- 2022年6月20日
- 日常風景
「ことば」を扱い、とどける仕事とは?
こんにちは、文芸表現学科です!
文芸表現学科では「ことばのプロ」として活躍することを目標に、「読む(読解)」「書く(創作・執筆)」「編む(編集)」を軸に4年間しっかりとことばの表現力を鍛えます。
しかし、どんな仕事でも「ことば」はあたりまえに用いられています。
どんな仕事をしている人がことばの『プロ』なのか、『プロ』になるためにはどんなことを学べばいいのか、そんな悩みの糸口として、実際にことばのプロとして第一線で働く方々にインタビューを行う名物授業があります。
受講生は2年生です。
2年生は夏休み明けから創作・執筆、編集など自身の選択した分野をさらに深く学んでいくゼミに入ります。いまは自分がなにを学びたいのか、どんな表現をしていきたいのか模索している真っ只中。
その大切な時期に実施されるインタビューは、ことばを扱う仕事を知ることができるだけではなく、自身の進路決定のヒントにもなるはずです。
今年度は、「出版社の編集者」「新聞社の記者」「広告会社のコピーライター」として働く方々をゲストとしてお迎えしました。
▲「出版社の編集者」上岡祐樹(かみおか・ゆうき)さん 株式会社PHP研究所/『PHPくらしラク~る♪』編集長
▲「新聞社の記者」栗山圭子(くりやま・けいこ)さん 株式会社京都新聞/京都新聞総合研究所副所長、デジタルメディア「THE KYOTO」編集長
▲「広告会社のコピーライター」久岡崇裕(ひさおか・たかひろ)さん 株式会社parks/株式会社parks代表取締役
3週にわたってすすめられるインタビュー実習シリーズは、実施日までに3つのグループ分かれ、リサーチや、どのようにインタビューを進めていくのかミーティングを重ねます。
実施形態も、正攻法から、ザ・囲み取材スタイル、司会者がいる記者会見スタイルなど、三者三様に色が出たのも興味深いです。
なかにはゲストのSNSを10年分もさかのぼり、そこから質問へと広げたグループもありました。
リサーチを重ねただけではなく、どのようにお話をすることが相手にとって効果的なのか、2年生みんながしっかりと考えた形跡が見えます。
そんな学生に応えるように、ゲストのお三方はしっかりと目線を合わせ、ひとつひとつ丁寧にお話ししてくださいました。
「ことば」を扱う仕事を知るという目的だけではなく、もちろんインタビューのノウハウも学ぶ授業です。
総括の時間には、感想だけではなく、プロならではの目線で次につながるインタビューのコツも教えてくださいました。
ただ闇雲に自分の聞きたいことを聞くのではなく、どのようにことばを届けるのか構成を考えながら場をディレクションしていくこと、終わったあとこそ再度リサーチをしっかり行うこと。
インタビューの場では「聞く」だけではなく、同時に「書く」ことが並列して行われていることがわかりましたね。
このあと、2年生はそれぞれの仕事に視点を置いたインタビュー記事を執筆します。
「ことば」を扱い、届ける仕事とはなんなのか。書く時間もそれぞれが仕事と向きあう時間になればいいなと思います。
今後のオープンキャンパスはこちら!
①7/3(日)31(日)開催
コースの学びを実感できるワークショップを開催!
3年生・受験生は入試対策! 1・2年生は芸術の楽しさに触れてみよう!
詳細、予約については以下をご覧ください。
https://www.kyoto-art.ac.jp/opencampus/oc07-03_07-31/
②8/21(日)開催
あなたの小説に大学教員から感想やアドバイスがもらえる!
文芸表現学科主催「高校生・受験生対象オンライン合評会vol.03」
ご好評につき第3回目の開催が決定しました!
今回応募できなかった方、今回学んだことを活かしたい方、大歓迎です!
詳細は追ってご案内していきます。
③8/27(土)28(日)開催
一足先に芸大生になったつもりで、本格的な授業が体験できる!
体験授業型オープンキャンパス:文芸表現学科「創作教室─ショート・ショート編─」
ショート・ショートと呼ばれる極めて短い小説(=物語)があります。例えば原稿用紙2枚~3枚の分量だと思えば初心者でも取り組みやすいでしょう。
この体験授業では、そんなショート・ショートの創作を通して、まずはあなたが考える小説を自由に表現してもらいつつ、さらに物語を生み出すためのちょっとしたヒントを学びます。
定員・事前予約制となっております。詳細、予約については以下をご覧ください。
https://www.kyoto-art.ac.jp/opencampus/oc06-05_08-27_28/
(スタッフ・牧野)