- 2020年12月25日
- 日常風景
「山中suplex」にお邪魔しました!
みなさん、こんにちは!
クロステックデザインコース研究室です!
本日はクロステックデザイン発展Ⅱの授業をご紹介します。
今回の特別講師は京都芸術大学出身のアーティストであり、自身でも数々な展示会を企画されている石黒健一さんです。
ゲスト講師の先生には通常、zoomで授業を行っていただいているのですが、今回はなんと!
教室を飛び出し、クロステックデザインコースの白石先生と中山先生、そして数名の受講生が、石黒さんが所属する共同アトリエ「山中suplex」にお邪魔しました!
入り口にある立て看板
大学から「山中suplex」までは車で10分程度ですが、
京都の隣の滋賀県の山中に位置しているとあって、近くて遠い感じが秘密基地のようで少しワクワクします。
石黒健一さん含め「山中suplex」は、元々7人の関西エリアにある芸術大学出身のアーティストが集まって作った共同アトリエです。メンバーの入れ替わりもあり現在は12人のアーティストが所属しています。
所属アーティストの多くが彫刻学科出身で、大学卒業後に騒音トラブルや制作の際に出る粉塵の問題によって制作環境を整えることが困難であったことをきっかけとして設立されたそうです。元々土建屋さんだった建物を借り、電気水道を引くところから始めて、現在ではネット環境も整えられ、3Dプリンターや大判プリンター、旋盤(金属加工機)など様々な機材を取り揃えた共同アトリエとして、様々なアーティストの活動を支えているそうです。
共同スペースのリビングで授業を受けました。本は持ち寄ったりアトリエで買ったりするそうです。
「山中suplex」は「創作の自由を守り、困っている作家がいれば受け入れる」という理念を掲げ、同じ境遇のアーティストを助けたいという思いから、海外のアーティストの作品を制作することもあるとか。
またアーティストやキュレーターのパワーバランスが水平的であることから、個々の強みを生かし、展覧会やキュリエーション、インストール作業まで網羅的に行うことが可能になったといいます。
広い敷には作品が転がっている
展示会のプレビューができるようにとホワイトキューブ(美術館やギャラリーで余分な凹凸や装飾が無い「白い天井に白い壁という白い立方体」の空間内に展示する方法)の空間が存在している
山中suplexは様々な展示会を開催してきましたが、中でもコロナ下で行われたドライブイン形式の展示会が話題となり、瓜生通信でも先日記事が出たばかり。
グローバリズムの裂け目から見る合わせ鏡 ― ドライブイン展覧会「類比の鏡/The Analogical Mirrors」
今回取材させていただきた石黒健一さんもそのアーティストの一人。
2008年に京都芸術大学の(当時)彫刻専攻卒業して大学院に進むも、しばらくはジュエリー工房やマシニング工場などで働き、3DCADやCNCといった専門的な技術を習得されたそうです。その後関西に戻り、再度京都芸術大学の大学院グローバルゼミを卒業後、山中suplexを立ち上げたとのこと。
手探りで施設財団の助成金を工面し、展示や作品制作を続ける方法を探り、将来的には海外のレジデンスで発表をしていければと考えておられるそうです。
社会人にとって、常に面白くチャレンジングなことを続けていくことは、場所や時間的制限のため難しく感じられます。
クロステックデザインコースでも、今までにない価値観や社会の形を考えて実現すべく、awabar kyotoの起業を行なって切磋琢磨している真っ最中です。
自分たちの求める生き方を現実化する先輩逹を目の当たりにし、良い刺激をたくさんいただいた授業でした。
また何か楽しい授業がありましたらレポートいたします!
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京都芸術大学クロステックデザインコース公式ページに授業内容の詳細を掲載中!
ぜひそちらも覗いてみてくださいね!
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