- 2023年3月2日
- ニュース
【社会実装】学生が展覧会の来場者を調査!2022年度リサーチ・プロジェクトの報告書が完成!
こんにちは!
アートプロデュース学科です。
2年次からの選択授業でプロデュースの実践を通して社会との関りを学ぶ「社会実装」。
アートプロデュース学科の3つのカリキュラムのひとつである「リサーチ・プロジェクト」(通称リサプロ)は、社会実装授業の一環として美術館やアートセンターなどの文化施設、芸術祭やアートプロジェクトなどの文化事業を対象とした調査プロジェクトを行ってきました。
2022年度、豊中市立文化芸術センターからの依頼で本学アートプロデュース学科が調査業務を受託しました。
調査内容は豊中市立文化芸術センターが主催する「とよなかアーツプロジェクト」のプログラムの1つである、メディアアート企画展覧会『光さす間に』の来場者について。
専門科目授業「リサーチ・プロジェクト演習Ⅰ・Ⅱ」を履修する8名が調査チームを組み、山下里加先生、野澤美希先生指導の下、調査の設計、実施、分析を行いました。
調査依頼内容の説明会の様子はこちらのブログをご覧ください。
▶️【社会実装】豊中市立文化芸術センターからアートプロデュース学科へ調査依頼!
学生メンバーは展覧会『光さす間に』の来場者を対象とした調査票(アンケート)を作成し、その回答を分析。
また、会期中には調査チームが会場で来場者を中心に会場の様子を観察しました。
報告書作成の様子
2023年2月2日(木)に調査内容の報告会を実施。
豊中市立文化芸術センター(豊中市市民ホール等指定管理者)の職員や「とよなかアーツプロジェクト」プログラムディレクター、豊中市魅力文化創造課の職員の方にご参加いただきました。
<豊中市立文化芸術センターで開催した報告会の様子>
調査を行った京都芸術大学アートプロデュース学科の学生から、調査の枠組みと分析結果についてプレゼンテーションを行い、報告の後は出席者と調査チームによるグループディスカッションの場を設け、質疑応答やそれぞれの立場からの意見交換を行いました。
そして、今回の調査内容をまとめた報告書が遂に完成しました!
豊中市立文化芸術センター 2022(令和4)年度 とよなかアーツプロジェクト メディアアート企画 展覧会『光さす間に』来場者調査報告書
<今回の調査を経て>
今回の調査で、鑑賞者の生の声や展覧会の裏側を知るという、これまでにない経験ができました。
また、調査結果の数値化と分析によって、豊中市立文化センターが来場者に与える様々な影響やその課題点など明らかにでき、「文化芸術が持つ力」に説得力を持たせられたと感じています。
私たちが立てた仮定通りの結果もあれば、仮定と全く正反対の結果が出ることもあり、一筋縄ではいかないところも「文化芸術が持つ力」なのかもしれないと感じています。
今後、「とよなかアーツプロジェクト」が市民により良い影響を与えていくためにこの報告書が役立てば幸いです。
(アートプロデュース学科 2年 小田葉月)
調査は、ともすればマーケティングの一部として捉えられ、数字の大小や割合が強い説得力を持って伝わります。しかし、文化芸術は、数字に置き換えられない一人ひとりにに届き、個々別々の心のうちに作用していくものです。本調査は、一人ひとりの心のうちに近づき、他社にも伝わるものができたのだと、学生の発言から再確認しました。同時に、一人ひとりに作用する文化芸術の力を測る難しさも自覚しました。
<文化施設・文化事業の調査は、「大きな問いかけ」と「繊細な問いかけ」の双方に応答しようと努める倫理観が土台になければならない>。今回の豊中市立文化芸術センターからの調査依頼は、文化芸術の調査の本質でもあったのです。
(京都芸術大学 アートプロデュース学科 教授 山下里加)
20日間の展覧会期間中、調査チームの学生8名は、展覧会会場に出入りしながら、MATHRAXによる作品と、来場者を観察し続けました。この時、学生が会場で観察した内容、アーティストや来場者と交わした言葉、そして学生自身の作品体験は、会期後に行った調査票の分析の中で大きな指針となり、調査全体を通奏低音する基盤となっていたように感じます。
よそ者としての調査者ではなく、まずは主体的な鑑賞者として各々が展覧会作品を受け止める。その上で、調査者として調査票の分析を中心に同じ展覧会を見た他の鑑賞者の体験に想像を巡らせていく、という2段構えの態度です。調査を終えた今、鑑賞者と調査者という2つの態度が重なった時、<わたしたち>の視点から調査が成立するのではないか、と気づかされるのです。
(京都芸術大学 アートプロデュース学科 非常勤講師 野澤美希)
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