴もできます。とても素敵な曲ばかりですので、ぜひ聴いてみてください。
小松正史Official Website http://www.nekomatsu.net/
ART meets SCIENCE #11
「公共空間の音環境デザインを考える」
講演者:小松正史(京都精華大学メディア表現学部(音楽表現専攻)教授)
日時:2022年12月16日(金)18:30-20:00
対象:京都芸術大学教職員、学生
【講演概要】
ふだん私たちは多くの音に囲まれています。その大半は意識されない音ばかりです。隅に追いやられることの多い音の世界に意識を向けると、生活の質は好転します。これまで手がけてきた音環境デザインを紹介しながら、人と空間が生きる音のあり方を考えていきます。音のワークショップも実施し、人と音との不思議な関係を実感いただければ幸いです。
【講師略歴】
小松正史(こまつ まさふみ)
環境音楽家(JASRAC会員)・音響心理学者・博士(工学)・京都精華大学メディア表現学部(音楽表現専攻)教授。1971年、京都府宮津市生まれ。大阪大学大学院博士課程(工学研究科・環境工学専攻)修了。音楽だけではない「音」に注目し、それを教育・学問・デザインに活かす。学問の専門分野は、聴覚生態学と音響心理学。BGMや環境音楽を制作し、ピアノ演奏も行う。京都タワー・京都国際マンガミュージアム・京都丹後鉄道・耳原総合病院などの公共空間の音環境デザインを行う。聴覚や身体感覚を研ぎ澄ませる、独自の音育(おといく)ワークショップも実践。
—–ART meets SCIENCEとは
「心を深く成長させるには、芸術の科学を学ぶこと、科学の芸術を学ぶこと、感覚を磨いて物の見方を身につけること。どんなものにもつながりがあるはずです」
ART meets SCIENCE (AMS)は、レオナルド・ダ・ヴィンチのこの言葉にならい、アートやデザイン、表現を志す学生の刺激になりそうな「おもしろい」人をさまざまな分野からお呼びして、お話をうかがう企画です。
日程 | 2022年12月16日 |
---|---|
時間 | 18:30 - 20:00 |
費用 | 無料 |
対象 | 京都芸術大学教職員、学生 |
申込方法 | 学内掲示板・学生専用サイト(通学・通信)をご確認ください |
主催 | 文明哲学研究所 |
2022年11月2日
ART meets SCIENCE
日程終了しました
11月15日(火)18:30より、文哲研オンラインセミナーART meets SCIENCE#10「木を見て森も見る」を開催します。
講師は生態学者の湯本貴和先生です。みなさまのご参加をお待ちしております。
ART meets SCIENCE #10
「木を見て森も見る」
講師:湯本貴和(京都大学名誉教授/京都芸術大学文明哲学研究所客員教授)
日時:2022年11月15日(火)18:30-20:00
対象:京都芸術大学教職員、学生
【講演概要】
「木を見て森を見ず」ということわざがある。小さいことに心を奪われて、全体を見失う例とされる。しかし森は、木、草、鳥、虫、キノコなど、さまざまな生き物で構成されている。森の骨格をつくる樹木も1種ではなく、複数の樹種がそれぞれ異なる立地に生えている。森を理解するには、地質・地形からさまざまな樹木、草本、菌類、鳥、昆虫をそれぞれ大雑把な「類」ではなく「個」として識別することでしか到達できない境地がある。この授業では、生物を「個」として見ることを通じて、森を一緒に学びたい。
【講師略歴】
湯本貴和(ゆもと・たかかず)
1959年生まれ。京都大学大学院理学研究科博士後期課程修了(理学博士)。専門分野は生態学。神戸大学理学部講師、京都大学生態学研究センター助教授、総合地球環境学研究所教授を経て、2012年に京都大学霊長類研究所に異動し、2021年度で退職。熱帯アフリカ、東南アジア、南米で、動物と植物の相互関係の研究をおこなった。アリからゾウまで研究の対象はさまざま。霊長類研究所では、とくに人間を含む霊長類のすみかと食べ物の研究に従事した。
—–ART meets SCIENCEとは
「心を深く成長させるには、芸術の科学を学ぶこと、科学の芸術を学ぶこと、感覚を磨いて物の見方を身につけること。どんなものにもつながりがあるはずです」
ART meets SCIENCE (AMS)は、レオナルド・ダ・ヴィンチのこの言葉にならい、アートやデザイン、表現を志す学生の刺激になりそうな「おもしろい」人をさまざまな分野からお呼びして、お話をうかがう企画です。
日程 | 2022年11月15日 |
---|---|
時間 | 18:30 - 20:00 |
費用 | 無料 |
対象 | 京都芸術大学教職員、学生 |
申込方法 | 学内掲示板・学生専用サイト(通学・通信)をご確認ください |
主催 | 文明哲学研究所 |
2022年2月25日
ART meets SCIENCE
2月25日(金)13:00より、文哲研オンラインセミナーART meets SCIENCE#9 『「見る」はたらきとは、「見えないものを見る」ことなのではないか』をzoomにて開催いたしました。
ART meets SCIENCE#9 『「見る」はたらきとは、「見えないものを見る」ことなのではないか』
講 師:下條信輔 (カリフォルニア工科大学 生物・生物工学部 教授)
日 時:2022年2月25日(金)13:00-15:00
参加者:37名(京都芸術大学教職員・学生)
*講演概要ほか詳細:http://www.kyoto-art.ac.jp/iphv/topics/4916/
【参加者感想(一部抜粋)】
*知覚における脳の働きで、見えていないものが、見えるお話、非常に興味深かったです。ありがとうございました。
*下條先生の非常にわかりやすくまとめられたお話に加えて、様々な分野の教員陣との対話によって多角的な視点からひとつのテーマを深掘りされてとても有意義な時間でした。
*興味深くあっという間に時間が過ぎてしまいました。下条先生の時間の都合でカットされたお話が拝聴出来なかったことがとても残念でした。ART meet SCIENCEを公開してくださりありがとうございます。これからも楽しみにしています。
*認知心理学は興味があっても専門書はハードルが高く、このように専門の先生が私たちに判るように話してくださる機会は大変ありがたかったです。
*モーダル/アモーダルのお話、大変興味深かったです。デッサンでは、ものの裏側を描く(感じさせる)コツとして、輪郭線の辺りの観察、特に面の回り込み方を認識しながら表現することが重要です。スライドショーの中で、両目で見ている領域と、片眼で見ている領域の図を見せていただいた時に、ダ・ビンチがそのことに最初に触れている、といったご説明があったように思い、また機会があればもう少し踏み込んだお話しを伺いたいと思いました。
*文哲研のArt meets Science企画は、大学が研究機関であることを思い出させてくれる大切な場だと思います。今回も辻井さんが小説の立場で質問と発言され、描写の中での関係性に触れられたことが印象的でした。領域を横断しながらも、絵画におけるデッサンの考え方と似ていて、それも大きな気付きでした。有難うございました。
ご参加いただきましたみなさま、ありがとうございました。
対面での開催が難しい情勢ではありますが、今後もzoom等を活用しながらセミナーや研究会などを開催する予定です。一般公開セミナー開催の際はこのホームページにてお知らせいたしますので、ぜひ楽しみにお待ちください。
2021年12月19日
ART meets SCIENCE
日程終了しました
2月25日(金)13:00より、文哲研オンラインセミナーART meets SCIENCE#9 『「見る」はたらきとは、「見えないものを見る」ことなのではないか』を開催します。
AMSリアリティシリーズ第2弾、講師はカリフォルニア工科大学の下條信輔先生です。
みなさまのご参加をお待ちしております。
ART meets SCIENCE #9
「見る」はたらきとは、「見えないものを見る」ことなのではないか
講師:下條信輔 (カリフォルニア工科大学 生物・生物工学部 教授)
日時:2022年2月25日(金)13:00-15:00
対象:京都芸術大学教職員、学生
【講演概要】
もし「見る」働きがカメラのように見えるものを記録に残すだけなら、あれほど複雑な視覚神経系は不要だろうし、脳内に30箇所を超す視覚反応領域も不要だろうし、また視覚系の軸索の70%がトップダウン(30%だけが網膜からのボトムアップ)であることも理解できないだろう。つまり「見る」働きとは「見えないものを見る」働きにほかならない。このレクチャーでは、さかさめがねへの順応、イリュージョン、3次元知覚と遮蔽、神経伝達の遅れと補正など、多彩な具体例から、この「見えないものを見る」働きを浮き彫りにする。またそれを踏まえて、知覚の潜在過程と顕在過程、想像力や創造性、そして言うまでもなく「リアリティ」との関係を考える。
【講師略歴】
下條信輔(しもじょう・しんすけ)
認知神経科学者、カリフォルニア工科大学生物・生物工学部教授。
認知神経科学者として日米をまたにかけて活躍する。1978年東大文学部心理学科卒、マサチューセッツ工科大学でPh.D.取得。東大教養学部助教授などを経て98年から現職。著書に『サブリミナル・インパクト』(ちくま新書)『〈意識〉とは何だろうか』(講談社現代新書)『視覚の冒険』(産業図書)など。
*AMS「リアリティ」シリーズ第2弾。
第1弾「絵画のリアリティ」にご登壇されたデッサン学研究会の先生方もコメンテーターとして登場予定です。
ART meets SCIENCE #6「絵画とリアリティ」
講演概要:http://www.kyoto-art.ac.jp/iphv/topics/4757/
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AMS:シリーズ「リアリティ」
文哲研AMS(ART meets SCIENCE)では、今回のセミナーを皮切りに「リアリティ」をテーマとした連続講座を企画中です。
さまざまな表現においてリアリティは重要な要素の一つですが、抽象的な作品にリアリティを感じることもあり、
現実をそっくりそのまま写しとることだけがリアリティを生み出すわけではなさそうです。
VR(仮想現実)やAR(拡張現実)が身近になり、テクノロジーによる「リアリティ」が生み出される時代だからこそ、
さまざまな視点から表現のリアリティについて考えてみたいと思います。
日程 | 2022年2月25日 |
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時間 | 13:00 - 15:00 |
費用 | 無料 |
対象 | 京都芸術大学教職員、学生 |
申込方法 | 学内掲示板・学生専用サイト(通学・通信)をご確認ください |
主催 | 文明哲学研究所 |
2021年10月26日
ART meets SCIENCE
10月25日(月)18:30より、文哲研オンラインセミナーART meets SCIENCE#8 「美術技量の他分野への応用:美術解剖学から科学へ」をzoomにて開催いたしました。
ART meets SCIENCE#8 「美術技量の他分野への応用:美術解剖学から科学へ」
講師:原木 万紀子(埼玉県立大学 健康開発学科 健康行動科学専 准教授)
日時:2021年10月25日(月)18:30〜20:00
参加者:41名(京都芸術大学教職員・学生)
*講演概要ほか詳細:http://www.kyoto-art.ac.jp/iphv/topics/4780/
【参加者感想(一部抜粋)】
*芸術が科学の分野に生かされていることに驚きました。
*医療と芸術が結びついて患者の為に活用できるのは喜ばしいことです。本日は未知の世界の話で楽しかったです。ありがとうございました。
*専門のお話に加えて関連するアート情報もいろいろで、圧倒されました。これまでに病院でみていたリアルな絵にはこうした背景があるんだ、と理解しました。関連情報では4Dの食べられるフルーツが面白かったです。マックイーンの義足や長谷川愛さんの作品など以前にみて興味をもっていたものを、別の視点の解説をお聞きしつつ改めてみんなでみることができたことも楽しかったです。
*メディカルイラストレーションでは、生々しい写真では伝えられない、イラストが持っているひとに寄り添う優しさを感じました。
*裁判員裁判にも使われているとは驚きました。意外なところに芸術が使われていることにもっとほかにもあるのではないかと気になりました。
*医療系のイラストがあるのは知っていましたが、メディカルイラストレーションという専門分野、海外では大学で学ぶことができ、認められた技術であるということは知りませんでした。
「イラスト」というと少し軽いイメージが付きまとうと思うのですが、逆に「わかりやすく」することにはとても特化した技術だと思います。けれど先生が最後の方で少し言及されていた「技術を低くみられてはならない」という言葉から、やはりそれが現実なんだろうかとも思わされました。先生方のような研究が広く認知され、日本でも発展していくことを期待したいと思います。
ご参加いただきましたみなさま、ありがとうございました。
対面での開催が難しい情勢ではありますが、今後もzoom等を活用しながらセミナーや研究会などを開催する予定です。一般公開セミナー開催の際はこのホームページにてお知らせいたしますので、ぜひ楽しみにお待ちください。