2013年4月
2013年4月29日 授業風景
Cゼミの3、4年生の授業の一環で4月、5月の木曜日の午後に4回おこないます。
遊びに来てくれるのは、こども芸術大学の年中さんと年長さんの希望者12人です。
こども芸術大学は親子が共に活動することが多いのですが、
木曜日の午後は、子どもたちと学生の時間です。
お母さんたちは授業の終わる頃にお迎えにきます。
子どもの自立を考えるといい機会だわと思う反面、
「うちの子、ママがいなくても大丈夫かしら…」と不安な気持ちは親の方。
子どもたちは少し緊張していたものの元気に遊びに来てくれました。
学生たちは1週間前から企画ミーティングをはじめます。
今回のプレイルームのねらいは?
子どもたちが楽しみながら遊べる企画って何がいいかな?
子どもたちが緊張しないためにはどうしたらいいかな?
導入はどうしようか?プログラムの流れは?
注意すべきことは?などなど。
初対面で子どもも緊張しているだろうけど、私も…。とホンネもちらり。
3回生は施設実習をこの春終えたばかり、保育実習はまだなのです。
子どもと関わるのもはじめてという学生が殆どです。
なので、この1週間3年生はドキドキで過ごしたようです。
そんなとき、4年生のアドバイスが心強いです。
4年生は3年生の学びを意識しながらそっと、フォローしています。
成長したなぁ〜、頼もしいな、と感じる場面が何度もありました。
いろいろいろいろ考えて初回のメインは積み木を使って遊ぶことに決まりました。
さぁ、始まりました。
この日のお約束をしっかりと伝えて。
子どもたちに「たけのこ体操」を教えてもらいながら一緒に体操。
実は子どもたちには内緒ですが、学生だけで事前に何度も練習していたんですよ。
そして、
何かたくさん重たそうに運ばれてきましたよ。
ザァ 〜!
小さな積み木がいっぱいです。子どもたちのテンションは急上昇⤴
たくさんあるって、幸せですね。
でも、ちょっと積み木が小さくて積むのは難しいようです。
子どもたちはあちこちで、自分たちが楽しめるように工夫して遊びはじめます。
積み木は積み木だけの遊び方ではないのです。
積み木を並べてお絵描きしたり、指で弾いてぴょんぴょん跳ばしてみたり、宝探しがはじまったり。
今度は大きな積み木が出てきましたよ。するとピンボールみたいにして遊ぶ子、ドールハウスのお城のようなものをつくり、お姫様ごっこがはじまったり…。
楽しい時間はあっと!言う間に過ぎて行きます。
活動の途中で「時計の針がここまで来たらおしまいね。」と伝えてありました。
ある男の子がそのことに気がついて
「もう、おしまいの時間やで〜」 と大きな声で言いました。
すると子どもたちは、すっ〜と片付けモードに入りました。
充実したと感じるのは時間の長さではないようです。その質のようです。
子どもがやりきった!と感じる時間をつくるのは難しいですが、
今回は子どもたちの表情から充実した時間が過ごせたようにみえました。
子どもの時間。学生の時間。が旨く繋がった場の設定ができたようです。
連休明けから残り3回のハードルが上がります。
もう次の準備が始まっています。
乞うご期待!!
子どもたちが「また来たい!」と思う場づくりを目指して話し合いは続いてます。
(梅田美代子/イラストレーション・グラフィックデザイン)
2013年4月28日 イベント
オープンキャンパス初日に、こども芸術学科ブースに来て下さった皆さん、有り難うございました!
昨日から、こども芸術学科(略称:こ学)の学生スタッフが遅くまで協力してくれて作った展示パネル。
こんな感じで、NA棟のエントランスを入るとすぐの右側でやっています。マンガ学科さんの手前です。
今回の会場では、在学生で今年のオープンキャンパススタッフとして働いている学生4人のインタビュー映像を流しています。
こども芸術学科に入ろうと思ったきっかけ、
印象に残った授業など
にそれぞれが答えています。
君にとっての「こども芸術」とは?
という質問に、4年生の井上さんは「窓だと思う」と表現していました。
ナルホド、窓は内側と外側の境目です。「こども芸術」という窓をとおして、内側(自分の心)と、それまで知らなかった外側(世界)のステキな出会いが始まる。井上さん、なかなか詩人ですネ。
さて、今回のオープンキャンパス、どこの学科も魅力的な展示やワークショップをしています。
キャラクターデザイン学科の展示、力強いです。なんでも、副手さんは本学情報デザイン学科出身とのこと。ナルホド!
元気のある文字デザインが印象的です。缶バッジワークショップも賑わっています。
そして文芸表現学科は、いつも鮮やかな黄色がトレードカラー、統一感がステキです。
絵画やデザインとは違う、小説や本のプレゼンテーションはとても難しそうなのですが、いつも洗練された展示をされていて、僕はいつも注目しています。
黄緑が目印、環境デザイン学科では、苔や、瓜生山で見つけたちいさな苗木で鉢の中に庭をデザインするミニBONSAI。やりたいっ!! 写真には撮りそびれましたが..
そして、美術工芸学科の展示です。
こども芸術学科の授業で展開しているフレスコ画やコロジオン版画は、美術工芸学科の青木芳昭先生から手ほどきを受けています。 その青木先生がボスの、技法材料研究室のブース。今や、技法材料研究で日本の最先端研究をしていると言っても過言ではありません。これ、ホントです。
そして、油画コース内にある、清水博文先生の版画工房。版表現の道具や刷りの見本を展示しています。道具を見ていると、何か作りたくなってきます。
その他、総合造形コースのろくろや、染織テキスタイルコースでは、糸を紡ぐワークショップを展開していました。
明日も全学科上げて頑張っております。僕もやりたいワークショップがたくさんありました..
ああ、仕事さえなければ!
高校生の皆さん、保護者の皆様、絶対楽しめますので、どうぞお気軽に京都造形芸術大学にお越し下さいませ。
..あっという間に夕方となり、今日のこども芸術学科振り返りの会では、スタッフ学生さんからもう少し授業のイメージを伝えた方がいいというアイデアをいただきました。
そして急遽、明日は2期卒業生の株橋さんがまとめてくれた映像を流すことに決まりました。
実はこの秘蔵映像、卒業式の後、謝恩会の時にも流してくれたのですが、4年間の授業にとどまらず、プライベートな時間も含めて学生の目線で実によく作られていました。29日(月)にブースで投影しますので、もしお越しになりましたら、ぜひご覧下さい!
謝恩会の時よりも完成度が高くなっていたのですが、不覚にも、今日まで見ていなかったのでした。
卒業生の株橋さん、すぐに見られなくてゴメン、
そして素晴らしい編集作業を、ありがとう。明日、活用させていただきます!!
(森本玄/絵画)
2013年4月27日 ニュース
もうすぐGWですね!
これを見ている皆さんは、もう何か計画していますか?
ぼくは関東の親戚が京都に遊びに来るのに合わせ、ちょっと足を伸ばしてお伊勢さんに行く予定です。
でも、今年は20年に1度の式年遷宮、まだ下調べもしていないので、混んでるかな〜..
こども芸術学科は、3年次からインターンシップとして、
学外で施設・保育所・児童館実習を行っています。
芸術大学としては、そんな実習があるのが珍しいでしょ?
実習報告会とは、そこで学んだこと、子ども達とのふれあいの中で生じた出来事の事例を報告し、
考察を加えながら、参加者全員で深く振り返る場なのです。
保育実践の現場で学生は、一人の大人として、支援者として、どのように子ども達に声をかけるべきなのかを真剣に考えています。そして、悩んでいます。
皆、誠実に子ども達に向き合い、一生懸命に子どもの気持ちをキャッチしようとしているのが伝わってきます。質問も、自身の体験から出てくるので切実です。
4年次生の島田さんは、児童館実習の造形遊びだったかで、1日1個と決めたものを、ある一人の子にもっとやりたいとせがまれたときに、もう一つ材料を渡すべきか迷って、結局その子に、
「小さい先生になってもらおうかな?」
と声かけをしたそうです。
そうしたら子どもの目が輝き、まだ作業中の友だちを助ける役割に進んで回ってくれたとのこと!
ナルホド!そう声をかけると1日1個も守られ、その子もやる気を出してくれ、一挙両得ですね!
これは、ほんの一例ですが、
そんな実習帰りの学生の報告会を見ていると、なんだか皆が頼もしくなったように感じられるのです。
…そして、もう一つのニュースです。
この週末にはオープンキャンパスがありますが、
いま、なぜ、こども芸術学科で学ぶのかを知っていただくために、
じゃーん!今年の学科パンフが出来上がりました!
表紙を飾るのは、こども芸術学科の新入生さんです。
そして、進路に悩む高校生諸君、
この冊子を読めば、あなたも目覚めるかも知れません。
ここで紹介している5人の先輩達も将来をあれこれ考える中、この学科で出会い、気づき、一つ一つ歩んできました。
このかわいいイラストを描いてくれたのは、今年の春に大学院を修了した
こども芸術学科1期生、藪内都さん!
そして、5人はそれぞれの夢を叶えるために、ステップを踏んでいます。
そんなそれぞれの歩みが解る冊子を目指して作りました。
保育、社会福祉、医療、一般企業など、様々な分野の方から、応援メッセージもいただきました!
詳しくは、ぜひオープンキャンパスで手にとってご覧下さい。
そしてそして、
これがこども芸術学科の学生達+研究室スタッフ!
この写真、今年度の授業開始日に撮ったのでした。
それでは、オープンキャンパスで、この学科で一緒に頑張ってくれる
来年の新入生にお会い出来るのを、スタッフ一同、心からお待ちしています!
(森本玄/絵画)
2013年4月24日 授業風景
保育の教科書には載っていない子どもたちの素敵な姿がたくさんみられます。
子どもが大好きで、楽しいことが大好きな学生28名が登録してくれました。
年長児、年中児、年少児、それぞれグループに分かれて、子どもたちと一緒に活動します。
前期の授業のテーマは「ファンタジーをつくる」です。
子どもたちの学びの場である瓜生山をテーマに年少、年中、年長の子どもたちと造形活動を
交互に連続でおこないます。そして、前期の最後には一つの物語が形になっているという計画です。
しかし、瓜生山のことは、学生以上に毎日の遊び場にしている子どもたちの方がよく知っています。
そこで、はじめての授業日は子どもたちにお山のことをいろいろ教えてもらうことになりました。
年少さんと年中さん担当の学生は
こども芸術大学の対話の時間の活動に同行させてもらいました。
年少と年長の活動はこども芸術大学のブログをご覧ください。
http://blog.goo.ne.jp/kodomogeidai/
ここでは、年長さんの活動をご紹介します。
年長さんと年長担当の学生はこの日がはじめてのご対面。
いつもはお母さんと一緒に活動しますが、この時間は子どもと学生だけの時間です。
子どももドキドキですが、学生はもっとドキドキだったようです。
はじめは「行かな〜い!」と言っていた子も
お道具箱を持ってアトリエに来てくれてたときは、ほんと「ほっ!」としたようです。
アトリエの入り口を見ると靴もしっかり揃えていました。(子どもたち、やりますね。)
さあ!保育者としての本番ですよ。(お姉さん、お兄さん、がんばって!)
絵本の読み語りで少しずつ、お互いに解れてきた感じです。
そして、今日のメインの活動です。
今日は子どもたちに大きなダンボールの上にお山の地図を描いてもらうといものです。
次の活動に繫げるために子どもたちとコミュニケーションを深めて
お山のことをたくさん、教えてもらおうというのが第一の目標です。
「お山のこの辺りには落とし穴があってね」
「これ、ピッケのお家…」
「この辺で雲が生まれてていて…」
「この道はここに続いていて…こども芸大はここにあって…」
「お花もたくさん咲いていて…」
とか、とか、たくさんお話ができたようです。
楽しい時間はあっという間に過ぎました。
お片づけもしっかりしましたよ。
おしまいにお姉さんたちの周りに集まって、何やらひそひそと。
年長さんと学生さんだけとの内緒のおはなしらしいです。
どうも、次に来た時に菜にして遊ぶか約束していたみたいです。
何をして遊ぶんでしょうね。
また、次に報告しますね。
(梅田美代子/イラストレーション・グラフィックデザイン)
2013年4月22日 日常風景
ほうきを持った女子新入生が二人。一生懸命、1年生アトリエ近くの階段で落ち葉を掃いています。「誰かに頼まれたの?」と聞くと、
「たくさん積もっていたので、掃きたくなって。」とのこと..フムフム。
そして、広場には掃除した落ち葉が集められていました。
キレイだったので、写真を撮ろうとしたら、
「先生、こっちから撮って下さい!」とオーダーが。
言われるままに立ってみると…
なんとハート型!
木漏れ日の下で色とりどりの落ち葉がキラキラと耀いていました!!
君たち 、、
やるネ!! 美しいじゃないの..
落ち葉もだけど、その精神が。
なんと二人で掃除をArtしてしまいました。大学のキャンパス(Campus)がキャンバス(Canvas)になりました。日常の何気ない通学路を、こんな風に人の気持ちを動かすものに変えられるなんて..。
これもすぐに片付けてしまうだろうから、気付いた人はほんの一握りかも知れませんが、掃除を、こんな遊び心で楽しくやっている二人を、そして、集められた落ち葉を見て、未来は明るいと思ったのでした。
そして、僕もその日、やる気と元気をいただきました。
手前味噌と呼ばれても構いません。
こども芸術学科の学生、サイコー(笑)!
(森本玄/絵画)
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