- 2019年5月31日
- 日常風景
小説家・ライター・編集者の仕事について聞いてみよう!
京都造形芸術大学では、大学での学びを実社会でどのように活かしていくのか、
「キャリア授業」を各学科ごとに開講し、考え、実践していく機会を設けています。
文芸表現学科でも、1〜3年次にそれぞれの段階に合わせた内容で開講しており、
今回お伝えする2年生向けの授業「キャリア研究Ⅱ」では、学生たちが具体的な将来像を自分たちで考えられるよう、
リサーチとインタビューなどを通して、文芸を活かせる職業と仕事について考えていきます。
5月25日(土)に行われた第2回目の授業では、
ゲストとして、作家の仙田学さん、フリーライターの納谷”ロマン”憲幸さん、編集者の小森文さんにお越しいただき、
作家・ライター・編集者について、グループインタビューを行いました◎

左二番目から、作家の仙田さん、ライターの納谷さん、編集者の小森さん。 両脇は授業担当の山田先生、大迫先生。
小説家についてお話しくださった仙田学さんは、
2002年に小説『中国の拷問』で「第19回早稲田文学新人賞」を受賞してデビューされ、
著書には『盗まれた遺書』(河出書房新社)、『ツルツルちゃん』(NMG出版)があり、
「文藝2019年夏季号」では最新小説『アイドル』を発表されています。
ここまでは小説家の方の紹介としてよくある流れなのですが、
仙田さんはもう一つ、「女装小説家」という肩書きも持たれています。
(実は、昨年度もこの授業にゲストとしてお越しいただいており、
その際には女装でインタビューにお答えいただきました◎)
そういった独特の感性と特徴をお持ちの仙田さんに、
執筆するときの心持ちから、仙田さんならではの創作論、
編集者さんとのエピソードなど、学生たちは熱量の高いインタビューを行っていました。
納谷”ロマン”憲幸さんには、ライターのお話をお伺いしました。
納谷さんは、『Meets Regional』、『まっぷる京都』『関西Waker』など、
関西を中心にフリーライター兼カメラマンとして活動されるかたわら、
編集者、ディレクターとしても活躍されています。
ライター業では、”雑誌とインターネット”、どちらでも記事を書かれていることもあり、
それぞれの良さ、違いについてお教えくださりました。
また、仕事は「呑み歩きで出会う面白い人から」繋がっているとのことで、
名前に含まれる「ロマン」の由来から、呑み歩きの極意、体を張った取材の話まで、
納谷さんならではの物事の捉え方や、仕事の向き合い方に、学生たちは興味津々でした。
「自分はプレイヤーなので、教育の場からは距離をとってきた」とおっしゃる納谷さんですが、
今回は偶然が重なってゲストにお越しいただけたとのこと。
学生たちにとって、リアルな現場の空気や感覚を知れる貴重な機会となったのではないでしょうか。
編集者のお話についてインタビューにお答えくださった、小森文さん。
元々はテレビの制作会社でADされていたそうなのですが、
「編集をしたい!」と大阪編集教室で編集やライティングを学び、
14年4月に編集プロダクション「有限会社コピーズ」で入社されました。
関西の情報誌、企業広告、メーカーカタログ冊子の編集をされているとあり、
インタビューをしていくうちに、媒体や企業ごとの違いの面白さや、趣味が仕事の強みになったりなど、
具体的なお話をお聞きすることができました。
「編集って大変ですか」という学生の質問にも、率直にインタビューにお答えくださりました。
今回、お越しいただいた3人の方々の職業である小説家・ライター・編集者は、
文芸の職業として真っ先に上がる、学生たちにとって憧れの職業です。
仙田さん、納谷さん、小森さんの実体験から語られた言葉から、
それぞれの職業に対して新たにどんな側面を知れたのか。
学生たちには、インタビュー記事としてまとめてもらいます。
ちなみに、完成原稿は仙田さん、納谷さん、小森さんにもお読みいただくそうです。
さてどんな記事になるのでしょうか?
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6/9(日)に開催する授業体験型オープンキャンパスでは、
「ショート・ショートを書こう」と題して、
短い小説(=物語)を執筆してもらうワークショップを行います。
授業を担当してくださるのは、
小説家・エッセイスト・漫画原作者として活躍されている、山田隆道先生です。
小説など言葉を使って創作を目指すみなさんは、ぜひこの機会に
プロの現場を生き抜いている山田先生の授業をご体験ください。
各回、もうすぐ定員が埋まりそうですので、お申し込みはお早めに◎
皆様のご参加、心よりお待ちしております!
京造を体験『1日体験オープンキャンパス』
日時:6/9(日),7/7(日) 10:00-16:30(受付は09:30〜)
開講時間:午前の部・10:20-12:00
午後の部・13:30-15:10
詳細・お申し込み:https://www.kyoto-art.ac.jp/opencampus/oc06-09_07-07/
(スタッフ・大賀)