アートプロデュースコース

学外演習!「KYOTOGRAPHIE 京都国際写真祭」に行ってきました!

こんにちは!

アートプロデュース学科です!

 

2022年4月27日(木)にアートプロデュース学科の専門科目「フィールドスタディⅠ/フィールドワーク演習Ⅲ」の授業で「KYOTOGRAPHIE 京都国際写真祭」へ行きました!

 

フィールドスタディⅠ/フィールドワーク演習Ⅲ受講者の皆さん

 

この授業の履修学生は2年生。

1年生で作品を能動的に解釈する姿勢や鑑賞のためのビジュアルリテラシー、アートプロジェクトを学んだ学生たちがアートプロデュースの基礎的な知識をふまえ、実社会におけるアートプロデュースの現場を訪れます。

 

今回は京都市内でのアートプロデュースの実践例を、事前のリサーチから、現場訪問とふりかえりを行います。

「KYOTOGRAPHIE 京都国際写真祭」(https://www.kyotographie.jp/)は、京都を舞台に開催される、日本でも数少ない国際的な写真祭です。

まず初めに訪れたのは京都文化博物館 別館で開催されているプログラム、Mabel Poblet(マベル・ポブレット)「WHERE OCEANS MEET」。

モダンな近現代建築に展開された展示空間に学生たちも圧倒された様子でした。

 

 

こちらでは、近づいたり、離れたりして何に見えるか話し合っているようです。

1年次に対話型鑑賞の手法を学んだ学生たちは、アート作品の鑑賞を重ね、1年間を通して作品解釈を探求してきました。

アートプロデュースの基礎となる鑑賞力とコミュニケーション能力が身についてきているようですね。

 

 

学生のふりかえり

 

・歩くとギシギシと音が鳴る木製の床と、キラキラの鏡が風で揺れ動く音が心地よく、穏やかな海の雰囲気によく合う会場だと感じた。会場内の導線が上手く、混雑を避けながらゆっくりと作品鑑賞ができる空間だったのもとてもよかった。

 

・作品の大きさや展示方法などが、いい意味でウェブサイトを見たときの想像と違っていて面白かった。マベル・ポレットの作品はどの作品も鏡の使い方が印象的で、自分と作品とが一心同体になっているような感覚がした。

 

 

続いて訪れたのは誉田屋源兵衛で開催中の2つのプログラム

・A dialogue between Ishiuchi Miyako and Yuhki Touyama「透視する窓辺」

・山内 悠「自然 JINEN」

三百年近く続く帯匠・誉田屋源兵衛の大正時代の大店町家、誉田屋源兵衛が会場です。

 

 

学生のふりかえり

 

・「自然 JINEN」は森が持つ神秘と恐ろしさが展示方法も含めて上手く表現されていたように感じた。倉を利用した展示ゆえに生じる、歩きづらく暗い道を進む感覚は、作者が感じた森の中を進む恐怖と近しいものがあったのではないかと思う。
狭いらせん階段を登った先に現れた「世界 world #01」は石と草花というありふれたモチーフでありながら、今自分がいる場所が天国のような現実離れした場所であると錯覚してしまうような不思議な作品だった。天国といってもキラキラ輝く理想の天国ではなく、ありふれた、現実に限りなく近い、しかし人の雰囲気や生命の力強さは感じない、そんな場所を想起させた。部屋の湿度の高さも相まって見ていると息が苦しくなるように感じたのを覚えている。

 

・石内都、頭山ゆう紀の作品は、2人展であることを活かした展示で面白かった。二人の作品から同じテーマを見出してごちゃまぜに展示することで作家の持つ世界観が見事に混ざり合っていたように思う。正直、どれがどちらの作品なのか、最後まで見分けがつかなかったぐらいだ。
作品のすぐ上をみればエアコンがあるような空間は、ホワイトキューブの美術館では考えられないが、この「家感」は作品の魅力をより鮮明に引き出していたように思う。「家感」を残しつつ、作品を際立たせるライティングは見ていて面白かった。天井にレーンを作り、ライトをつけ、調整する作業はかなり大変だっただろうなと思った。

 

 

学生たちは今回訪れた会場以外にも、「KYOTOGRAPHIE 京都国際写真祭」の様々な会場をまわって京都の各所で開催されている展覧会を訪れました。

メインプログラムでは、歴史建造物という特異な空間が会場になっているのも「KYOTOGRAPHIE 京都国際写真祭」の特徴でもあります。

会場を生かしながら展示された作品を味わうこと以外にも、運営に携わるスタッフの方の役割や動き、展示の見せ方や構成、広報の方法など、アートイベントの運営、アートプロデュースの実践を、その背景を含めて理解し、たくさんの「?」をアートの現場で見つけてほしいですね。

 

 


 

お知らせ

 

 

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大学の教室や施設を使いながら、芸術大学の特色ある体験授業を受けることができます。

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新たな学び・気づきが得られる機会となるはずです。

 

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▶️6月4日(日)「体験入学オープンキャンパス」の詳細・お申し込みはこちら

 

皆さんのお申し込みをお待ちしております!

 

 

\参加者募集中!高校生アートラボ コトツク2023/

 

 

 

「高校生アートラボ コトツク」は、モノ作りにも生かせる〈コトをつくるアート〉の実験場。

アーティストから発想法を学んだり、研究者の頭の中を探検したり、まちのアート施設を訪問したりするワークショップを通して、〈コトをつくるアート〉を体験していきます。

モノづくりからコトづくりへ、ますます広がるアートの世界の扉を開いてください。

 

チャプター 2【アーティストってホントは何をつくっているの?

担当:山城大督先生(アーティスト)

6/25(日) 13:30-15:30 (13:00 受付開始)

 

世界に働きかける方法は、モノを作ることだけではありません。

モノと人の出会い方や、設定の仕方次第で、人の心を揺さぶり、世界の見え方が変わるのです。

Chapter 2では、アーティストとして多くの「アートプロジェクト」を手がける講師の作品を具体例に、新たな価値を創る「企画」づくりを体験します。

 

▶️申込フォームはこちら

申込の締め切りは、前日17時まで!お申込みお待ちしています!

 

Chapter 2ご担当の山城大督先生

 

 

・・・・・お知らせ・・・・・

 

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