文化財保存修復・歴史遺産コース

【歴史遺産学科】オンライン芸大Weekご参加ありがとうございました!!

5月24日(月)17:00~18:00に歴史遺産学科では「オンライン芸大Week WEB説明会」を開催しました。オンラインで実施したので、なかなか京都へ来られない遠方の人や学校や部活で忙しい人も気軽に参加できます。また、ウェビナーなので、カメラやマイクがオフなところも気軽でいいですね。歴史遺産学科では、約30名の方にご参加いただきました!ご参加くださったみなさん、ありがとうございました!

 

本日のパネリストは、先生2名と在学生2名です。まずは考古学や文化的景観学がご専門の杉本先生。

杉本先生からは文化財保存修復・歴史文化コースについてご説明していただきました。よく受験生から「芸術大学に歴史遺産学科があるって珍しい!どうして芸術大学にあるのだろう??」という意見をもらいます。

一般的な文学部等の中にある歴史学科では、「歴史」を学ぶため、昔の出来事等を解明し、研究することがメインになります。文化財保存修復・歴史文化コースで対象とするのは「歴史遺産」のため、過去の人が残してきた遺産や文化財を具体的に取り上げます。そして、歴史文化の面から物の価値や背景まで読み取って未来へ伝えていくことを学びの中心としています。実はこの作業はとてもクリエイティブです!歴史の勉強に加え、芸術大学ならではの文化財の保存修復技術を学び、豊かな社会と未来を育むことをミッションとしています。

 

次は文化財科学・考古科学がご専門の増渕先生。増渕先生からは歴史遺産学科を象徴する2つのキーフレーズを基に1~4回生の学びについてご紹介いただきました。

①「残す」をつくる 「価値」をよむ

現在まで残された歴史遺産の価値を読み取り、歴史遺産を後世へ残し続けるため学びを行う、まさに歴史遺産学科の特徴を表したフレーズです。増渕先生のご専門の文化財科学は、病院でいう検査技師のような分野であり、科学の力を使って文化財の調査・修復を行います。2回生から本格的に文化財科学の基礎を勉強します。

②行動する歴史学

歴史遺産学科では「まずはやってみよう!」という風土が色濃い学科です。1回生から歴史文化の都である京都の地をフィールドに実物の歴史遺産を目にして、物を読み解く目を養います。じっと机の上で学ぶ歴史学ではなく、実際に行動して、地肌で歴史遺産を学ぶことも歴史遺産学科の特徴です。

 

続いては在学生の4回生奥田 麻文さん(関西大学北陽高等学校卒業)。文化財保存修復関係の仕事に就きたいことがきっかけで、オープンキャンパスに参加したところ、大学や先生の雰囲気が気に入ったとのことです。現在、卒業研究では、人生の分岐点である結婚や婚姻について調査する予定。

また、在学時の印象的な授業は「古文書演習」!最初は全く読めなかった古文書を辞書片手に勉強し、少しずつ辞書がなくても徐々に読めるようになり、自身の視野が広がったとのこと!

4回生奥田 麻文さん

続いては在学生の4回生眞坂 黎香さん(秋田クラーク高等学院卒業)。小さい頃から歴史が好きで、文化財保存修復の仕事があることを知り、オープンキャンパスへ参加。歴史遺産学科のアットホームな雰囲気と居心地の良さが入学へのきっかけに。卒業研究では、興味のある化粧史に着目して、平安時代や江戸時代の現在でいうネイルアートについて調査中。

また、在学時の印象的な授業は「フィールドワーク」!たくさんの文化財を直接見て、物を見る目やその情報をまとめる力は今に役立っていると実感しているとのこと!

4回生眞坂 黎香さん

最後に参加者からいただいた質問を一部紹介します!

①歴史遺産学科の男女比について

⇒1:4で女子が多いです。歴史や考古学だと男子が多いイメージがあるかもしれませんが、1~4回生までだいたい同じ比率です。

 

②数学や英語等の授業もありますか?芸術系の授業がメインですか?

京都芸術大学では授業は大きく「芸術教養科目」と「専門科目」の2つに分かれます。「専門科目」では各学科の専門領域を学ぶための理論や演習・実習を学びます(古文書演習やフィールドワークもこちらです)。「芸術教養科目」では芸術教養に不可欠な基礎力や教養を学び、こちらで英語や数的処理の授業も開講されています。もちろん美術や芸術に関する教養の授業も数多くあります。

 

③コロナ渦でも屋外にフィールドワークに行っていますか?

講義科目では一部オンライン授業を行っていますが、歴史遺産学科の多くの演習・実習の授業は、感染対策を徹底した上で対面方式の授業を行っています。「フィールドワーク」では、東寺や南禅寺、平安神宮等に行っていますが、少人数の班構成で移動し、また先生が解説をする際は密や飛沫を回避するため、学生1人ずつにトランシーバーを配付して屋外授業に取り組んでいます。

 

先生と在学生のお話しを通して、歴史遺産学科の魅力が少しでも伝わったでしょうか??

もっと歴史遺産学科のことを知りたい!という方にオススメのイベントがあります。

 

6月6日(日)にオープンキャンパスを行います!

https://www.kyoto-art.ac.jp/opencampus/oc06-06_08-01/

歴史遺産学科では、紙漉き体験、紙繊維の顕微鏡観察、土器の接合体験、歴史遺産クイズの盛り沢山4つのワークショップをします!

在学生が話していたアットホームで居心地の良い歴史遺産学科を是非、地肌で感じ取ってください。みなさんのご来場お待ちしています!

 

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