- 2019年6月21日
- イベント
村松先生 著『標本の本』刊行イベントのお知らせ
「竹しか食べないタケネズミは たけだけしく。」(p54から抜粋)
この言葉を読んでから表紙のタケネズミを見ると、
こちらを威嚇しているようなタケネズミが、より愛らしく観えてきませんか?
2013年に刊行され話題となった『標本の本』。
「編集ワークショップⅠ」など、「伝える」ということを大切に、編集についてお教えいただいている村松美賀子先生と、美術作家の伊藤存さんの著作本です。貴重な標本の数々を見れるうえに、標本の新たな見方・魅力を知れるとあって、再販のリクエストが相次ぎ、再編集され、今年3月に文庫として新装版が出版されました。
文庫化にあたり、なんと巻末には小説家・小川洋子さんの解説も掲載されています。
(小川洋子さんは、今週6/23(日)19時から開催の読書会で取り上げる『ブラフマンの埋葬』の作者です◎)
この『新装版 標本の本』の刊行を記念して、
6/16(日)から河原町丸太町にある書店「誠光社(せいこうしゃ)」さんにて、刊行記念イベントが開催されています。
『標本の本』内では、研究の現場を研究者の目線ではなく、編集者と美術作家の目線で観られるのですが、
開催中のイベントは、研究者の目線を私たちが日常に取り入れられる機会となっています。
先日、イベント会場である誠光社さんに伺ってきたので、その様子を写真でちょこっとお見せします◎

ちなみにイベント会場の「誠光社」さんは、雑誌や店づくりを通して、 編集をお教えくださっている堀部先生の本屋さんです。
誠光社さんの奥にある展示スペースでは、村松先生の展示「生き物と本のあいだ」を観ることができます。
収蔵室の写真や、京都大学の研究者の書籍、道具類、研究者の知恵で生まれた文具やカバンなどがあり、
文具とカバンは購入もできちゃいます。

忘れるために書く「京大式カード」(右奥)、京都大学総合博物館ミュージアムショップ・ミュゼップオリジナルのフィールドノート(右手前)などなど。

こちらは地質学のフィールド調査で使用される道具や、アナログな計算機などの展示。
もちろん、『新装版 標本の本』も購入いただけます!
誠光社さんで購入すると、タケネズミステッカーがもらえるので、ぜひ来場の記念にお買い上げください◎

『標本の本』のマスコットとも言える、タケネズミのシール。
展示は6/30(日)まで開催されていますので、ぜひご来場ください。
また、今週末6/23(日)15時には、石の標本作りを体験できるワークショップも開催されるので、
新たな体験と視点を堪能しにお越しください〜。
『新装版 標本の本 京都大学騒動博物館の収蔵室から』(青幻舎ビジュアル文庫)刊行記念イベント
①展示「生き物と本のあいだ」
開催期間 ○ 2019.6.16(日)ー 2019.6.30(日)
時間 ○ 10:00〜20:00(最終日は18:00まで)
会場 ○ 誠光社
アクセス ○ 京阪「神宮丸太町」駅から丸太町通を西へ 徒歩3分
市バス「河原町丸太町」バス停下車 徒歩1分
詳細・問い合わせ ○ https://www.seikosha-books.com/event/4630
②ワークショップ「石の標本をつくろう 〜鴨川で見つける〜」
開催日時 ○ 2019.06.23(日) 15:00〜18:00
場所 ○ 誠光社集合、かもがわで採集ののち、かもがわカフェさんにて標本作り
詳細・申込 ○ https://www.seikosha-books.com/event/4676
講師 ○ 白勢洋平(京都大学総合博物館助教(鉱物学))
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ワークショップの後には、Storyville 読書会もオススメです。
愛おしい命を見つめた一夏の物語を描いた『ブラフマンの埋葬』(著・小川洋子)が課題図書なので、
ワークショップの後だとより一層、物語を堪能できますよ◎
Storyville読書会 vol.51「ブラフマンの埋葬」
日時 ○ 6/23(日)open 18:30/start 19:00 (20:30終了予定)
課題図書 ○ 小川洋子『ブラフマンの埋葬』(講談社)
司会 ○ 福庭千穂(文芸表現学科2年生)
参加費 ○ 500円(1ドリンクオーダー制)
会場 ○ 喫茶フィガロ
地図 ○ 〒606-8237 京都市左京区田中上大久保町13-2 ネオコーポ洛北1階
主催 ○ 京都造形芸術大学 文芸表現学科
(スタッフ・大賀)