- 2022年6月9日
- イベント
体験授業型オープンキャンパス「創作教室─エッセイ編─」が開催されました*
こんにちは、文芸表現学科です!
6/5(日)に今年度はじめての体験授業型オープンキャンパスが開催されました!
ご参加いただいた高校生・受験生のみなさん、ありがとうございます!
体験授業型とは、普段実際に在学生が授業を受けている教室で、学科教員が講義を行うオープンキャンパスです。
今回は、インタビュアー・ノンフィクション作家である木村俊介先生によるエッセイ創作の授業が行われました。
まずは皆さんに『油まみれの牧師たち』というドキュメンタリー映画を観てもらうところから授業がスタートしました。
会社員として働いていた男性たちが職を捨て、自分たちの好きなもの(モーターサイクル)を極めていくという内容です。
この映画には『夢中になって本気で物事に取り組む』というテーマが一貫してあります。
そのことを念頭におきながら、今度は自分自身についての<メモ>をとってもらい、勢いに任せて文章を書いてもらいました。
スタートの掛け声とともに、ガツガツとペンをはしらせる音が響きます。
木村先生がいつもおっしゃっていることは「一文を本気で書く」「書いちゃった一文を大切にする」ということ。
最初の一文を本気で書くということは、なによりも大変な作業です。絞り出し、書いてしまった一文を書き直さずに、また次の一文を本気で書く。そうしていくことのくりかえしで文章ができあがっていきます。
▲学生スタッフとしてお手伝いをしてくれた3年生・中村朗子さん、2年生・麝嶋彩夏さん。人との関わりを大切にしながら真摯に文章を書いている二人です。
今回のオープンキャンパスでは、参加者同士でお話をしてもらう時間も設けられました。
実際に書いてみてどうだったのか、”いま”自身に起きた体験を話し合ってもらいます。
「頭で考えていることに指が追いつかなかった!」という方もいれば、「周りの勢いに緊張して思うように書くことができなかった」という方もいらっしゃいました。
次はそんな”いま”おもったことを書いてもらいました。
用意した文章ではなく、リアルな体験を書くライブ感のある文章は書けたでしょうか?
そもそも、エッセイとはなんなのでしょうか?
今回のオープンキャンパス授業紹介には、このように記しています。
「エッセイ」って知っていますか?思ったことや見聞きした物事を書いて、自由に「気持ち」や「心情」を表現する文章のことです。「事実」を書くのが基本だけれど、エッセイにはホントのことしか書いていないのでしょうか?
この体験授業では、ホント/ウソを切り口に、エッセイ創作の隠された秘訣を学びます。
自分自身のメモに書かれている内容や、”いま”おもったことは「ホント」のことです。
「ホント」のことを書き終わったあとに大切なことを木村先生が教えてくださいました。
まずひとつ目は読みやすく、おもしろくしていくために最低3箇所を推敲すること。ふたつ目はいいポイントやいいワード、いいエピソードを頭から書き直してみるということです。
“いま”ではないタイミングで推敲することによって、その文章は「ホント」ではなくなるのかもしれません。しかしそれは決してまるっきりの「ウソ」ではなく、より良い文章のために必要な手順です。
今回の体験授業を通して、「ホント」のことを本気で書き、文章が積み重なっていく楽しさを感じてもらえていれば嬉しいです。
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今後のオープンキャンパスはこちら!
①7/3(日)31(日)開催
コースの学びを実感できるワークショップを開催!
3年生・受験生は入試対策! 1・2年生は芸術の楽しさに触れてみよう!
詳細、予約については以下をご覧ください。
https://www.kyoto-art.ac.jp/opencampus/oc07-03_07-31/
②8/21(日)開催
あなたの小説に大学教員から感想やアドバイスがもらえる!
文芸表現学科主催「高校生・受験生対象オンライン合評会vol.03」
ご好評につき第3回目の開催が決定しました!
今回応募できなかった方、今回学んだことを活かしたい方、大歓迎です!
詳細は追ってご案内していきます。
③8/27(土)28(日)開催
一足先に芸大生になったつもりで、本格的な授業が体験できる!
体験授業型オープンキャンパス:文芸表現学科「創作教室─ショート・ショート編─」
ショート・ショートと呼ばれる極めて短い小説(=物語)があります。例えば原稿用紙2枚~3枚の分量だと思えば初心者でも取り組みやすいでしょう。
この体験授業では、そんなショート・ショートの創作を通して、まずはあなたが考える小説を自由に表現してもらいつつ、さらに物語を生み出すためのちょっとしたヒントを学びます。
定員・事前予約制となっております。詳細、予約については以下をご覧ください。
https://www.kyoto-art.ac.jp/opencampus/oc06-05_08-27_28/
(スタッフ・牧野)