文化財保存修復・歴史遺産コース

歴史遺産学科オープンキャンパス ご来場ありがとうございました!  

京都芸術大学では6/6(日)にオープンキャンパスを開催いたしました。ご来場くださったみなさま、ありがとうございました!

 

 

歴史遺産学科では、今回も盛りだくさんの4つのワークショップを体験していただきました。

 

また、相談コーナーでは、学科長の仲先生にたくさんの質問をお寄せいただきました。

 

まずは、木村先生の『歴史遺産クイズに挑戦してみよう!!』です。

 

歴史遺産、文化に関するクイズに挑戦していただきました。

初級編、中級編、上級編、それぞれ10問の問題があります。

 

 

たとえば中級編のこの問題、みなさん答えは分かりますか?

 

Q 日本刀の材料をつくるたたら製鉄の「たたら」の語源は何か?

(1)炉  (2)ふいご  (3)鋼

 

答えが分からなかった方、ぜひ調べてみて下さいね!

 

 

次に杉本先生の『考古学者に挑戦 土器を復元しよう!』です。

 

壊れた陶器の破片をボンドで接合してもとの形に復元します。破片の形はいろいろ、パズルのように全てのパーツがそろうとは限りません。考古学の基本技術の体験です。

 

 

ここからは、実際に授業で使用している実習室でのワークショップです。

 

大林先生、伊達先生の『和紙を漉いてみよう!』では、まず紙についての基礎知識から学びました。

 

古文書や絵画に使われている和紙は、日本の優れた歴史遺産の一つです。

「世界最古の紙はどこが発祥?」「洋紙と和紙の違いは?」「布と紙の違いは?」などなど、答えられそうでなかなか難しい問題ですね!

 

さあ、次はいよいよ紙漉体験です。

 

こちらは「楮(こうぞ)」の繊維質を取り出し、細かく柔らかくしたものです。

 

 

水に入れ攪拌します。

 

それで紙漉をしてみると、、、あれれ? 繊維が偏って上手に漉けません。

実はこれ、あるものが足りないのです。

何を加えたら上手に均等に漉けるか分かりますか?

 

そうです。足りなかったものは、「ねり」です。

 

「とろろあおい」が有名ですが、大林先生はオクラ1ネットからペットボトル1本分の「ねり」を抽出したそうです。ただし、オクラのねりを使うと紙も若干緑色になるとか! おもしろいですね。

 

「とろろあおい(ビニール袋)」 「オクラから抽出したねり(ペットボトル)」

 

「ねり」は、紙の繊維と繊維を接着するために使われていると思われますが、これは間違いで、「ねり」の役目は水中で繊維の分散を助けるためで、接着力はありません。

 

「ねり」を加えて漉くと、こんなに上手に漉けましたよ!

 

 

 

また、「透かし」を入れることにも挑戦しました。

好きな柄を和紙で切り取り、それを挟んで漉きます。

 

何回か漉いた後、今度は型紙を取り除き、また漉きます。

すると厚みに差ができます。

 

こちらが完成した和紙です。ハート柄がとてもかわいく浮き出ていますね!

 

 

 

最後に増渕先生の『紙の繊維を見てみよう!』です。

 

 

紙漉き体験の後に、顕微鏡でミクロの世界をのぞいていただきました。

 

紙は、原料によっていろいろな形の繊維があります。

今回は、なんと本物の古文書からサンプリングを行いました!

 

顕微鏡で観察し、繊維を見分けることで原料をあててみました。

 

こんなに細かなところまで観察できるんですね!

 

 

最後に、歴史遺産学科3回生の5名の学生スタッフです。今回も大活躍してくれました!

 

 

次回は、7月4日(日)の、体験入学オープンキャンパスです。

歴史遺産学科では、「染料と顔料の基礎知識」の授業を行います。

 

美しい絵画作品を彩る色材にはさまざまな種類があります。この授業では、そのような色材を理解するための第一歩である「染料と顔料の違い」について、彩色文化財の観察や藍を使った実験を通して学んでいきます。

 

興味をお持ち下さった方は、下記URLよりお申込みの上、ぜひご参加ください。お待ちしております!

 

https://www.kyoto-art.ac.jp/opencampus/oc07-04_08-28_29/

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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