文芸表現学科

初めての「合評会」に参加して【学生ブログライターによる執筆】

こんにちは、文芸表現学科です!

 

 

学生ブロガーの、文芸表現学科1回生、後藤心です。

今回は、8月5日(木)に行われた文芸表現学科の前期合評会についてご紹介させていただきます。

 

文芸表現学科では、前期・後期のそれぞれの締めくくりとして、「合評会」というものが開催されます。

これは、いくつかのワークショップやゼミごとに、学生の作品を選抜し(選抜の方法は教員による選出もあれば、教員と学生の合議の場合もあるそうです)、その作品を文芸表現学科の全学年で合評するという、学科の恒例イベントです。

 

選抜されれば、自分の作品を読んでもらい、普段であれば交流のない他学年の学生やなどからも色々なコメントをしてもらえる大事な機会となります。また、選抜されなかった学生にとっても、作品を読みコメントすることで、自分の制作・創作活動の勉強になります。

 

今回は、新型コロナウイルス感染防止対策のため、対面とZOOMのハイブリッドの方法で行われました。

 

 

1年生にとっては、今回がはじめての合評会。

まず、カメラ・司会・マイクの消毒など、運営の仕事もすべて学生自身がやっていることに驚きました(タイムキーパーもかねた司会は、三回生でした)。

 

 

作者は、前に出て、最初に挨拶のひとことを述べます。つづいて、作者以外の学生が挙手をし、コメントや質問を言います。作者はそれに答え、このやりとりを何度か繰り返します。Zoomでの参加者からの意見も、司会はひろっていきます。最後に担当教員からのコメントで、1作品の合評が終わります。

ひとつの作品に対しての合評が、15分。もしくは20分。今回は、プログラム通りに滞りなく進行し、1日かけ、全20作品が、合評されました。

 

午前中は、1年生の作品の合評です。詩、アーティクルなどが選ばれていました。
1年生にとって、2年生~4年生と関わることがあまりないので、先輩からの色々な視点でのアドバイス・感想は、新鮮です。これからの自分の制作・創作活動の勉強になったと思います。

 

 

お昼休憩をはさんで、午後からは2年生の作品に。

 

2年生の合評は、自主的に手を挙げる人が午前より多く、色々なアドバイスがコメントされていました。ホラー小説の合評の時は、「ホラーの定義はなく人それぞれ」とのコメントや「ホラーは異様な何かの執着」などのコメントが出たりしました。

 

また、ドラマ脚本の合評の時は、良いコメントが多かったように思います。山田先生から「3・4年生でも、なかなか出来ないことで、CMポイントが書けている」と、絶賛された作品は、一方で、「ファミレスで終わってしまけど、ロケーションが悪い。良いセリフはロケーションあってのことで。」など、アドバイスもされていました。ホラーや脚本は制作したことがなかったのでとても印象に残りました。

 

 

つづく3年生の作品の合評は、各ゼミからの選出作ということもあり、作品のボリュームもぐっと増します。アドバイスというより、読んだ感想や、ここについて聞きたいという作者への質問が多く出ていました。

 

山田ゼミの短編小説では、「コメディーとブラックコメディー、どちらとも読めて面白い。」とのコメントや「シリアスに捉えているものを笑いにして、真面目に書くことを面白く書ける。」などと、とても絶賛された作品もありました。

 

 

また、作品に対する厳しいコメントが集中したのもありました。その作品に先輩たちのピリついた緊張感があって、少し怖いと思うほどでした。しかし、その中で先輩達の作品に対する真剣さが良く感じとれることが出来ました。

また、作者本人の否定ではなく、作品を良くするための評価だということ。これからの制作・創作活動のためと、先生がコメントされていたこともあって、この作品の合評はとても記憶に残っています。

それぞれのゼミ作品を読めたことで、自分が将来どのゼミに入るかを考える基準のひとつにもなりました。

 

各作品の合評後には、全体講評の時間があります。先生方が順にコメントをされます。Zoomで参加されていた辻井先生から始まり、最後は学科長の山田先生でした。山田先生は作品についてではなく、学生たちのマイクの持ち方の注意をしてくださり、笑いで合評会は終了しました。

 

 

合評会は、参加することで他学年の作品やコメントを見聞きすることが出来て、後期の授業や制作・創作の勉強になります。

この前期合評会を踏まえて、どのような作品が後期合評会に選ばれるかとても楽しみです。

 

 

 

 

(学生ブログライター 1年生・後藤心)

 

 

 

 

 

 

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