日本画コース

【日本画】~花の細密画~

日本画3年生の第一課題は「花の細密画」です。

 

 

各自生花を用意して描くことはもちろんですが、今回の課題には、

過去の美術作品の引用ということが付け加えられています。

 

ただ写生をするのではなく、

 

例えば尾形光琳のカキツバタの作品の構図を引用して、

用意したアイリスを写生して構成する。

 

といった学生もでてきました。

 

自分の好きな花を用意して好きなように絵を描くのではなく、

自分以外の要素を取り入れて再構成するといった、

一味も二味も違った作品を目指しました。

 

また、細密画といっても何が細密で、過去のどんな作品が細密なのかということも意識していくことになりました。

 

 

 

画像左の作品は若冲の芍薬からヒントを得て、背景の空間を中心に大きくとって、下地との淡いコントラストで仕上げました。

 

各自の嗜好を他者の作品を意識することで、色味や素材の選択につながり、よりイメージや主題を強く打ち出していくことができたようです。

 

「花」は日本画において障壁画、天井画、屏風など装飾画として、主題を追求できる身近な存在です。

 

さぁ次の課題はプレ卒制①です。

 

50号以上の大画面でどんな絵を創造していくのか楽しみです。

大きなクラフト紙や草稿紙を壁面いっぱいに貼って….

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