文化財保存修復・歴史遺産コース

歴史遺産学科オープンキャンパス ご来場ありがとうございました!

京都芸術大学では4/24(土)、4/25(日)にオープンキャンパスを開催しました!ご来場いただいたみなさん、ありがとうございました。歴史遺産学科では盛りだくさんの4つのワークショップを体験していただきました。

 

 

【①江戸時代へのタイムスリップ-名所図会を楽しもう-】

江戸時代、絵入りの観光ガイドブックが考案され、ベストセラーになりました。京都の庭園を描いた「都林泉名勝図会」はモノクロですが、これに色鉛筆、顔料で色付けをしました。江戸時代の京都がリアルに味わえます!

本物の史料を手に取りながら、ワークショップを体験できます。

 

庭園や茶室、お花見など、様々な種類から好きな1枚を選んで着色しました。

 

色を塗ると奥行きや立体感が生まれ、より観光ガイドブックのようになりますね。

 

【②拓本-世界最古の記録方法を体験】

拓本は、写真でも読み取れない文化財の凸凹を記録することのできる調査方法の一つでもあり、世界最古の記録方法でもあります。さて、どんな姿が現れるでしょうか!瓦、古銭、鏡の実物で、拓本技術を体験していただきました!

 

綺麗に写し取れましたね。こちらは手鏡です。

写真では伝わりにくいサイズや凹凸が、ダイレクトに記録できるのが拓本の特徴です。スケッチよりも正確に素早く保存が可能です。

 

【③陶芸の名品を復元しよう!-土器接合を楽しむ】

京都を代表する陶器のひとつ、清水焼。かつて清水六兵衛窯で焼かれ、破損した陶器の破片をつなぎ合わせ、復元してみました!

 

割れた破片の模様や形を参考にパズルのように復元を目指します。

 

【④ミクロから読み解く技術-メダルづくりと顕微鏡観察】

考古遺物や美術工芸品にはものづくりの痕跡が残されています。

まずは顕微鏡観察!同じ素材でも見え方が違うことから、職人の勘や長年の経験でも分かり切れない部分を、科学の力で解明していくことができます。

 

次に銅、真鍮のプレートを使い、メダル作りに挑戦していただきました。

好きなデザインを油性ペンでプレートに描き、ボールペンでなぞって型押し、デザインを浮かび上がらせます。出来上がりは反転するので注意が必要です!

 

漆の代わりの揮発性の油を塗り、真鍮箔を貼り、しっかりと密着させます。

 

余分な部分を切り落として完成!

 

また、相談ブース、先輩学生にも様々な質問をいただきました。

Q: どんな授業をしますか?

A: 京都を舞台にフィールドワークを行い、保存、修復、活用の実践、さらに専門領域ごとの研究で理解を深めていきます。授業外の学びの場として研究会活動も盛んに行っています。

 

Q: 取得できる資格は何ですか?

A: 中学校教諭一種免許状(社会)、高等学校教諭一種免許状(地理歴史)、博物館学芸員資格、2級考古調査士です。

 

Q: デッサン力は必要ですか?

A: 必須ではありませんが、ものを正確に見て捉える力はあるに越したことはないです(先輩談)。

 

次回のオープンキャンパスは、6月6日(日)です。

ワークショップの内容も近日公開予定です。

下記URLよりお申込みの上、ぜひご参加ください。お待ちしております!

 

https://www.kyoto-art.ac.jp/opencampus/oc06-06_08-01/

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