歴史遺産学科

堀先生特別講義-文化財を活かす仕事  

こんにちは、歴史遺産学科です。

 

69日(水)、「歴史遺産学総合演習Ⅰ・Ⅲ」(杉本先生クラス)では、公益財団法人滋賀県文化財保護協会の堀真人先生に、特別講義をしていただきました。なお、堀先生には後期授業で、「考古学Ⅱ」をご担当いただきます。

 

 

今回の特別講義のテーマは『文化財を活用するとは~文化財を活かす仕事~です。

 

最初に、近年話題の調査となっている滋賀県塩津港遺跡発掘調査の様子を具体的に紹介していただきました。

 

 

国内最大級の「構造船」の部材だったとみられる板材も発掘されたそうです。

 

 

また、堀先生は「広げる」と「深める」をキーワードに、埋蔵文化財の普及事業を体系的に展開されてきました。

 

例えば「広げる」事業として、小学生の子供を持つファミリー層へのアプローチとして、商業施設などでワークショップをされました。勾玉作り、釘からナイフ作り、火起こし、磨製石器作りなど、どのワークショップも大盛況だったそうです。

 

<勾玉作りのワークショップ>

 

<釘からナイフを作る鍛冶体験ワークショップ>

 

<手作りの磨製石器で肉切りのワークショップ>

 

 

また、「深める」事業として、より深く学びたい、知りたいというニーズに応えるため、セミナーの開催、講師の派遣、発掘講習、ガイド育成講座の実施をされました

 

 

 

歴史遺産学科では、文化財に関わる仕事を志望する学生が多くいますが、実際の現場がどのような様子なのか、また課題点についても教えていただきました。

 

例えば、発掘調査を行う調査組織としては、地方公共団体、都道府県、市町村、調査法人、民間発掘会社がありますが、適正な埋蔵文化財行政を担う体制の構築には課題が残るようです。自治体によって、文化財保存への取り組み方には大きな差があるので、就職を希望する場合は早め早めのリサーチが必要なようです。

 

質疑応答では、学生からも多くの質問が寄せられました。

「商業施設でのワークショップは、企画書などを作成して持ち込み、話を進めたのか?」

「自治体(滋賀県)での仕事は具体的にどのようなものか?」

 

お答えいただくなかで、実際の現場での仕事の進め方のイメージが、大分つかめてきた様子でした。

 

 

ご講義いただいた中で、特に印象深かったのが「文化財を愛しているか?」という堀先生からのメッセージです。

 

社会に出ると様々なことが待ち受けています。文化財に関係する仕事に就いたはいいが、困難に直面した時、踏み留まれるかどうかは「文化財を愛しているかどうか?」の一言に尽きるのはではないかというお話でした。

 

現場でお仕事をされてきた先生からの奥深い一言でした。

 

堀先生、貴重な講義をありがとうございました!

 

 

7月4日(日)の、体験入学オープンキャンパス

歴史遺産学科では「染料と顔料の基礎知識」の授業を行います。

美しい絵画作品を彩る色材にはさまざまな種類があります。この授業では、そのような色材を理解するための第一歩である「染料と顔料の違い」について、彩色文化財の観察や藍を使った実験を通して学んでいきます。

興味をお持ち下さった方は、下記URLよりお申込みの上、ぜひご参加ください。お待ちしております!

 

https://www.kyoto-art.ac.jp/opencampus/oc07-04_08-28_29/

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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