- 2024年12月19日
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【大瓜生山祭 学生作品展】3回生展『XI(エックスアイ)』振り返りレポート
こんにちは、クロステックデザインコース3回生の新関百香(追手門学院高校出身)です!
12月中旬となり遅くなりましたが、11月に開催した3回生の学生作品展「XI(エックスアイ)」を振り返りたいと思います。
11月2日(土)・3日(日)の「大瓜生山祭2024」にて、学内の学科・コースによる「学生作品展」が開催されました。ご来場いただいたみなさま、誠にありがとうございました。
展示では、授業内で出された「30日間の記録」(logging)と「テクノロジーの解釈」(technology)という2つの課題に対して、制作された作品が39点並びました。
個人作品だけでなく、展示タイトルや空間デザイン、WEBサイトなどの構想から実装まで、全て私たち学生が手がけています。
今回は新たなアーカイブの形として音声ガイドを導入しました!作品概要に書ききれなかった思いや、裏話などを音声共有サービスのSoundCloudで聞くことができます!ぜひ聴いてみてください!
音声ガイド(※スマートフォンからのみ聴いていただけます)
展示期間の2日間で合計320名の方にご来場いただきました。足を運んでいただき誠にありがとうございました!
この後は今回展示した作品をいくつかご紹介いたします。
logging作品
【作者】
鈴木希(枚方高等学校出身)
【作品名】
午後3時
【作品説明】
午後3時過ぎの環境音がゆるやかであることに着目し、 30日間録音した音を用いて “ずっと午後3時過ぎ” の空間を制作。改めて午後3時について考えたくなる作品を目指しました。
【展覧会を通じて感じたこと】
過去の作品は主に視覚的に楽しむものでしたが、今回は空間そのものを作品とすることに挑戦しました。フローリングやずっと午後3時台の壁掛け時計を取り入れ、その空間に立つことで視覚や聴覚のみならず感覚的にも作品を感じられるように工夫しました。
展覧会を通じて、多くの方が自身の中にある「午後3時」の存在が少しでも大きくなっていればいいな、と思います。
【作者】
森田韻生(枚方高等学校出身)
【作品名】
未踏のミクロ宇宙
【作品説明】
食材を拡大して捉えたミクロな世界を、まるで人工衛星が未知の惑星を探査するかのように表現した展示
【展覧会を通して感じたこと】
不安なしで作品を届けることの難しさを痛感した。今回、写真では3枚の作品として展示しているが、もともとは5枚を予定していた。準備段階から壁への固定方法についてさまざまな試行錯誤を重ねたものの、途中で落下してしまうことがあり、なかなかうまくいかなかった。展示前日には5枚すべてを壁に展示できていたが、展覧会当日の朝に2枚の作品が落下しているのを発見し、急遽3枚の展示に変更した。変更後も、残った作品が再び落ちるのではないかと不安を感じながらの2日間だった。こうした不安を抱えたまま作品を展示するのはよくないと思うし、卒展では、このような不安を取り除けるよう、事前準備をより万全に整えて臨みたい。
technology作品
【作者】
瀧山璃空
【作品名】
京瓦修行
【作品説明】
「”テクノロジー”を使っての制作を行う」という課題を受け、京都という場所で長年受け継がれてきた職人の技をひとつのテクノロジーだと捉え、自分の身体を以て体験する、「身体テクノロジー」を作品としたもの。
【展覧会を通して感じたこと】
自分のやっていること、瓦のことなどを知らない人に伝える難しさを知った。その道に進むということは、その道を知らない人の気持ちも忘れるということなのだと感じた。
【作者名】
瀬永莉子
【作品名】
情報伝達の実験
【作品説明】
私は通りにくい声の経験から、情報伝達に興味を持ちました。糸電話での実験中、風や石が障害となり声を聞くのが難しく、その分、相手の声が聞こえたときの喜びはハイテク電話にはないものでした。情報が通ってきた道が見えることが感動の原因であり、これがテクノロジーで失われたと考えました。そこで、コミュニケーションの中で情報が変化する新しいコミュニケーション体験を提案します。
【展覧会を通して感じたこと】
「できる気になってたまるか」と思ってはいても、できる気になってしまっている悔しさがありました。ギリギリになって作品の不備に気が付いたり、体験設計の足りなさが発覚したり。自分の手を離れて人に見てもらうには、成立するためのデザインが必要ということを目の当たりにしました(私が作品の隣にずっといたい、、と思いましたがそれではデザインの放棄になってしまう)卒業制作までの課題です。
他にも、個性豊かな作品が並びました。
以下のSNS・WEBサイトからご覧ください。
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Webサイトはこちら
京都芸術大学
クロステックデザインコース3回生展『XI(エックスアイ)』
日時|11/2(土),11/3(日)10:00–17:00
場所|京都芸術大学 望天館1F
軸と羽という二つのパーツから出来ており、それぞれが別々では遠くへ飛ぶことはできません。この軸と羽の関係は、「基礎と専門性」、「経験と挑戦」、「私と他者」というような、どちらも不可欠で、組み立てるには様々な角度から捉える必要があります。
私たちは、回転を受けるための軸と軽やかに風を起こす羽を持つ存在でありたいと考えています。
高く遠く、まだ見ぬ人のところにまで。
\\\「 2024年度 京都芸術大学 卒業展/大学院修了展」のお知らせ ///
2025年2月8日(土)~2月16日(日)まで「2024年度 京都芸術大学 卒業展/大学院修了展」を開催します!
今年度卒業する4回生や院生の卒業制作や研究成果がキャンパス全体に展示されます。クロステックデザインコースの作品は望天館1階に並ぶ予定です。ご来場お待ちしております🌼
2024年度「京都芸術大学 卒業展/大学院修了展」
日時:2025年2月8日(土)~2月16日(日) 10:00~17:00 ※入場受付は16:30まで
会場:京都芸術大学 瓜生山キャンパス(京都市左京区北白川瓜生山2-116)
入退場:入退場自由(予約不要)・入場無料
2024年度「京都芸術大学 卒業展/大学院修了展」の詳細はこちら👇から
https://www.kyoto-art.ac.jp/sotsuten2024/
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クロステックデザインコース 在学生へのインタビュー
京都芸術大学クロステックデザインコース公式ページに、授業内容の詳細を掲載中!
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