アートプロデュースコース

高槻芸術時間「インタールード」報告書ができました!

アートプロデュース学科と、高槻市街にぎわい部歴史にぎわい推進課、(公財)高槻市文化スポーツ振興課がチームを組んで実現させたアートプロジェクト、高槻芸術時間「インタールード」の事業報告書ができました!

 

 

高槻芸術時間「インタールード」(https://inter-lude.net/)とは、2023年3月に開館する高槻城公園芸術文化劇場 開館プレイベントとして、2022年7月に閉館した高槻現代劇場 市民会館を拠点に、梅田哲也とorangcosongの2組のアーティストによるツアー型作品が鑑賞できるプロジェクトでした。アートプロデュース学科の教員と学生が企画・制作・運営に全面的に関わり、高槻市民や全国のアートファンに大好評を博しました。

事業報告書は、オールカラーの60ページにアートプロデュース学科ならではの工夫がつまっています。編集を担当した山下里加先生に、お話をうかがいました。

 

——素敵な事業報告書ですね。

 

ありがとうございます。デザインは、高校生アートラボ「コトツク」のチラシデザインも手掛ける平野拓也さんです。この冊子には、オレンジ色の丸いシールが付いているんです。高槻芸術時間「インタールード」は、来場した一人ひとりがツアー型の作品に参加し、自分で芸術体験をつくるプロジェクトでした。報告書でもその追体験をしてほしいと、手にとった人が表紙や裏表紙にシールを貼って自分で仕上げるものになっています。

 

 

——オレンジの丸は、「インタールード」のポスターやチラシにも使われていましたね。あのポスターも印象的でした。

 

オレンジ色の丸は、梅田哲也『9月0才』の会場になった高槻現代劇場 市民会館の大ホール壁面をモチーフにしています。高槻市民の方から斬新なポスターだと驚かれたのですが、50年以上前に建てられたこの建物自体が斬新で魅力的なデザインだったんですよ。

 

高槻現代劇場 市民会館 大ホール

 

高槻芸術時間「インタールード」ポスター

 

——事業報告書の編集で、心がけたことは?

 

出来上がった作品だけではなく、プロジェクトの企画背景や運営スタッフの仕事の詳細、そして、「インタールード」が高槻市にどのような成果をもたらしたのか、プロジェクトの骨組みや土台が伝わるようにしました。

たとえば、〈高槻芸術時間「インタールード」見取り図〉をつくり、1964年の市民会館開館や2015年の市民会館建替基本計画などアートプロデュース学科が参画する以前の、高槻市の動きも書き込んでいます。
2020年度にアートプロデュース学科が参画してからは、3年かけて、計画〈Plan〉→調査〈Research〉→実践〈Practice〉→検証〈Practice〉という段階をふまえて実現し、その成果まで検証したことを図で表しました。

 

——なぜ、計画や調査まで掲載しているのですか?

 

〈アートプロデュース〉は、その時だけの楽しいイベント、その日だけの来場者を増やすことではありません。そのまちや施設のことを丁寧に調べて、そのまちに暮らす人々が培ってきたこと、大切にしたいもの、ちょっと不満に思っていることなどを引き出し、それらをよりよい方向に促すような”仕掛けや”仕組み”をつくっていくことが〈アートプロデュース〉なのです。そして、それをやった後、何がどのように変化したのか、成果を検証し、伝えていくことも大切です。やりっぱなしでは、文化芸術もまちも痩せ細ってしまいます。

 

——高槻芸術時間「インタールード」では、どのような成果があったのでしょうか?

 

2021年度の調査では、高槻現代劇場の課題として「若い世代や芸術文化に親しんでいない人があまり来場していない」ことが浮かび上がりました。それが「インタールード」では、10代未満から20代までの若年層の来場が18.4ポイント増加しています。また、芸術文化に親しんでいない人も、16.7ポイント増加しています。さらに、鑑賞後に得たものを選択する設問では、「新しい見方やこれまで異なる考え方に出会えた」が最も多く、2021年度より45.9ポイント上昇しています。芸術大学が企画に参加した成果のひとつだと思います。また、鑑賞後の感想を熱心に書いてくださる方がとても多かったのも印象的でした。

 

——事業報告書の各ページの文章も読み応えありますね。

 

「インタールード」は、市役所という行政、公立文化施設の運営者、芸術大学という、価値観や組織文化の異なる3者が協働したプロジェクトです。実現までには、紆余曲折がありましたが、そうした苦労やトラブルもアートプロジェクトの魅力、力強さになっています。その生き生きとした様子をどうすれば表現できるかに悩みました。最終的には、市役所や事業団の方、教員・学生スタッフから収集した言葉を用いて、その現場感をつくっています。

 

——事業報告書は、写真もたくさん掲載されていて、ページをめくるのが楽しいです。

 

私はついつい文章を詰め込んでしまうのですが、デザイナーの平野さんが大胆に写真を入れてくださり、開催中の活気ある雰囲気も再現されています。

 

 

先日、高槻城公園芸術文化劇場のオープニングに招待されたのですが、市民の方々から「インタールードが面白かった。また芸術大学の企画をやってほしい」と声をかけていただきました。私たちアートプロデュース学科が高槻市に何かしらのアートの種をまけたのかなと感じました。
この機会をつくってくださった高槻市と(公財)高槻市文化スポーツ振興課のみなさまに深く感謝します。また高槻市とご一緒できるのを楽しみにしています。

 

 

報告書は以下のページからご覧いただけます

 

▶️All about “Interlude”: 高槻芸術時間「インタールード」 事業報告書

 

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