文化財保存修復・歴史遺産コース

「歴史遺産学基礎実習Ⅰ」授業風景その①

こんにちは、歴史遺産学科です。

今回は、「歴史遺産学基礎実習Ⅰ」の授業風景をお届けします!

 

オムニバス形式で行われるこの授業は歴史遺産学科の1回生必修授業です。担当は本学科の杉本宏先生、宇佐美智之先生、非常勤講師の降矢哲男先生です。

 

今回は、京都国立博物館からご出講くださっている降矢先生の授業の様子をお届けします。先生の授業では、「工芸品の取り扱いについて」「茶道具について」「茶器の取り扱いについて」「掛軸の取り扱いについて」「巻子・典籍の取り扱いについて」を学びました。本学科の木村栄美先生がこの期間のみアシスタントとして皆さんのサポートをしました。

 

授業では工芸品の取り扱いについて学ぶため、本物の茶道具を使用しました。

 

降矢先生に、箱の紐の掛け方を教わりました。

 

慣れるまではなかなか難しいですね!

 

掛軸の取扱い方についても教わり、掛け方や仕舞い方を練習しました。

 

 

また、降矢先生が学芸員として勤務しておられる京都国立博物館の特別展「京に生きる文化 茶の湯」の観覧に行きました。

 

最初に、京都国立博物館の茶室「堪庵」を見学させていただきました。

中庭の紅葉が見ごろのベストタイミングでした!

 

 

 

特別に、茶室内に上がらせていただき、その雰囲気を体感しました。

 

 

展示を観覧したあと、最後にロビーにて降矢先生から、京都国立博物館平成知新館の建築について、また学芸員の実情についてお話いただきました。

谷口吉生氏設計の平成知新館建物そのものを目当てに来館するお客様もあるそうです!

 

降矢先生最終授業は、本学千秋堂内にある茶室「颯々庵」にての実習です。

 

実習では、学生一人一人が掛軸を中心に床の設えを考えました。

道具の取り合わせは非常に難しかったようで、いろいろと試行錯誤していました。

 

最後に全員が、なぜその設えにしたのかを発表し、意見交換をしました。試行錯誤しながらもそれぞれの思いを表現する工夫がされており、個性が感じられました。授業のおわりに降矢先生が差し入れて下さったお菓子とお抹茶をいただき、設えられたお茶席の雰囲気を味わいました。

 

次回は、杉本先生、宇佐美先生の授業の様子をお伝えします!

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