文芸表現学科

はじまりの『301』刊行イベント【学生ブログライターによる執筆】

こんにちは、文芸表現学科です!

 

 

学科ブログライターの中島です。

 

みなさん、文芸表現学科が制作している文芸誌『301』をご存知でしょうか?

 

社会実装型授業の一環で出版され、文芸表現学科の学生や先生、卒業生の方々による瑞々しい文章が詰まった雑誌です。現在、京都岡崎の蔦屋書店などのお店に置かれています。

 

(文芸誌『301』の詳細は、こちらからご覧ください!)

https://www.kyoto-art.ac.jp/production/?p=122139

 

同じく社会実装型授業科目のひとつである「Storyville」とのコラボレーション企画として、

『301』の刊行イベントが、12月1日(水)に恵文社で開催されました。

 

今回は、そのときのようすをお伝えします。

 

 

 

イベントは、文芸表現学科長の山田隆道先生による挨拶から始まりました。

 

 

雑誌を作る授業はこれまでにもありましたが、書店に並ぶ機会は少なかったそう。

そうした経緯を踏まえ、コンテンツで社会との接点を作るべく『301』が生まれました。

 

山田先生のお話から、願いの込められた雑誌であることがひしひしと伝わってきます。

 

 

最初のプログラムは、仲西森奈さんによる朗読映像の上映と、トークイベント。

 

仲西さんは本学科の卒業生で、小説や短歌、俳句など幅広く執筆されているほか、写真や映像など文章表現以外の分野でも活躍されています。

 

 

『301』の巻頭エッセイ「一日」は、仲西さんのとある日を細やかに綴った作品です。

凛とした声に乗って伝わる文章からは、体温のようなぬくもりを感じます。

 

朗読をしている姿はもちろんのこと、個人で制作されたという映画作品のワンシーンや、仲西さんが映った日常の動画などが音声とともにスクリーンに映し出されました。そのひとつひとつには唯一無二のきらめきと美しさが閉じ込められていて、一気に惹き込まれます。

 

トークイベントではzoomで京都と東京を繋ぎ、質疑応答のやりとりが行われました。

 

 

とりわけ印象に残ったのは、「自分と、『自分に似た誰か』のために書いていく」という言葉。

 

「自分のために書く」ということが原点にある仲西さん。

容姿でも趣味でも好みでも、どこかに自分と近しい要素がある人に目を向けていくことで、文章を届ける範囲を広げていきたいと仰っていました。

 

 

次に行われたのは、学生によるビブリオバトルです。

 

ビブリオバトルとは、制限時間内に作品を紹介し「どれが1番読みたくなったか」を決めるもの。今回は、創刊号の『301』に掲載されている作品から、3名によるプレゼンが展開されました。

 

 

最も票を集めたのは、田中澪さんの小説「前方リア恋面・ゼンポウリアコヅラ」。

プレゼンターは中谷さんで、「推し」がいる人もいない人も楽しめる作品であることを丁寧にアピールされていました。その後は浅井さんによる朗読の披露もあり、さまざまな形で『301』に掲載されている作品を楽しむことができました。

 

 

最後に行われたのは、創刊号と次号の編集者によるトーク。

 

創刊号で編集長を務めた田原さんと編集委員の貝谷さん、次号の編集委員を務める栄野川さん、そして担当教員の木村先生と安藤先生の5人によるお話が繰り広げられました。

 

 

社会に向けてつくり、販売する過程には、やはり多方面で苦労があったそうです。

一方で「得るものが多かった」とみなさん振り返っていることから、経験が大きな学びとなり、着実にステップアップされたのだと感じました。

 

また、創刊号を制作された学生の方々は、当初あまり仲が良くなかったといいます。

 

苛立ってしまうこともしばしばあり、学生のなかで「このままでは上手くいかないのではないか」と不安な気持ちもあったそうです。商品として完成されたものだけを知っている私としては、このエピソードは意外に思い、驚きました。

 

しかしこの状況に安藤先生は、そこまで心配していなかったと仰っていました。

 

 

なぜなら、楽しさを突き詰めるには、それぞれの意見をぶつかり合わせる必要があるからです。価値観の衝突は制作に必要なことであり、遠慮をしないことで、いいものを生み出すことにつながるそうです。結果的に素晴らしい雑誌が出来上がった事実を踏まえると、こうした考え方は複数人で制作するうえで大切なことなのかもしれないと思いました。

 

次号を制作中の編集委員の方々にとっての課題は、ずばり「仲が良いこと」。

一見まったく悪いことではないように思いますが、このままだと作品に魂がこもらず、技術のみを伝えるだけになってしまう可能性があると安藤先生は危惧しています。

 

「文芸の可能性を信じて、『301』らしい挑戦を行っていきたい」。

 

そう語るのは、現在の編集委員のひとりである栄野川さんです。

次号がどのような進化を遂げるのか、また今後『301』という文芸誌がどのように発展していくのか、一読者として非常に楽しみになりました。

今回の記事ではすべて紹介しきれないほど濃密で、学びの多い時間でした。

 

 

さて、そんな『301』の刊行イベントのようすは、現在Youtubeで視聴することができます。ぜひ映像で、ご覧ください!

https://youtu.be/4MUAnN5_urY

 

(イベントが始まる前のオフショット。司会・音響なども学生や先生方で行っていて、みなさんがそれぞれの役割をまっとうされていました。とてもかっこよかったです!)

 

 

 

 

 

(学生ブログライター 1年生・中島明日香)

 

 

 

 

 

 

 

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