文化財保存修復・歴史遺産コース

歴史遺産学科さきどりオープンキャンパス ご来場ありがとうございました!

京都芸術大学では3/26(土)、3/27(日)に「さきどりオープンキャンパス」を開催しました。ご来場くださったみなさま、ありがとうございました!

 

歴史遺産学科では今回も4つのワークショップを開催しました。

 

 

【① 挽きたての抹茶を飲んでみよう!】

 

行きかう人々の視線を集めていたのは、入り口付近での石臼での「抹茶挽き」!

あたりには挽きたての抹茶の良い香りが漂いました。

 

現在私たちが飲むお茶が中国から伝わったのは鎌倉時代初期。その頃は、茶葉を臼で挽いた抹茶。江戸時代になって急須で淹れる煎茶が主流となりました。お茶は種類によって栽培から製茶の仕方が違い、歴史の中で考案され改良されてきた伝統技術です。

 

茶碗も道具もお茶の種類によって工夫され使い分けられてきました。今回は実際に石臼で碾茶(上の写真に説明があります)を抹茶に挽き、好きな茶碗を選び、自身で抹茶を点てて召し上がっていただきました!

 

 

 

 

挽きたての抹茶は格別の味わい。

この一服のお茶の中に、日本の800年の歴史と文化が詰まっています!

 

【②拓本-世界最古の記録方法を体験】      

 

拓本は、写真でも読み取れない文化財の凸凹を記録することのできる調査方法の一つでもあり、世界最古の記録方法でもあります。古銭、鏡の実物で、拓本を体験していただきました!

 

拓本をとりたいものの上に和紙を載せ、濡れた布でぎゅっと押さえながら、2つを密着させます。この時の空気の抜き具合、密着具合がとても重要になります。

 

次にタンポという道具で墨を打っていきます。ちょうど良い濃さを出すのが難しいですね!

 

初めてとは思えないこの出来ばえ!素晴らしいです。

 

写真では伝わりにくいサイズや凹凸が、ダイレクトに記録できるのが拓本の特徴です。スケッチよりも正確に素早く保存が可能です。

 

 

【③陶芸の名品を復元しよう!-土器接合を楽しむ】

 

かつて清水六兵衛窯で焼かれた京都伝統の清水焼を使用して、復元にチャレンジしていただきました!

文化財は元の姿で発掘されることはほぼ無く、復元には豊かな想像力と根気が必要となります。

 

 

破片が入った袋を1つ選んでいただき、復元スタート!ただし全てのピースが揃っているとも限らず、中には別の陶器の一部が紛れ込んでいることも。実際の修復現場でもありうる状況を体験していただきました。

 

 

【④ミクロから読み解く技術-デジタルマイクロスコープ】     

 

歴史遺産学科の授業でも使用しているデジタルマイクロスコープ、今回のワークショップで初披露です!古銭、絹に彩色した日本画などを観察していただきました。

 

高級車が買えるお値段だけのことはあり、超高性能です。信じられないほど細部、深部に渡って観察することができます。

映し出された映像はまるでアートのよう。これで写真集を作れるのでは!?という声もありました。

 

 

観察してくださった皆さまは、初めてとは思えないほど器用にデジタルマイクロスコープを使いこなしていました。

 

 

また、相談ブースでは入学後のカリキュラムや学べる内容についてなど、様々なご質問をいただきました。実際に現地を訪ねたり、実物の史資料を扱うことが多いことが本学科の特徴ですね。

 

 

2日間お手伝いをしてくれた学生スタッフの2人です。大活躍でしたね!ありがとうございました。

左:新4年生柏木麻友子さん(私立クラーク記念国際高等学校出身)

右:新3年生上田真以さん(私立浜松学芸高等学校出身)

 

 

///2022年度初めてのオープンキャンパス 4月23日(土)・24日(日)事前予約制///

 

ワークショップの内容も近日公開予定です。

お申込みの上、ぜひご参加ください。お待ちしております!

 

<↓ ご予約はこちらから>

https://www.kyoto-art.ac.jp/opencampus/oc04-23_04-24/

<5960616263>