- 2024年3月5日
- ニュース
アートプロデュース学科卒業論文発表会・受賞者発表!!
こんにちは!
アートプロデュース学科です。
アートプロデュース学科では、4回生全員が学生生活の集大成として卒業論文の執筆を行っています。
2/3(土)・2/4(日)に行われた卒業論文発表会では、執筆した卒業論文について、それぞれが工夫を凝らしてプレゼンテーションを行いました。
発表会にはアートプロデュース学科全学年の学科生が参加します。
質疑応答を含め25分。限られた時間で学年の垣根を超えて、論文内容を味わう時間となりました。
卒業生の皆さんや非常勤の先生方も、お忙しい中ご参加いただきありがとうございました!
発表会の最後には、学科長の伊達先生から受賞者の発表がありました。
受賞された皆さん、本当におめでとうございます!
受賞者の卒業論文要旨はこちらから閲覧していただけます。
▶️アートプロデュース学科公式ウェブサイト 卒業論文 GRADUATE THESES
花島果椰
芸術と生活する
——《サン・チャイルド》設置プロセスから考察するアートプロデュースの必要性——
教員コメント👨🏫
芸術作品が公の場に姿を現すまでには様々な過程があり、そのことが発表後の社会的反応に作用している。そのような考えのもと本論では、ヤノベケンジ《サン・チャイルド》が阪急南茨木駅前に設置されるまでの過程を関係者へのインタビューを通じて記述していく。作品の有り様を安易にアーティストにのみ帰属させるのではなく、そこに関わった多くの人々の営みの帰結とみなし、その過程を詳らかにした本論は、アートプロデュースの現場についての良質なドキュメントである。
林田新
川崎彩可
権威に揺れる身体
——自己の縁にみたダンスの限界——
教員コメント👨🏫
ポスト・モダンダンスの代表的な作品である、イヴォンヌ・レイナー『Trio A』(1965年)。本論では、ジャドソン教会派から始まるポスト・モダンダンスの系譜と価値体系を『Trio A』を起点に再定義し、「ダンス」の現代における有用性を論じる。踊り手と観客の間に起こる断絶と感動を、緻密な文献調査とダンサーである著者自身の経験を通し臨場感のある論述によって表現している。仮想現実でのコミュニケーションが隆盛するこの時代に、我々人類にダンスは有用なのか。その限界点と意義について、葛藤と希望を抱えるアティテュードで記述された良作である。
山城大督
浜野瑞生
使い勝手の良い神さまに誓った人々
——明治に隆盛した神前結婚式を考察する——
教員コメント👨🏫
純白の衣装に身を包み、神の前で永遠の愛を誓う…筆者が憧れていた結婚式のイメージを自らの探究心と意志で剥ぎ取っていく快作。長らく婚姻儀礼は人々の生き方と生きる範囲を規定するものでもあった。だが明治時代、中央集権を目指す政府があの手この手で権威づけた婚姻儀礼=神前結婚式を、人々は安くて早くて便利だから取り入れたと筆者は主張する。生き方と生きる範囲の拡張を手にした明治の人々の姿は、筆者自身の成長と重なる。
山下里加
向江夢
私から私だけではないものへ
——経験をとらえる試み——
教員コメント👨🏫
「分かる・解る・判る」いずれもその漢字に「刀」を含むとおり、「わかる」とは何かを切り/分けるという意を持つ。しかし、筆者はこれに抵抗を試みる。研究対象の喫茶店を「いきもの」と称する筆者は、様々な事象が有機的に交錯して立ち現れる現象の全体性を損なうことなく扱おうとする過程で、対象を切り取り客体化する調査研究の性質との矛盾と格闘する。必然、快刀乱麻を断つような明瞭さはないが、複雑さを誠実に引き受けようとする筆者の模索は評価に値する。
伊達隆洋
また、発表会では参加者の投票で優れた発表者を賞する「プレゼン賞」も決まりました。
見事プレゼン賞に輝いた島宗太郎さん、おめでとうございます!
受賞者発表の後、非常勤の梅山晃佑先生がくす玉を持って4年生たちをお祝いに駆けつけてくださいました!
下級生もはっぴを着て盛り上げてくれていましたね!
素敵なサプライズをありがとうございます!
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